CONCEPT
前面道路は交通量があり、騒音対策とプライバシーの確保が求められた。しかし、高い塀の無機質な外観にはしたくないとの希望からプロフィリットガラスの塀を用いたスタイリッシュなイメージに仕上げている。オーナーの希望はホテルのような洗練されたインテリアと、メンテナンスフリーの庭。そこで、シンボルツリーをアクセントにした庭はタイルとゴツゴツとした荒々しさがある石を選び、内観のスタイリッシュさに対して野性味を感じるワイルドな庭を提案。その対比が幻想的なシーンをつくる。リビングを中心に両サイドに広がるアールの壁は、リビングと隣接するダイニングキッチンにはつながりを、ゲストルームからは庭の景色のみを臨めるように設計し、プライバシーを重視されるオーナーの希望に応えた。リビングはガラスの箱のように独立させたリラックス空間で、テラスと同じレベルとすることで奥行きのある庭とボーダレスにつながる。この庭から建物を見ると大きな翼を広げる鳥を彷彿さる、ダイナミックな造形とした。