CONCEPT
幼いころから中庭がある家に憧れていたオーナーの希望を叶え、吹き抜けとパティオで「外」に開いたコートハウス。パティオに差し込む光がすべての部屋を爽やかに照らし、吹き抜けが抜群の開放感をもたらします。リビングダイニングの吹き抜けは5.6mあり、中庭へと向かう大開口から空や光、風といった健康的な暮らしに必要な要素は広いパティオを通じて取り込み、家族のプライバシーは守りながら、外に開かれた住まいを実現した。2階の踊り場のすぐ脇にあるご主人の書斎は、廊下の途中のようなスペースにある。それは「家心(家の中心)」に座ることによって家族を守り、先導していく責任感と子供部屋に入るには必ずこの書斎を通る必要があり、ご主人の不在時にも父親の存在感を意識させ、強い絆に結ばれた親子関係を保てるようにとの想いから。どの部屋もパティオに面して大きな開口を設けているため家族の気配も感じやすい、明るさ、開放感、安全性に配慮した家族のつながりを強くする住まい。