CONCEPT
ガラスや天然石が持つ素材の魅力を最大限に引き出した住まいは、アートに溢れ、昼と夜で異なる表情を見せる。「ミュージアムのような家」というオーナーからの要望は、訪れたゲストをもてなし、常にアートに囲まれて暮らす成熟した大人の豊かさが求められた。そこで、住まいそのものにアートを感じられるよう、透き通る透明感と光の透過を演出したガラスの階段をデザイン。各階の踊り場には2枚のガラスの間に深紅のバラが散らされ、浮かんでいるような浮遊感のある階段をアート作品とした。また、この家は夜になるとその表情を一変させる。リビングダイニングと隣接したテラスには水盤を設け、水盤の底に設けたフロアライトによって幻想的な水の揺らぎを映し、床に埋め込んだアッパーライトの上部は円形に彫り込み、ミラーで反射させた「光のシリンダー」が姿を現す空間そのものをアートで満たす、美しい住まいに仕上げた。