CONCEPT
「デザインの良さはもちろん第一ですが、実用性が備わっていなければ住み心地の良い家にはならない。」と語るオーナー。そのため、フォーマルとプライベートを分けた2つのリビング、家族の居室、ゲスト用の和室など必要となる部屋を念頭に、それらの配置を暮らしやすさの観点から詳細に検討。もし、3歩で移動するところがあったら、それが1歩にならないか徹底的に動線を試行錯誤した。「1歩」「1センチ」をおろそかにしない徹底した検討作業によって、空間は美しいバランスを放った。インテリアのポイントは秋田杉の木目を転写したコンクリートの壁。しっかりと写し込むためには型枠材を厳選する必要があり、秋田杉の良材を探し、現場で試し打ちを行ったうえで工事を進めたこだわりの壁。無機質なコンクリートに躍動感が生まれ、独自の存在感となってインテリアを引き立てる。この家には、地下にゴルフルーム、屋上に露天風呂があり、遊びの要素もプラスされている。「動と静」「用と美」「遊びと緊張」そのすべてが絶妙なバランスを保つ。