異なるエリアを持つ家

敷地内に母屋、ゲスト棟、ガレージ棟、ラウンジ棟をご希望された計画です。南側と東側の道路に面した角地で、L字形状の西側は、道路で離れた飛び地となっているため、飛び地を生かしたプランが求められました。道路面との接点が多く、道路からの視線をカットすると共に、どこから見ても美しいデザインになるように配慮しています。建物のファサードにあたる東側はアールの塀で囲み、南側は1階部分を覆う外構と、2階はバルコニーにデザインした不透明なガラス手摺りを用いて、閉塞感無くプライバシーを守りました。

母屋とゲスト棟はシンメトリーの構成です。間にはプールを設けているため、どちらからも美しい水辺の景色を楽しめ、ゲスト棟は将来お子様との二世帯住宅として使用できるように設計されています。

母屋はグレーをベースにしたスタイリッシュなインテリア。正面には熱帯魚が泳ぐ、アクアリウムをレイアウトした癒しの空間です。

ゲスト棟はナチュラルカラーを用いたインテリアとし、異なる雰囲気を楽しめます。リビング部分は2層吹き抜けの開放的な空間ですが、プールのある中庭に向かって開いているため、周囲の視線を気にしないプライベート空間を叶えています。

西側に位置する飛び地を生かしたラウンジ棟は、ひっそりと佇む隠れ家のような空間。線路に隣接する敷地は、徳島県を象徴する「眉山」と、夏には花火を臨むロケーション。視認性の高い立地のため、レストランなどにも転用可能な計画です。