中庭で繋がる二世帯住宅

南東方向へ傾斜した高低差のある角地に、二世帯住宅の計画です。計画地は道路から奥へと進むと狭くなるL字型の敷地。道路に面する北東側に母屋を、南西側にご両親世帯が暮らす離れを配置し、中庭を挟んで両棟を繋げる設計としました。母屋の外観は、異なる石材を組み合わせ、ブラックで引き締めたモダンデザイン。無彩色でスタイリッシュな建物に植栽の緑で彩りを添えました。

地下1階には、天候を気にせず楽しめる室内プールを設けました。壁の一部をガラスで仕上げ、隣接したガレージと空間を繋げています。ブラック大理石調のタイルが間接照明に照らされ光沢を放つ、ラグジュアリーなガレージに並ぶ愛車を眺めながら楽しめる設計です。ガレージは最大8台収容可能で、オーナーが希望した台数にも応えています。

1階のリビングダイニングは中庭に向かって大きく開き、プライバシーを確保しながら、明るい空間を叶えました。中庭を介して、ご両親世帯が暮らす別棟の様子を伺うことができるため、お互いの気配を感じられる設計になっています。
内装はホワイトを基調とし、折り上げ天井や壁に木材を取り入れることで、明るく温かみのあるインテリアに仕上げました。

主寝室はキングサイズのベッドを2台並べても余裕のある広々とした空間。グレーカラーで統一しながら、木や石を組み合わせ、素材で変化をつけています。アクセントウォールの大理石調タイルが美しいマーブル模様を描き、重厚感を与えるデザインです。