Massive House

外観は要塞のような建物で、中に入ると開放的な空間が広がるギャップがある空間が好みと語ったオーナー。希望に沿う外観は、荒々しい質感のコンクリートが形づくるソリッドなフォルムに傾斜する黒い壁面で表情に変化を与えた。重厚かつスタイリッシュな仕上がりとした外部からは、室内が伺えない都市型住宅の計画。プレゼンテーション時とコンセプトは変わらないが、インテリア計画などをよりスッキリとブラッシュアップさせている。

パティオを照らす自然光がガラスの床を透過して地階へと届き、ドラマチックな光を落とす。地階は間仕切りを最小限にしてバー、ビリヤード、プール、ホームシアター、ジム、スパと多様な要素をまとめた空間に。CGはフィットネスエリアを描いたもの。家族や友人と同じ時間を共有しながら、思い思いの楽しみ方でフレキシブルに過ごすことを可能にするプラン。

室内はグレーを基調にしたインテリアに淡色の木材やグリーンで程よく明るさをプラス。外に閉じ内に開いた住まいとし、LDKが囲う3層吹き抜けのダイナミックなパティオから、自然光が差し込む心地良い空間をつくり上げている。オーナーが希望した外観は堅牢な姿で佇みながら、開放感ある暮らしを内包する住まいを具現した。

主寝室は無機質なインテリアに、トップライトから取り入れた美しい光の陰影をアートのように取り入れた。ミニマルな造形美を感じる空間は、刻々と変わる光のラインに時の移ろいを感じる。