光りを拡散する家

敷地の一番奥をガレージとしたためターンテーブルを設置し、駐車が行いやすいように配慮した。CGではエントランスを白色系の石材を使用する想定で描かれているが、完成時は門扉を抜けて進む、エントランスまでの右側面をゲートに使用したスチール製のパネルに変更している。ゲートから、エントランスに続く動線に連続性を持たせたデザインとした。

階段ホールを描いたCG。
上を見上げると、屋上へと続く階段室の天井にはトップライトが施され、トップライトと最上階の開口部から入る光が、階段室を通して各フロアに光を拡散され、暗くなりがちな縦長の敷地に建つ家が、明るい光に包まれた。

縦長の敷地を生かした奥行きのあるLDK。西側にあるリビングの2面を全面開口としているが、熱反射ガラスを使用しているため日中は室内が見えにくく、夜など視線が気になる際は開口部に施したウォータースクリーンでプライバシーを守る仕様とした。

対面から見たLDKのCG。
左側の壁面に間接照明を施しているため、長く美しい光のラインが空間を彩る。また、天井のフローリングの木目が、さらに奥行きを強調したデザイン。リビングは床のレベルを低くして、ダイニングキッチンと仕切りの無い空間でゾーニングした設計。視界の高さも変わるので景色の見え方も変わってくる。