フェアウェイを臨む週末住宅

ゴルフ場内の別荘地に建つ立地を最大限に生かしたセカンドハウス。ファーストプランでは三角形の形状をした印象的な外観でしたが、天井の高いリビングを希望されたため、現在のプランに変更。エントランス側から見た外観のCGは、いくつもの箱が積み重なっているようなフォルムとした。

エントランスも吹き抜けとし、玄関扉を開けた正面にフェアウェイを臨む開口を配したため、縦方向の広がりとともに奥行きも感じられる設計になっている。その開口の手前の床には、奥様の作品の「大理石のモザイクアート」を、フロアを彩るポイントとして設置。別荘の思い入れもひとしおに。

リビングは天井高5.2ｍの高さを叶え、3方向に開口のある抜群の開放感を得た。フェアウェイに面した開口はどの部屋も床から天井までの大開口とし、美しい景色を最大限に取り込む。インテリアは自然素材の石や木材などを使い、内外ともに天然石を自然石積にした味わいをアクセントに周囲の環境に馴染む佇まいとした。リビングのCGは、アクセントウォールに使用する素材の検討時のもの。

"最終決定したリビングのCG。
中央の木材は完成時にやや赤みのあるものに変更になったが、両サイドの石はこちらのCGで描かれたものが採用された。"

"フェアウェイから見た外観のCG。
エクステリアのデザインは異なるが、外観は完成時と変わらないリアリティ。箱型の形状にガラスの大開口がダイナミックに広がる。日中は青空と芝、木々の緑のコントラストが眩しい快活な躍動を楽しみ、夕刻は辺り一面薄暮ブルーに染まる静寂な時を味わう。動と静、印象の異なる景色と一体化する別荘となった。"