古の杜のクラシック

視点をやや俯瞰にして、土地の形状に合わせた塀と庭、外観の関係性をCGで確認する。視線がこの高さまで上がらないと、家の全体像を確認できないため、プライバシーが確保されていることが見て取れる。大きな建物だが屋根の水平のラインを強調することで、周囲に圧迫感を与えないデザインとした。

子世帯の外観は親世帯と基本的なコンセプトは合わせたが、均整の取れた箱型のデザインを採用。CGではポイントとした柱の色を濃くしていたが、完成時は同一のカラーで仕上げている。また、玄関扉も白からブラウンに変更した。イメージを見て確認することで、修正点も明確になる。

親世帯の廊下からリビングを見た当初のCG。ヘリンボーンのフローリングや巾木、ドア枠などの基本的なデザインは同じだが、完成時は巾木やドア枠が白で壁面をベージュに色を反転させている。何度も検討し、ブラッシュアップを重ねることで、オーナーが思い描く理想のイメージに近づけて行く。

親世帯のバスルームのCG。CGの作成は当初の要望を形にするところからスタートする。そのCGを確認後、修正個所を洗い出していく。このCGの場合は、少しシンプルすぎるとの意見が出て、モザイクタイルをラインで入れることに。CGを確認しながら、設計士、インテリアコーディネーター、オーナーがそれぞれ意見交換しながら、より良いものを模索する。