クラシカルなオフィスビル

当初はリフォームをご検討でしたが、築60年近いビルの為、躯体の老朽化が進行しており、リフォームのメリットを得にくいため、建て替えに切り替えてご提案を行いました。
1階2階にギャラリー、3階に会社事務所、4階に社長室、5階に宿泊もできる居室を設けた自社ビルの計画です。
外観は道路に面する部分をガラス張りにし、内部空間に広がりをもたせました。変形地に合わせた設計で、都心の限られた敷地を最大限有効活用したプランです。

オーナーの趣味である絵を飾る1階のギャラリーは、アートが映えるようにダークカラーでまとめ、ヘリンボーンの床やレンガの柱でアクセントを加えました。道路からもガラス越しにアートを眺めることができる設計です。

木材で統一された空間に、天井のデザインパネルが高級感を与える3階のオフィス。壁や床材、デスクもトーンを揃え、視覚的な区切りを少なくすることで空間をより広々と感じさせるデザインです。レンガの壁をポイントに使用し、ビル全体のデザインを統一しています。

4階の社長室は「暖炉があるリビングのような雰囲気にしたい」とのご要望に応えたご提案です。大理石調の暖炉を設え、趣のあるレンガの壁に包まれた温かみのある空間を演出しました。彫刻が施された格調高いデスクを採用し、フロアが上がるごとに一層の重厚感が感じられるデザインとなっています。