角地に沿うアールの壁

築21年のご自宅の建て替え計画。「土地の利便性が良いため住み替えではなく、建て替えを検討したい。現居の細長い外観や視界が限られた、広がりの無い空間に不満がある。新しい住まいには、友人や知人を招きたい。」とのリクエストをいただいた。敷地は2方向の道路に面しており、角地緩和は受けられても、斜線の制限がかなり掛かるため、角地に沿って大胆に曲線を取り入れたデザインに。この、おおらかな曲線がゆとりのある広がりを与え、奥様がご希望されたエレガントな装いも満たす、気品のある佇まいに仕上がった。

2階は、ワンフロアを贅沢に使った仕切りの無いLDKを配置。地階に光を取り込むトップライトを設けているため、上部から取り入れた光が光柱のように各階を照らす。

地下のドライエリアに設けた枯山水の庭園。和室からは白い玉砂利に光が反射する美しい光景を臨む。お茶を嗜む奥様のために炉を切った和室は、友人を招いて茶会も楽しめる。

籠るような空間がお好きと伺ったお子様のお部屋は、地階にレイアウト。こちらもドライエリアに面しているため、地下とは思えない明るさと、外部の視線を完全にシャットアウトした高いプライバシー性を持つ。