普遍的なモダン住宅

格調の高い飽きのこない外観で、年月が経過しても古さを感じさせない家を希望されたオーナー。建物は石と木とガラスを使った自然派モダンを望まれた。プレゼン時は落ち着いたダークカラーで提案したが、外観は白をベースにとの希望を受け変更。シンプルな構成とし、周囲を壁で囲んだ都市型住宅で、広々とした芝生の庭を内包している。室内の様子は外から伺えないプライベート空間を叶えた住まい。

広い敷地のため、単純に塀で覆うと間延びした印象になるため、敷地ギリギリに塀を立てず、緑地を設けて周囲の景観に配慮し、塀に段差をつけて立体感をプラスしたデザイン。道路面ギリギリに立つ塀はコンクリート打ち放しとし、白とコンクリートのツートンカラーとすることで、単調になりがちな塀にデザイン性をプラスした。

室内はオーナーが望まれた自然派のモダンをコンセプトに構成し、リビングのポイントウォールは天然石の風合いが残る白の石をセレクト。天井にはフローリングが張られ、庭を取り込むガラスの大開口が広がる。オーナーが希望した石、木、ガラスを使い、大らかな空間構成で明るく健康的なインテリアに仕上げている。

庭から見た景色。広い庭に向かって開かれたL字型のプランは、どの部屋も自然光を享受する空間であることが伺える。家族のみに開かれた広々とした庭を愛で、伸びやかな暮らしを叶えた住まい。