ミニマリズムの家

2軒目の依頼となったオーナーからの要望は、奥様のご両親との二世帯住宅。立地は5方向の交差点の角地のため、周囲の視線をカットするプライバシーとセキュリティ対策が求められた計画。リビングは両サイドにテラスがあり、背面には47畳の広々としたパティオから採光を得たプラン。インテリアは無駄を取り払ったミニマルデザインで、壁面収納にテレビを収め、生活感を払拭。ソファを中央に配置する大胆なレイアウトでフレキシブルな過ごし方を可能にした。

ダイニングはパティオと隣接した明るい空間。当初、お手持ちのトム・ディクソンのペンダントライトをタイニングに使用する計画だったが、エントランスの階段室に変更し、ダイニングは個性溢れるチェアを主役にしたデザインとした。

当初のキッチンはシンプルなステンレスタイプ。ここからブラッシュアップされ、現在のカウンターテーブルを兼ねたスタイルに。左側の壁面にも開口部を設けて閉塞感を回避、より明るい空間となるよう工夫した。

2階にある子世帯の主寝室。2階は子世帯のエリアで、外壁の2階部分は一部に曇りガラスを採用することで採光を確保した。そのため、室内に使用したガラスは視線を気にする必要が無いため、大開口はクリアガラスを採用している。ベッドを覆う木製ボードで、包み込まれるような安心感を得る。夜にはヘッドボードの円盤状のライトが優しく浮かび上がるデザイン。