都市に浮かぶ輝星

「リゾート感のある開放的な家」を求めたオーナー。交差点の角地のため、自宅に見えないスタイリッシュな建物に、プライバシーと開放感という、相反する要望が課題のプラン。また、オーナーが気に入ったキッチンがラグジュアリーなタイプだったため、都会的な要素とリゾートを掛け合わせた空間とした。外観は異なる素材の箱を組み合わせて立体感を出し、歩道に面した門扉の内部は数段上がった左手に玄関を配置して、室内を見せない設計に。外壁の一部にガラスを使用しているため閉塞感を与えず採光も得ることができ、交通量の多い立地でセキュリティとプライバシーを守った。

クリスタルを透過する光の揺らめきに包まれる煌びやかなエントランス。エレベーターを囲む外観と共通のタイルが外から上階へと導く。当初のCGでは、タイルは一部に使われたのみだが、完成時は左側の壁面はダークカラーのタイルで仕上げ、右側の壁を白壁に変更している。そうすることで、空間のカラーリングがより鮮明に仕上がった。