高級別荘の魅力とは? 別荘所有のメリットや設計・間取りのデザイン事例を解説
2025.7.15
高級注文住宅
Earnest architects

都市の喧騒を離れて自然に囲まれた環境で心豊かに過ごせる別荘は、自分らしいライフスタイルを実現できる場として注目されています。休暇や週末のリフレッシュや長期滞在はもちろん、二拠点生活の拠点として所有を検討する方も増えています。
本記事では、高級別荘を所有するメリットや別荘地選びのポイント、高級別荘に取り入れたいデザイン事例などについてご紹介します。別荘を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
高級別荘を所有するメリット
近年、テレワークの普及やライフスタイルの多様化に伴い、都市の喧騒を離れ、贅沢な時間を過ごすための場所として、高級別荘は大きな注目を集めています。ここでは、高級別荘を所有する主なメリットをご紹介します。
1. 非日常な空間を味わえる
高級別荘の魅力は、日常とは異なるラグジュアリーな空間で、特別な時間を過ごせることです。日々のストレスを忘れ、自然豊かなロケーションで心身ともにリラックスできる環境は、高級別荘ならではの価値です。
開放感あふれる間取りや洗練された内装、眺望を生かした設計など、非日常を演出する工夫が随所に散りばめられています。高級別荘は単なるセカンドハウスではなく、心の豊かさや健康的なライフスタイルを大切にしたい方にとって“特別な場所”として存在感を放ちます。
2. プライバシーが保たれた空間を確保できる
高級別荘は、周囲の目を気にせずに過ごせる高いプライバシー性もメリットの一つです。周囲の視線を気にせずリラックスできる環境は、心身のリフレッシュにつながります。
都心部に比べて郊外は、比較的土地の価格が安いため、十分な敷地を確保しやすいです。
特に高級別荘地では、一邸ごとの敷地がゆったりと設けられており、隣家との距離も十分に保たれています。
また、樹木や生け垣、背の高い植栽などの自然環境を生かして外部の視線を遮る工夫も行いやすく、周囲と調和した美しい景観を楽しめます。テラスでの読書や家族とのバーベキューなど、都市部では味わえない開放感を得られます。
3. 貸別荘として資産形成に活用できる
高級別荘は、資産性のある不動産としても注目されています。使用しない期間に貸別荘(バケーションレンタル)として運用することで、収益化を図ることも可能です。
近年では、ワーケーションや二拠点生活などの新しいライフスタイルが広がり、プライベートで快適な滞在先として貸別荘のニーズが高まっています。観光需要の回復やインバウンドも追い風となり、高級別荘を活用した不動産投資の選択肢が広がっています。立地や建物の魅力次第では、高収益が期待できるケースも少なくありません。
高級別荘はどこに建てるべき?後悔しない別荘地選びのポイント

せっかく高級別荘を建てても、周囲の環境がライフスタイルに合わなければ次第に訪れる機会が減ってしまうことも。高級別荘を長く快適に使い続けるためには、自分や家族の過ごし方に合ったロケーション選びが何より重要です。
ここからは、後悔しない別荘地を選ぶ際に重視したい5つのポイントについてご紹介します。
1. 都市部からのアクセスは良好か
別荘地を選ぶ際にまず重視したいのが、都市部からのアクセスの良さです。アクセスの良し悪しは、別荘の利用頻度に直結します。都市部から比較的近く、交通インフラが整っているエリアの別荘地を選ぶのがおすすめです。
例えば、車で片道2〜3時間ほどで到着できる距離であれば、週末の気軽なリフレッシュにも使いやすくなります。高速道路のインターチェンジや駅が近いか、公共交通機関での移動が可能かも確認しておきましょう。また冬季に利用予定がある場合は、積雪や路面凍結の有無など、季節ごとの道路状況も事前に確認しておくと安心です。
2. 気候・自然環境が目的に合っているか
高級別荘を建てる場所は、その土地の気候や環境が自分たちの目的や理想に合っているかが重要です。例えば、別荘を避暑地として活用したい場合は、標高が高く冷涼な高原エリアがおすすめです。サーフィンやダイビングなどのマリンスポーツを楽しみたい方は海辺のエリア、海を眺めたいなら海沿いの高台、四季の移ろいを感じながら過ごしたい方には森林や山間部が最適です。
自分たちが「別荘でどんな時間を過ごしたいのか」という目的を明確にし、それに合った自然環境を選ぶことが、後悔のない別荘選びにつながります。
3. 周辺施設が充実しているか
別荘地を選ぶ際は、周辺施設が充実しているかどうかも見逃せないポイントです。
自然豊かな別荘は非日常を味わえる反面、買い物や医療などの日常的な利便性が低い場合があります。最寄りのスーパーやコンビニ、ドラッグストアやレストランの位置や距離を事前に調べておくことが大切です。
さらに、万が一の体調不良やケガに備えて、近隣に医療機関があるかどうか、救急対応が可能かどうかといった医療体制もチェックしておきましょう。高齢の家族と一緒に利用する場合は特に重要です。
4. 将来的な資産価値があるか
将来的に別荘の売却を視野に入れている場合は、その資産価値にも注目して選ぶことが大切です。別荘地を検討する際は、主に以下の点を確認しましょう。
●観光地としての人気や知名度はあるか
●定住者や移住者の増加傾向があるか
●再開発やインフラ整備の計画があるか
観光客が多く訪れるエリアは貸別荘としてのニーズも高く、価値が下がりにくい傾向にあります。また定住者や移住者が増えている地域はインフラや生活利便性の整備が進むため、将来的な需要が見込めます。さらに、地域の再開発計画の有無も資産価値が大きく関わります。例えば、新たな交通網の整備が予定されているエリアでは別荘地への利便性が上がり、地価上昇も期待できます。将来的な資産価値を意識した選択が、ライフプランの選択肢を広げます。
5. 予算やランニングコストが適切か
高級別荘を検討するうえで忘れてはならないのが、初期費用だけでなく維持管理にかかるランニングコストです。以下のような費用が発生するケースが多くあります。
●私道・共用道路の維持管理費
●除雪費用やゴミ処理費用
●管理委託費・別荘地の管理組合費
●建物保険・火災保険
●固定資産税・都市計画税(軽減措置対象外)
また、別荘は一般住宅に比べて税制上の優遇措置が受けられないケースが多いため、不動産取得税や固定資産税にも注意が必要です。
トータルでどの程度の費用がかかるのかをあらかじめ見積もり、高級別荘としての価値を維持できる予算を確保しておくことが重要です。
高級別荘に取り入れたい間取り・設計のポイント

高級別荘で過ごす時間を豊かにするためには、自然との調和や開放感を重視した間取りと設計が欠かせません。機能性はもちろん、心地よい空間の演出ができる工夫を盛り込むことで、非日常の癒しを感じられます。ここでは、高級別荘に取り入れたい間取りや設計のポイントをご紹介します。
1. 大開口の窓を設ける
高級別荘の設計でまず取り入れたいのは、大開口の窓です。全面ガラスの窓を設けることで外部とつながり、室内にいながらまるで自然の中にいるかのような開放感を味わえます。海や山、森といった立地特有の景観を最大限に活かす設計が、高級別荘には求められます。また窓の配置やサイズ、形状を工夫することで、建物全体に開放感や洗練された印象をプラスします。大開口は建物全体のデザインにも大きな影響を与える存在です。
2. テラスやアウトドアリビングを設ける
屋外空間とのつながりを意識した高級別荘の設計で大切なテラスやアウトドアリビング。ウッドデッキや石張りのテラスをリビングとフラットにつなげることで、空間の広がりや開放感も演出できます。食事や読書、バーベキューなど多彩な過ごし方ができ、自然との一体感を得られます。豊かな自然に囲まれた別荘地では、澄んだ空気や美しい景色をより身近に感じながら過ごす時間こそが、何よりの贅沢です。
3. 高天井や勾配天井で開放感を出す
高級感と開放感を両立させる設計手法のひとつが、高天井や勾配天井の採用です。天井が高くなることで、自然光が室内に広がり、空気の循環も良くなります。
また、勾配天井は空間を立体的に見せ、視覚的な広がりを与えてくれます。天井の梁をあえて見せるデザインにすることで、ナチュラルでダイナミックな印象を与えることも可能です。ロフトやギャラリースペースなど、趣味や収納に活かせる空間の設計もおすすめです。
4. 中庭や吹き抜けを設けて採光性と通気性を確保する
建物の中心に中庭や吹き抜けなどを設けることで、空間全体の採光性と通気性が大きく向上します。特に中庭は、周囲の視線を気にせず自然を楽しめるプライベートな癒しの空間として、高級別荘に最適です。また、光や風が建物の奥まで行き渡る効果も得られます。
吹き抜けは上下階つなげることができ、縦の空間に広がりを持たせることで、視覚的に空間を広く感じさせ、開放感をもたらします。同時に高い位置から自然光を取り入れやすくなるため、室内全体がより明るくゆとりのある印象になります。
5. 外部からの視線を遮る植栽や塀を設ける
高級別荘で重視されるもう一つのポイントが、プライバシーの確保です。開放的に自然を取り込んだ空間であっても、周囲の視線を遮り、心からくつろげる環境が求められます。外部からの視線を遮るためには、植栽や塀の活用が効果的です。
例えば、常緑樹の生け垣や、木製フェンスとグリーンを組み合わせた目隠しは、景観に溶け込みつつしっかりと視線を遮ることができます。人工的な塀ではなく、自然素材を活かした外構デザインは、高級別荘らしい印象を演出できます。
アーネストアーキテクツが手掛けた高級別荘の事例
恵まれた自然環境をいかに活かすか、それこそが、高級別荘に求められる最も重要な条件です。ここからは、建築設計事務所・アーネストアーキテクツが手掛けた高級別荘の事例を3つご紹介します。
海と対峙するセカンドハウス


敷地の高低差を生かして各部屋の高さや配置を調整し、開口部からの眺望に余計な要素が視界に入らないように工夫。海だけを臨み、周囲の環境を遮断した、静かで贅沢なセカンドハウスです。
外観は7方向に角度を振った白い壁で構成され、時間とともに移ろう光と陰影が豊かな表情を生み出します。海を望む絶景とともに、時の流れを味わえる空間に仕上げました。海とつながる温水対応のインフィニティプールやホームジム、サウナ、岩盤浴など多彩な施設を完備し、まるでリゾートホテルのような快適性を実現しています。
行雲流水を満喫する


緑深い避暑地に建ち、敷地全体と自然の一体感を重視して設計されました。
小高い丘を敷地内に設け、起伏ある地形の中に建築を溶け込ませるように配置。建物はエントランスを中心に左右に分かれ、杉板型枠の打ち放しコンクリートが印象的なゲスト棟とガレージ、ガルバリウム鋼板を用いた母屋で構成されています。
最大天井高5.8mにおよぶ2層吹き抜けリビングダイニングは約13mの大開口を設け、眺望と自然光を最大限に取り込めるよう工夫されています。天窓や高窓から差し込む光が、空間に豊かな表情を与えます。
眺望を独占するガレージハウス


溜池に面した広大な敷地に建つガレージハウスの事例です。
多数の愛車を所有するオーナーの希望に応え、8台以上の車を収容できるガレージ棟と広々とした車寄せを住宅地側に、住居スペースは水景に面した配置に。曲線を描く塀が外部の視線を遮り、プライバシーを確保しています。建物は扇形に広がるプランで、すべての居室から豊かな緑と水辺の眺望が楽しめます。1階の愛車を眺め映画を楽しむプレイルームは、トレーニングルーム・アウトドアリビング・サウナ・バーベキュースペースとも連動した構成です。2階には眺望を活かした扇形のLDK、屋上にはジャグジーバスを備え、家族やゲストと多彩なシーンを過ごせます。
快適さとデザイン性を兼ね備えた理想の高級別荘を実現しよう
家族や友人との特別な時間を共有できる高級別荘の所有は、日常の喧騒から離れて心身をリフレッシュしたい方に最適です。リゾート地での穏やかな時間はもちろん、近年では資産運用の手段や将来的な移住先としての価値にも注目されています。
建築設計事務所・アーネストアーキテクツは、自然環境を最大限に生かした空間設計や、眺望・動線・快適性に配慮したデザインを得意とし、国内外で高級別荘の実績を多数持つ建築設計事務所です。プライベート性と美しさを両立させた唯一無二の住まいをご提案します。高級別荘の建築を検討中の方は、ぜひアーネストアーキテクツにご相談ください。