2025.12.8

高級注文住宅

Earnest architects

高級住宅の建築を検討されている方にとって、「どのエリアに住まいを構えるか」は非常に重要な判断となります。なかでも兵庫県芦屋市は、洗練された街並みと落ち着いた住環境が魅力の、関西屈指の高級住宅街として知られています。特に芦屋の中でも象徴的な六麓荘町は、美しい景観と厳格な建築協定によって守られている街として、多くの方から憧れの住宅地として選ばれています。

本記事では、芦屋が高級住宅街として選ばれる理由や周辺施設、子育て環境、治安の良さなどをエリアの魅力を詳しく解説します。芦屋で邸宅の建築を検討されている方、関西で高級住宅街を探している方は、ぜひ参考にしてください。

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芦屋市の特徴

兵庫県南東部に位置する芦屋市は「国際文化住宅都市」を掲げ、美しい景観を守り続けている街です。特に山側のエリアは高級住宅地として知られ、落ち着いた街並みと豊かな自然環境が調和した暮らしを享受できます。文豪・谷崎潤一郎が居を構え『細雪(ささめゆき)』の舞台の一つとして描かれたことでも名を馳せています。

2009年には全国に先駆けて市内全域を景観地区に指定し、建築物や屋外広告物の新設・変更には市長の認定が必要となりました(※1)。さらに芦屋市民の清潔で安全、快適な生活環境を確保することを目的とした「芦屋市清潔で安全・快適な生活環の確保に関する条例(市民マナー条例)」などもあり、美しい街並みと住環境を維持する取り組みが続けられています(※2)。これらの施策は、芦屋市が長年にわたり上質な住環境づくりを大切にしてきた証といえます。

※1参考:芦屋市都市環境部都市計画課.「芦屋景観地区」.https://www.city.ashiya.lg.jp/toshikeikaku/keikan/keikanchiku/documents/keikanntiku.pdf ,(2009-05).
※2参考:芦屋市.「芦屋市清潔で安全・快適な生活環境の確保に関する条例(通称:市民マナー条例)」.https://www.city.ashiya.lg.jp/kankyou/manahenshu.html ,(2024-12-17).

芦屋市広告物条例

芦屋市では、街の景観を守るために2016年に「芦屋市屋外広告物条例」を施行しました。市内を山麓地域・住宅地域・複合地域・芦屋川特別地域など7つの規制区域に分け、それぞれの区域に応じた広告物の大きさや色彩の基準を設けています(※)。
特に、派手な原色の組み合わせやアドバルーン、ネオンサイン、LEDなどの強い光を放つ広告物は禁止されており、街並みとの調和が重視されています。また全ての屋外広告物は、形状や色彩が周囲と調和していることや、照明を使用する際は夜間の景観にも配慮することが求められます。
違反した場合は罰金が科せられることもあり、芦屋市が景観保全に強い意志を持って取り組んでいることがうかがえます。

※参考:芦屋市.「芦屋市屋外広告物条例について」.https://www.city.ashiya.lg.jp/toshikeikaku/koukoku/jourei.html ,(2024-09-26).



芦屋の高級住宅街・六麓荘町

芦屋市の中でも六麓荘町は、日本を代表する高級住宅街として知られています。市の東北部、海抜約200mの高台に広がる高級住宅街で、美しい自然と静謐(せいひつ)な住環境が調和した時間を過ごせる点が特徴です。
六麓荘町では、広大な敷地に建てられた邸宅が並び、手入れの行き届いた植栽が街並みに豊かな表情を添えています。春には各邸宅の庭に植えられた桜が一斉に咲き誇り、街全体が柔らかな光に包まれます。
また瀬戸内海や六甲山系、芦屋川の自然を一度に望める立地であり、その風景の豊かさも六麓荘町の魅力の一つです。こうした環境は、1928年にこの地域の国有林払い下げを受けた内藤為二郎氏や関西の経済人たちが「株式会社六麓荘」を設立し、香港島をモデルにイギリス式の街づくりを進めた歴史に基づいています(※)。
電柱や信号、マンションといった建物はなく、電線は地下に埋設され、道路も一定幅を確保。住民同士のつながりも深く、街そのものを守り育てる文化が根付いている街です。

※参考:六麓荘町町内会.「六麓荘町について」.http://www.rokurokusocho.com/history.html ,(参照2025-11-20).

六麓荘町建築協定に沿った建築が必要

六麓荘町で邸宅や別荘を建築する際には「六麓荘町建築協定」に沿った計画が求められます。新たな建築を行う場合、建築協定運営委員会が事前に申請を受け、内容が協定に適合しているかを確認します。
協定の主な内容には、敷地面積を400㎡以上とすること、一戸建ての個人住宅のみ建築可能であること、建物の高さを1〜2階建てに制限することなどがあります(※)。さらに、敷地の一定割合を庭として緑地化し、高木や中木を植えることも義務付けられています。
加えて、工事着工前には近隣住民への説明会を開催し、住環境や眺望などについて事前に協議する必要があります。これらの取り組みは、街の景観と住環境を守り続けるための重要なものです。

※参考:六麓荘町町内会.「六麓荘町建築協定」.http://www.rokurokusocho.com/common/pdf/kenchikukitei.pdf ,(参照2025-11-20).

六麓荘町の暮らしを守る取り組み

六麓荘町では、建築に関する協定だけではなく、住まいの安心と快適さを支える取り組みも行われています。町内には「六麓荘倶楽部」と呼ばれる公民館があり、1階には駐在所が置かれ、警察官が常駐しています。六麓荘倶楽部は行政の補助金に頼ることなく、町内会の予算のみで建設されました。

また町内の各所には防犯カメラが設置されている他、花苗の配布や清掃活動が定期的に行われています。これらの維持費用は、町内会の入会賛助金や会費によって賄われており、六麓荘町で暮らす方々が街の環境を自ら守り続けている様子がうかがえます。なお、六麓荘町で暮らすには入会賛助金50万円の支払いが必要であり、地域全体で美しい住環境を支える姿勢が徹底されています(※)。

※参考:六麓荘町町内会.「入会賛助金規定」.http://www.rokurokusocho.com/common/pdf/a20140630sanjo1.pdf ,(2014-06).



芦屋市の周辺施設

芦屋市の中心であるJR芦屋駅周辺には、大丸芦屋店や専門店街「芦屋ラポルテ」、ショッピングモール「モンテメール芦屋」など、多彩な商業施設が集まっています。銀行やフィットネスジム、クリニックも充実しており、生活利便性の高さが魅力です。食料品は大丸の他、芦屋ラポルテ内の「コープデイズ芦屋」などで購入できます。

ラポルテ(芦屋駅前の複合商業施設)
食品スーパー、ファッション、生活雑貨などが揃い、日常使いに便利です。
阪急オアシス・いかりスーパー
上質志向の住民に支持される高級スーパーが複数点在。
大丸芦屋店
洗練されたセレクトが魅力で、衣食住を上質に整えたい方に人気です。
芦屋モンテメール(駅直結)

周辺市街地まで足を延ばせば、神戸三宮・大阪梅田などの大型商業施設へも短時間でアクセスでき、都市型の利便性も享受できます。
また、芦屋市が高級住宅街として支持される理由には、医療・文化・自然のバランスが取れた住環境が挙げられます。市内には「芦屋市立芦屋病院」を中心に高品質なクリニックが点在し、急な体調不良から日常的な診療まで安心して任せられる医療体制が整っています。また、芦屋市立美術博物館やルナ・ホールなどの文化施設も充実しており、芸術や学びが日常に溶け込む環境が魅力です。さらに、芦屋川の四季を楽しめる散策路や、広々とした芦屋市総合公園・中央公園など、自然を身近に感じられるスポットが市内各所に広がっています。都市の利便性を保ちながら、医療面の安心、文化的豊かさ、自然の潤いを享受できることが、芦屋市が上質な住宅地として長く選ばれてきたゆえんです。



芦屋市の交通事情

芦屋市内には、阪急神戸本線(芦屋川駅)、JR東海道本線(芦屋駅)、阪神本線(芦屋駅・打出駅)が走り、交通の選択肢が充実しています。JR新快速を利用すれば、大阪駅まで十数分で到着でき、通勤や通学にも困りません。
市内にはバス路線も多く、駅から離れた住宅地でも移動しやすい環境が整っています。また、神戸空港や大阪国際空港(伊丹)へのアクセスも良く、国内外への移動が軽快に行える点も魅力です。
一方で、芦屋市、特に六麓荘町のような高級住宅街では、車での移動が基本となるライフスタイルが一般的です。敷地の広い邸宅が多く、複数台をゆったりと停められるビルトインガレージや車寄せ(ポーチ)、さらには運転手が待機できるスペースを備える住まいも珍しくありません。車を前提とした快適な動線計画や大容量のガレージは、芦屋ならではの豊かな暮らしを象徴する設備といえます。



芦屋市の子育て環境

芦屋市は教育水準が高く、子育て環境が整っている点が特徴です。人気校として知られる岩園小学校、朝日ヶ丘小学校、山手小学校の他、卓球や硬式テニスで実績を持つ芦屋学園中学校・高等学校があります。さらに、約100年の歴史を持つ男子校である甲南中学校・高等学校も近隣地域に位置し、多様な教育環境がそろっています。
なお芦屋学園には付属幼稚園もあり、1~2歳から通える教育環境が整っています(※)。自然豊かな広々とした園庭は、幼児期に必要な感性を育む場として魅力的です。
また、市の条例によりパチンコ店やゲームセンターといった娯楽施設の設置が禁止されているため、街全体として落ち着いた環境が保たれています。

※参考:芦屋大学附属幼稚園.「1・2歳児保育」.https://www.ashiya-k.ed.jp/nursery/ ,(参照2025-11-20).



芦屋市の治安

芦屋市は街全体に落ち着いた雰囲気があり、治安の良さが際立っています。芦屋駅前には百貨店や専門店街が立ち並び、常に人の目が届く環境が整っています。近くには警察署もあり、警察官による巡回も積極的に行われています。
六麓荘町では、治安維持のための取り組みが一層徹底されています。街の各所に防犯カメラが設置されている他、町内会施設である六麓荘倶楽部の1階には駐在所があり、警察官が常駐しています。さらに町内会からの案内や注意喚起などは、メールやファックスで一斉配信される仕組みが導入されており、地域全体で安全を守る姿勢が根付いています。



芦屋市で暮らすメリット

芦屋市で暮らす魅力は、落ち着いた住環境と都市的な利便性が高い次元で調和している点にあります。歴史ある高級住宅地として知られる芦屋では、厳格な景観・建築規制が街並みに統一感をもたらし、とりわけ六麓荘町などでは電柱の地中化(無電柱化)が徹底され、美しい街路景観が保たれていることが大きな特長です。静かで品格ある住環境は、日常に心のゆとりを与えてくれます。
また、医療機関や教育施設が充実し、芦屋市立美術博物館や市民センターなど文化施設も多く、芸術や学びが日常に溶け込む豊かな生活が叶います。芦屋川や六甲山系など自然が身近にあり、四季の移ろいを感じながら過ごせる点も魅力です。
さらに、JR・阪急・阪神の3路線が利用でき、大阪・神戸へのアクセスも良好。六麓荘町をはじめとする邸宅街では車移動が基本で、複数台のビルトインガレージや車寄せを備えた住まいが多く、ゆとりある暮らしを支えています。
芦屋市は、景観の美しさ・自然・文化・利便性を兼ね備えた、関西屈指の住み心地を誇る街です。



芦屋市で暮らす際の注意点

芦屋市は環境・治安・利便性に優れた高級住宅地ですが、その分、暮らすうえでいくつか注意すべき点もあります。まず、住宅価格や固定資産税、維持費などのコストが比較的高く、特に六麓荘町などの邸宅街では敷地面積や建物規制が厳しいため、建築費も上がる傾向にあります。また、景観保護の観点から建築協定や条例が細かく定められており、自由な外観デザインや増改築が制限されるケースがあります。六麓荘町で邸宅を建てる場合は、建築協定に基づき事前に町内会へ計画内容を申請し、近隣説明会を行う必要があります。建築後は町内会への入会も必須であり、地域とともに住環境を守る姿勢が求められます。
また、交通網は充実しているものの、坂の多いエリアもあり、徒歩移動では負担を感じる場所もあり、芦屋や六麓荘町では車移動が基本となるライフスタイルとなります。
こうした点を理解したうえで、自身のライフスタイルに合うエリアや住まい方を選ぶことで、芦屋での暮らしはより豊かで快適なものになります。



芦屋・六麓荘町に似合うアーネストアーキテクツが手掛けた高級住宅

芦屋・六麓荘町では、邸宅そのものが街の景観を形づくる大切な要素となります。こうした上質な住宅地には、暮らし方や美意識を反映できる注文住宅との相性が抜群です。なかでも、車移動を中心としたライフスタイルに寄り添う「ガレージハウス」、曲線がもたらす優雅さと柔らかさを纏う「曲線のある家」、そして外へ閉じ、内に開く構成でプライバシーと解放感を両立する「コートハウス」。いずれも、アーネストアーキテクツが培ってきた設計力と美学の結晶です。

ガレージハウス

芦屋・六麓荘町に暮らすということは、上質を知る大人の美意識を日常に持ち込むことです。車移動が基本となるこの地では、愛車は単なる移動手段ではなく「暮らしを象徴する存在」。アーネストアーキテクツのガレージハウスは、そうした価値観に呼応する“邸宅の一部としてのガレージ”を追求します。愛車が最も美しく映える光の角度、素材の質感、動線の流れを精緻に計算し、ガラス越しに眺めるショールームのような演出も自在にデザイン。複数台をゆったりと収められるビルトインガレージはもちろん、車寄せや運転手の待機スペースも含め、車との時間を優雅に楽しむための空間を構築します。趣味性と実用性を併せ持ちながら、邸宅全体と統一された美しい佇まいへ昇華する──アーネストがつくるガレージハウスは、芦屋の街並みにふさわしい“住まいと愛車の融合”を実現しています。

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曲線のある家

芦屋・六麓荘町の静けさと緑に溶け込むのは、直線だけでは語れない「柔らかな美」。
アーネストアーキテクツが手掛ける曲線のある家は、住まいを“彫刻のような存在”として捉え、光と影が絶えず変化する豊かな表情を創り出します。曲線はただのデザインではなく、動線を自然につなぎ、視線の流れをコントロールし、空間に心地よいリズムを与える建築的効果を持ちます。緩やかな曲面の壁、優雅なラインを描く階段、外観のフォルムが生む陰影は芦屋の穏やかな光と相性が良く、時間とともに移ろう美の瞬間を住まいに取り込みます。また、オーダーメイドだからこそ実現する複雑な造形は、住む人の個性と美意識を象徴します。アーネストが届ける曲線の住宅は、静謐な街並みに溶け込みながらも、確かな存在感を放つ唯一無二の邸宅です。

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コートハウス

芦屋・六麓荘町の邸宅に求められるのは、外部からの視線を巧みに遠ざけながらも、内側では豊かな光と開放感を享受できる住まいです。アーネストアーキテクツのコートハウスは、中庭を中心に空間を構成することで、外へ閉じ、内に開くという相反する要素を高い次元で両立させます。中庭に向けて大きく開いた窓からは、季節の移ろいを映す光が降り注ぎ、住まい全体が穏やかな明るさに包まれます。植栽や水盤によって日常に静寂と潤いが宿り、まるでプライベートリゾートのような心地よさが生まれます。外部側は閉じたファサードとすることで、防犯性とプライバシーを確保しながら、六麓荘町の街並みにふさわしい威厳ある佇まいに。室内と庭がひとつの世界として連続するこの住宅スタイルは、“家の中で豊かな自然を楽しむ”という贅沢を叶え、上質な暮らしを求める方に最適です。

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芦屋で理想の邸宅を実現しよう

芦屋市は、景観・治安・教育・環境のすべてが高い水準で整い、関西有数の高級住宅街として揺るぎない価値を築いてきた街です。六麓荘町をはじめ、豊かな自然と静謐な街並みが保たれている地域では、日々の暮らしが上質に変わります。

こうしたエリアで邸宅を建てる際は、街ごとの条例や建築協定を理解し、景観に調和しながらも個性と美意識を表現できる設計力が求められます。アーネストアーキテクツはこれまで芦屋や六麓荘町に数多くの実績がある建築設計事務所です。敷地特性の読み解き、お客さまの理想に寄り添いながら、品格と快適性を兼ね備えた住まいを丁寧に創り上げます。
芦屋・六麓荘町で邸宅をご検討の方は、ぜひアーネストアーキテクツにご相談ください。
カタログ請求やショールーム見学のご依頼もお気軽にお申し付けください。

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