2014.7.6

キッチン

陣内伸樹

CUCINA

「継続は力なり」

この度、アーネストさんからお声掛けいただき、ブログに寄稿させて頂くことなりました、モーリグループ(クチーナ)代表の陣内でございます。
この様な場で、”CUCINA(クチーナ)”をご紹介させて頂くことになり、大変感謝しております。どうぞ、宜しくお願いいたします。

今回のコラムは、私が学生時代(剣道部)の恩師より訓示として頂きました

“継続は力なり” ”期待に応える”

を当社の成り立ち、考え方に合わせて書いていこうと思います。
まずは、当社がどのような会社なのか、約80年前からインテリア商品の製作を継続してきた弊社の歴史を、簡単にご紹介させてください。

オーダー家具屋からスタート(昭和12年)

「特急かもめ」が運転を開始し、SLの響きと軍艦と重なり合った昭和12年に大阪の西区、北堀江に前身である「森本家具装飾店」が誕生しました。商人と職人の町、北堀江に開店した家具店「森本家具装飾店」は、一般のお客様ではなく、店舗や企業に向けた商業用のオーダー家具を生産、販売しておりました。出来上がっている既製品の家具販売ではなく、一品製作ですから、ロケーションごとに厳しい制約をうけた手作業の連続です。しかし、これら研鑚一筋がバックボーンとなり、今日のクチーナに引き継がれることになります。

当時の街並み

オーダーキッチンの出会い(昭和48年)

戦後の高度成長期にオーダー家具、スチール家具など公共機関やオフィスユーズ市場に特化していた当社は、オイルショック時に家庭向けオーダーキッチンに出会いました。手造りの技術に徹し、グッドマニュファクチャー、グッドデザイン、グッドファンクションを礎にしていた当社にとって、この出会いは天啓であったと思います。

家具の一例
当時のシステムキッチン

システムキッチン「クチーナ」誕生(昭和50年)

インテリアとは何か―を考えていた当社にとって、オーダーキッチンとの出会いは大変大きなものでありました。「トータルインテリアの一歩は、キッチンから始まる」この概念を基に誕生したのが、
システムキッチン”クチーナ”です。

より豊かな暮らしを提案する・・・
様々なお客様の御要望にお応えする・・・

この想いで、昭和50年に開発がスタートし、約2年後の昭和52年の2月に販売を開始いたしました。

昭和50~60年代

トータルインテリアの一歩は、キッチンから始まる

“食、住が重なり合うキッチン空間を核として、展開するトータルインテリアの構築。” このコンセプトを掲げ、37年が経ちます。一言で”トータルインテリア”といっても、裾野は広く、また時代によって求められているものも違います。商品ありきではなく、お客様の想いを形にしていく・・・
“継続は力なり” この言葉を胸に、必要とされる商品を考え、お客様ごとに製作、提供しつづけることを現在まで愚直に続けています。

平成元年~10年代

次回は現行商品と当社工場について綴って参りたいと思います。


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