2016.1.31

キッチン

渋川朋之

美創

美創の歩み

株式会社 美創 代表の渋川です。
この度ブログ寄稿のお話をいただき、戸惑いながらも「内容は自由に」というお言葉に甘え僭越ながら寄稿させていただきます。しばらくの間お付合い下さい。

先ずは「弊社の歩み」から紹介させていただきます。
1980年、今は事業部を閉鎖しておりますが、フランスベッドの代理店としてスタートし、その後ポーゲンポール、ヤマハ、TOTOブルトハウプ等、部材型、システムキッチンの販売、設計、施工会社として多くのお客様にご愛顧いただいてまいりました。

設立から10年後、バブル崩壊に伴いメーカーの販売戦略、消費のスタイルも大きく変貌いたしました。時代の流れとともにメーカー製品からお客様の要望に応えるべく既製商品のアレンジ、そして特注家具の設計、製作、施工会社へと変遷を重ねてまいりました。

弊社は自社工場を持っておりません。「お客様が造って欲しいと思っているモノ」または「お客様が解決したいと思っている事柄」これを「お客様ご希望のご予算」で可能にするための引出をどれだけ多く持つか。弊社の生命線はここにあり、多様化するニーズに対応すべく国内国外を問わず工場を使い分けております。過去に三井物産系ハウスメーカーのキッチン、洗面、その他特注家具工事の指定工事店として22年間、お客様とのお打合せからご契約お引渡しまでの一連の業務の中から「受け手」の難しさを知る貴重な経験をさせていただきました。

心に残るあるお客様の言葉があります。
無事、契約調印を終えた直後、「あなた方は幸福の絶頂と思っているかも知れないけれど、私たちは不安でいっぱいなのです。」これは全ての契約者の真理だと思います。受け手は契約者の不安を的中させてはならない。肝に銘じております。

ブログの初回、最後にお客様の問題解決の一例を記して終了いたします。ご相談内容は20年間使用したTOTOブルトハウプキッチンの困っている点を解決したいとのこと。解決したい思っていらっしゃる問題は下記の様なものです。

1. 調理機器、食洗機、フード、水栓金具、シンクを交換したい。
2. カウンター奥行きを50mm大きくしたい。
3. シンク下キャビネットを両開き扉から引出に改造する。
4. トールキャビネットを外しカウンターを延長する。
5. 新しく製作した扉と既存扉に違和感を出さずに仕上て欲しい。

愛着を持って使い込まれたキッチンのホワイトオークの扉は時を経て落ち着いた風合となり、この家にしっかり馴染んでいました。「生まれ変わったキッチンと新たな気持ちで末永く付き合っていきたい。」との熱い思いに背中を押され下記となりました。

「モノを使い切ってもらう」 世に大量のモノを送り出した側が果たすべき責任であると考えます。

美創 / BISO


美創/BISO のホームページへ