第二回│期待に応える
2014.7.13
キッチン
陣内伸樹
CUCINA
「期待に応える」
調理スペースから、コミュニケーションスペースへ
平成10年代半ばからキッチンスタイルも大きく変わり、キッチン空間がダイニングやリビングスペースとの共有空間になってきました。必然的に、キッチンに求められる要素バランスも、インテリア性が高くなり、また、料理をする場から、家族とのコミュニケーションをとる場として考えられています。
我々の空間インテリア提案は、キッチンからスタートします。コミュニケーションの場としての役割を担うキッチンを核として、キッチン、洗面、からはじまり、ダイニングテーブルや食器棚、またテレビボードや書棚など、空間づくりに必要なアイテムを御提案いたします。
家具屋からスタートしたキッチンメーカーは、日本にはほとんどありません。当社のキッチンは、一般的な”住宅設備”ではなく、家具に機能をもたせたインテリアアイテムの一つなのです。
キッチンや洗面、造作家具など、建物に備え付けるアイテムは、簡単には取り換えができません。お客様のイメージを具現化するためには、建築家やコーディネーター、また、ビルダーなどの”プロ”の方と一緒に造り出すことが不可欠です。アーネストのお施主様へは、大変多くのキッチンを納めさせて頂きました。クチーナの可能性を理解頂き、お施主様のインテリアイメージを具現化する仕事を長く一緒にさせて頂いたことは、当社にとって大変誇りです。これからもお施主様の期待に応えられる様、切磋琢磨し精進していく所存です。
「CUCINA」クチーナの商品は、ブランド名、またデザインからよく「イタリアのメーカーですか?」と聞かれます。実は、ピアノなど楽器の産地、静岡県浜松市が所在地の”日本製です”。浜松は、気候、立地は勿論のこと、以前から多くの塗料メーカーや材料メーカーがあることから、熟練した技術を持つ職人が多く住む街です。クチーナの商品は、1邸ごとに製作するオーダー品が多くを占めるため、経験、技術を持つ職人の力が必要不可欠です。そのため、昭和63年、製作環境、物流、および職人のバランスに長けた”浜松”に大阪から移設しました。
当社は一から作り出す造作家具だけではなく、よりデザイン性が画一された輸入家具も重要なインテリアアイテムの一つです。ヨーロッパを中心に、デザイン性に優れた値打ちのあるものを取り扱っています。
次回は、輸入家具についてご案内します。