2015.5.3

インテリア

マルコ・ムリロ

EURO CASA

フォルメンティ社の製作風景

今回はイタリアのソファ・メーカー、Formenti / フォルメンティ社の製作風景をお伝えします。
ミラノ郊外のジュッサーノに工場をかまえるフォルメンティ社は、革張りのソファ・メーカーです。ユーロ・カーサではHeart / ハートやWAVE / ウェーブソファといったコーナーソファで大変ご好評頂いてます。

WAVEソファ スクエアなフォルムに波打った形状の背もたれが特徴的です。
HEARTソファ 弧を描くように湾曲した形状がとてもエレガントなソファです。

このメーカーのエクスクルーシブな点、ひとつめはそのしっとりとした肌触りのレザーです。スイスで生育された牛革にアニリン仕上げを施した上質な厚革は、傷がつかないよう生育段階から品質管理されたもの。細かい傷等がみられる部位は除いて裁断、傷等を除いて無駄無く使えるよう、レーザー光で計測しながらカットします。

縫製はすべてミシンを使って手作業で行われます。大きなパーツの縫製もちろん、Glamour / グラマー ソファにみられるようなパッチワーク部分は裏側からパーツを一点一点縫い合わせて作られています。製作現場を拝見すると、改めて丹念に作られている事を実感します。

丁寧な縫製とステッチにクラフトマンシップが垣間見えます。
Glamour / グラマー ソファ、アームと背面全面にパッチワークが施されています。写真はヌバック・レザー仕様、近日大阪ショールームにも展示予定です。
特徴的なステッチはミシンではなく手作業によるもの。

皆さん真剣ながらも、和やかな雰囲気の中で作業されている印象。Mr.Formenti氏も物腰の柔らかな紳士ですが、創作意欲は大変旺盛な方です。今回訪問した際にも、話しが盛り上がってアイデアが浮かぶとさっとスケッチを描かれていました。工場に隣接するショールームには試作段階のプロトタイプも多数並んでいます。WAVEやHEARTなどの人気モデルの他にも、新しいデザイン、より快適なソファを盛んにエスキスしている様子がうかがえます。

フォルメンティ氏(右から二人目)と、二人の息子さん達と

フォルメンティは近年”Lumiere / ルミエレ”という新しいシリーズを展開しています。これまでのモダンなデザインに少しネオクラシカルなテイストをあわせたシリーズで、ユーロ・カーサでも大変ご好評頂いています。

下の写真はルミエレ・シリーズで好評の、スワロフスキー付きのキャピトーネ(ボタン締め)部分を製作しているところです。
クリスタル付きのもの中にはスワロは接着しているだけ、というものもありますが、フォルメンティはスワロ自体を縫い付けてボタン締めとしているので、クリスタルがとれたり、肌に触れることが無いように作られています。

今年のミラノ・サローネで発表されたInfiniti / インフィニティ ソファはゴールドのメタルを施したラグジュアリーな一品。メタル部分はニッケル合金に24金をメッキ処理しており、経年変化無く長く使えるもの。華やかさの中に、フォルメンティらしい品質へのこだわりを感じます。今秋、ユーロ・カーサのショールームでご覧頂けます。

ルミエレ・シリーズをはじめ、唯一無二の豊かなデザインこそフォルメンティのエクスクルーシブな点のひとつです。奇抜すぎず、けれども他にはないエレガントなデザイン。フォルメンティ氏の息子さんも参加し、お互いに刺激し合いながらデザインに取り組む姿勢は頼もしい限りです。フォルメンティ社もこの4月から、人気のHEART、WAVEの他、LUMIEREシリーズなどの独占販売を開始。より魅力的な価格設定となりました。是非ショールームで革の肌触り、品質の高さそして豊かなデザインをお確かめください。

家族と過ごす時間をExclusiveなものにしてくれる、ユーロ・カーサの家具の魅力はまだまだたくさんあります。家具は長く使うものだからこそ、是非色々なものをたくさん見て、比べて、じっくりと選びたいもの。特別な思いを抱けるような、貴方だけの素敵な家具に出会って頂きたいと思います。

4回にわたりお付き合い頂き、ありがとうございました。


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