2025.3.7

インテリア

Giorgio Busnelli

B&B Italia

「再び自由になった家具作り」

2003年、会社を大きくするために、ブルガリ家が主体となって設立されたファンドから出資を受け、彼らの傘下に入りました。ところが後で色々と分かることがあるものです。例えば出資者は、短期間で実績を挙げないと待ってくれません。それは家具作りの文化とは合わないものです。目先の利益ではなく、我々は10年以上先のとこを考えて仕事をしていますから。今回自分たちの株式を買い戻すことで、再び自由に家具作りができるようになった訳です。これは我々にとって実に大きな出来事です。

家具作りで大切なのは、情熱とブランドとしての個性を持ち続けることでしょう。利益が出るからといって、キッチンや照明、バス用品などを手掛けるつもりはありません。これからも慣れ親しんだ家具の分野に集中していくつもりです。
また、製造コストが下がるからと言って、海外で製造する気もありません。ご存知のようにイタリアでは、多くの若者に仕事がない状況です。そんな状況で、彼らの仕事を奪ってしまうことがどうしてできましょうか。引き続き、自社工場での生産を続けていくつもりです。

生産は二つの自家工場(ノベドラーテとミシント)で行っている。
合計35,500㎡で従業員は約500名。

つい先日、ある世界的な金融機関が私のところに来て、「御社は世界でトップ5に入る高級家具メーカーだから是非会社を売ってくれ」と言い寄ってきました。しかも利益の何十倍もの額で。ばかげた話です。私はこの仕事を愛しています。どんなにお金を積まれようと、愛着のある会社を手放す気はありません。

B&B Italiaの本社。設計はレンゾ・ピアノとリチャード・ロジャース。


B&B ITALIAホームページ

次回の最終回は「日本とB&B ITALIA」というテーマで綴って参ります。

※掲載内容は、B&B italiaが発行した「B&B ITALIA TABLOID N0.2」をB&B italia様よりご提供頂き、掲載されているジョー・スズキさんのインタビュー記事から抜粋した内容になります。