2018.2.26

インテリア

大塚勝之

匠大塚

確かな価値

私は若い頃から腕時計が好きで、今でも時計店に立ち寄るのが習慣になっています。
中古となれば、新しいモデルが出るにつれ価値は下がるものですが、ロレックスというブランドのスポーツモデルは近年人気があり、25年くらい前には約20万円で中古販売していたものが、年々価格が上昇し、現在100万円を超える価格がついています。
かつては、より正確で安価な電池式のクオーツが登場し、これまでの機械式は滅亡すると言われた頃、職人が試行錯誤と努力を繰り返し、人生を捧げてきたことが価値となり、プレミアがついているわけです。

時計に限らず洋服などでも、使い古した風合いのジーンズなど新品以上のプレミア価格で販売するなど、若い世代にもビンテージの魅力が浸透してきています。
商品以外の価値に対価を支払う時代になりつつあると考え、匠大塚では世界中から「価値」をキーワードにして、匠の技術や希少な材料によって作られた家具を、新品でありながら将来、それが価値としてアンティークになり得るものから、もう二度と手に入らないであろうアンティーク家具までも豊富に取り揃えております。
これまで培った目利きとしての経験から、匠大塚が販売する家具は、中古になっても価値が変わらない商品であることを目指し、使っていくうちに輝きや風合いといったものが、ビンテージとしての魅力となり得る商品開発に取り組んでおります。

世界で名作と称する、ハンス・ウェグナーによりデザインされた美しい椅子「Yチェア」など、いま匠大塚では職人の手作りであっても数万円台で販売していますが、今後職人技術の伝承ができなければ手に入らなくなる可能性もあります。もしそうなればビンテージでしか入手でなくなり、その価格は新品購入時の数倍の価値になってもおかしくありません。

前回、無垢天板の魅力についてお話しさせていただきましたが、木材の価格は年々上昇し、質の良い大型の天然木材は手に入らなくなりつつあるのはご存知かと思います。
都心から約1時間と、創業の地である春日部に本店を構え、東京ドームグラウンド面積の約2倍という広大なスケールにて存分にその価値を一日楽しんでいただけるよう、全力で取り組んでまいりました。
ぜひお客様ご自身で、私たちの掲げる「確かな価値との出会い…」を体感していただけるよう、精一杯お手伝いさせていただきます。

この度は、4週にわたりアーネスト様にこのような機会を与えていただき大変感謝いたしております。
この場をお借りして、厚くお礼申し上げます。

匠大塚代表取締役社長 大塚勝之

匠大塚株式会社HP
https://www.takumi-otsuka.jp/