第三回│子ども部屋プロジェクト
2013.11.18
インテリア
中島洋子
Vibel
「子ども部屋プロジェクト」
アーネストさんとは、これまでに数多くの子ども部屋プロジェクトをご一緒させていただきました。アーネストさんとのコラボレーションは、文字通り「夢のようなお家」に「夢のような子ども部屋」を作ることなので、毎回とても楽しくお仕事をさせていただいております。今日は、その中からいくつかの実例をご紹介したいと思います。
2006年に竣工した、女の子のお部屋です。
パパの書斎から扉なしでつながる子ども部屋は、2つのベッドがブリッジでつながる、夢のような子ども部屋。
兄弟ができたら家具でお部屋を二つにわけたいというご希望があること、仲のよいいとこがよく遊びにくることなどから、当時はお子さんがお一人でしたが、2つのベッドを入れて、ジャングルジムのように立体的に遊べる空間にしました。
こちらは、2008年に竣工した、男の子のキッズスペースです。
コンセプトは、ディズニーランドのように楽しく賑やかに、でもとてもやんちゃな男の子なので、安全面には最大限の注意をしてほしい、というご希望でした。
キッズスペースは、個室ではなくオープンなスペースなので、窓の外からの見た目を考慮すること、吹き抜けで1Fからも見えるスペースなので、家全体の雰囲気の中に、違和感なくとけ込むスペースになるよう、アーネストさんのインテリアコーディネーターさんと打ち合わせの上、家具の高さやレイアウトを考えました。
2010年竣工の、当時中学生と幼稚園に通う姉妹の子ども部屋。
姉妹でありながら、2人の異なる個性が活きた、魅力的なプロジェクトになりました。
中学生の姉の希望は、「雑貨屋さんみたいな子ども部屋」。
彼女が好きな雑貨屋さんのこと、好きで集めている雑貨、気に入った洋服のイメージ、インテリア雑誌の中で気に入った写真などをたくさん見せてくれて、一緒にプランを考えました。
カーテンと、ベッド周りのファブリックは、すべてキャスキッドソンの生地でコーディネート。
雑貨屋さんをイメージした飾り棚。
切り抜いて見せてくれたインテリア雑誌のイメージも参考にしました。
WICの中の引き出しチェストは、すべての色を彼女自身でセレクトしました。お部屋全体はうすいグリーンの塗装ですが、WICの中だけ、チョコレート色の水玉のクロスにしました。
一方、妹の部屋は、白を基調にした清楚なイメージ。
ミドルハイベッドとプレイエリアがブリッジでつながっています。
プレイハウスの下にはカーテンをつけて、隠れて遊べるスペースに。
お姫様のような天蓋のついたベッド。
カラフルな引き出しとドレッサー。
姉の部屋と同様に、1つ1つのファブリックは時間をかけてじっくりと選びました。
ベッドの下のテーブルにもカーテンがついていて、想像力をかきたてて遊べる仕掛けがいっぱいの子ども部屋です。
本当に、どのお部屋も夢のような子ども部屋です!
次回、連載の最終回は、子ども部屋という枠を超えて、「家」そのもののコンセプトについて、考えてみたいと思います。