別荘を車を楽しむガレージハウスに!その事例と失敗しないポイント
2025.6.20
ガレージハウス
Earnest architects

「別荘のガレージハウスの事例が見たい」
週末や大型連休にゆっくり過ごせるセカンドハウス。別荘地でドライブしたり、愛車を鑑賞したいという希望から、別荘地にガレージハウスを組み合わせたスタイルが近年人気です。
そこで今回、別荘としてのガレージハウスを事例とともにご紹介します。また、記事の後半では、別荘地のガレージハウスのメリットや、ガレージハウスを別荘として建てる際の注意点を解説します。
別荘としてのガレージハウスを事例で紹介
ここでは設計事務所・アーネストアーキテクツの事例とともに、別荘地のガレージハウスを見ていきます。
愛車をディスプレイしたガレージハウス


玄関を入ると、ガラスの向こうにガレージに停めた愛車がお目見え。階段の正面に位置しているため、さまざまな角度から愛車を楽しめる、車好きにはたまらない演出が施されています。二階のLDKからは、遮ることなく雄大な富士山がそびえ立つ抜群のロケーションを活かしています。
ビルトインガレージで塩害から愛車を守る


広々としたビルトインガレージを地下に備えた別荘は、愛車を塩害から守れ、地下のプレイルームから愛車を眺められる設計に。プレイルームにはビリヤード台やミニバーが設置されており、車好きな友人と愛車を眺めながらゲームやお酒を楽しめます。リビングダイニングからは270°パノラマの圧巻の景色が広がり、各階でイメージの異なるインテリアを楽しめる別荘です。
伸びやかなデザインのガレージハウス


水平ラインを強調することで横への広がりを意識した、伸びやかなデザインのガレージハウスです。二階に生活空間を集約することで、一階は趣味に特化させたショールームのような空間が楽しめます。二階の生活空間からは海が見渡せる、浮遊感のあるつくりとなっています。
別荘地ならではのガレージハウスのメリット4つ

せっかく別荘地にガレージハウスを建てるなら、そのメリットも知りたいものです。ここでは別荘地ならではのガレージハウスのメリットを紹介します。
メリット1.車がダメージを受けるのを防ぐ
別荘のガレージハウスの1つ目のメリットは、車が鳥のフンや塩害によってダメージを受けるのを防げることです。たとえば山間部にあるような別荘では鳥も多く、大切な愛車に鳥のフンがついてしまうケースも多いでしょう。放置していると塗料の劣化などにつながります。また、海の近くの別荘では塩害が気になるところ。都心とは違う車へのダメージから愛車を守るためにも、室内のガレージがおすすめです。
せっかくガレージをつくるなら、敷地が比較的広く確保できる別荘をガレージハウスとして建ててはいかがでしょうか。愛車を楽しむのも、別荘でのひとつの過ごし方になると思います。
メリット2.防犯性が高いため車を安心して保管できる
別荘のガレージハウスの2つ目のメリットは、防犯性が高く、安心して車を保管できることです。別荘に愛車をコレクションしておきたい場合、季節によってはあまり行かない期間もあるため、車を外に出したまま保管するのは不安なものです。車にいたずらをされてしまった、ということもあり得るでしょう。
そんなとき、ガレージハウスならビルトインガレージ内に車があるので、愛車を外的要因から守ることができます。
メリット3.室内から車まで距離が近い
別荘のガレージハウスの3つ目のメリットは、室内からそのままアクセスでき、車までの距離が近いことです。別荘地でゴルフや釣りを楽しみたいとき、ガレージハウスだと車までの距離が近く、荷物や道具の出し入れをする際にとても便利です。ゴルフバッグや釣り竿、庭でバーベキューを行う際のアウトドア用品をガレージ内に収納することもできます。
また、自然の中でサイクリングを楽しみたいという人にも、室内に駐車スペースのあるガレージハウスは最適です。
メリット4.趣味の車に特化した別荘を建てることができる
別荘のガレージハウスの4つ目のメリットは、趣味の車に特化した別荘を建てられることです。都市部の自宅では広い敷地を確保するのが難しく、愛車を駐車しておくスペースが確保できない場合も多いですが、別荘なら敷地を広く使えるため、思い切った設計が可能です。趣味の車を楽しむ別荘を計画する際には、自宅ではできないコンセプトを取り入れてみるのも楽しいものです。
ガレージハウスは、室内空間とガレージを組み合わせることでさまざまな設計が可能です。車のギャラリーのような空間や、リビングの隣にレイアウトしていつでも車が眺められるようにしたり、別荘のロケーションを活かして雄大な自然を背景に愛車をディスプレイすることも可能です。
室内にいながら、自分の愛車をインテリアとして楽しめる――これもガレージハウスの魅力です。
ガレージハウスを別荘として建てるときの注意点2つ

ガレージハウスの別荘を建てても、そこでの注意点を把握しておかないと、快適なリゾートライフにはなりません。ここでは別荘でのガレージハウスで注意するべき点を紹介します。
注意点1.車に適さない別荘予定地の気候
ガレージハウスを別荘として建てる際、建築予定地の気候には注意が必要です。車に適さない気候の別荘地もあります。たとえば海辺の別荘では、当然ながら塩害に注意が必要です。
潮風は海辺のリゾートを楽しむ人には心地よいものですが、塩分を含んだ風は車にとっては大敵。不意の雨に備えた洗車設備も視野に入れたガレージづくりを検討しましょう。
軽井沢など避暑地としてとても優れた別荘地では、夏場の過ごしやすさは別格ですが、実は意外と湿気が多いのです。別荘の建物が高床式になっていて、湿気がこもらない工夫がされている家が多いのはそのためです。
愛車を保管するとなれば、その湿気対策はとても重要です。「しばらく行っていなかったら湿気で車が壊れて動かない」なんてことがないようにしたいものです。
注意点2.別荘のセキュリティ
別荘地にガレージハウスを建てて、現地で乗る愛車を保管する場合、セキュリティには注意が必要です。セキュリティ会社に警備を依頼することはもちろん、今ではスマートホームシステムを使って手元のスマートフォンで現地の映像を確認したり、照明を操作することも可能です。照明を不定期にON/OFFすることで、別荘に人がいるように見せることも防犯対策になります。
また、スマートホームシステムは、別荘に訪れる前に換気や冷暖房を制御でき、人も車も快適なリゾートライフが送れる有効な設備です。
ガレージハウスの別荘で快適なリゾートライフを送ろう
最後にここまでのポイントをおさらいしましょう。
☑別荘としてのガレージハウスのメリット4つ
・愛車をダメージを防げる
・防犯性が高い
・室内から車まで距離が近く便利
・趣味の車に特化した別荘にできる
☑別荘としてのガレージハウスの注意点2つ
・車に適さない別荘予定地の気候
・別荘のセキュリティー
記事内でも解説しましたが、ガレージハウスのデザインにはさまざまなパターンがあります。メリットや注意点を参考に、理想の週末ハウスを検討してみてください。別荘でガレージハウスを検討しているなら、ガレージハウスや別荘建築の事例を多く手がけている、設計事務所・アーネストアーキテクツにご相談ください。