2025.6.26

コンクリート住宅

Earnest architects

Modern house exterior curve Gray│高級住宅コートハウスの外観
コンクリート住宅の坪単価はいくらくらいするの?
やっぱりコンクリート住宅は高いのかな…

デザインの自由度が高く、機能性にも優れている鉄筋コンクリートを構造体とした人気の住宅。コンクリート住宅の家づくりを検討する際は、建築費が予算内で収まるかを把握するために、坪単価がいくら程度なのか把握することが重要です。
この記事では、コンクリート住宅の坪単価をハウスメーカーと設計事務所に分けて解説していきます。また、木造住宅との坪単価の違いやコンクリート住宅の計画時に注意すべきポイントなども併せてご紹介していきます。

憧れのコンクリート住宅!平均的な坪単価は250万円から

鉄筋コンクリート造の住宅坪単価の平均は、おおよそ250万円程度からとなります。ですが、コンクリート住宅と一口にいってもハウスメーカーによる規格住宅と設計事務所の注文住宅によって坪単価は変わってきます。

コンクリート住宅と一口にいっても坪単価には開きがある

鉄筋コンクリート住宅といっても、二通りの工法があります。

コンクリートの構造体を工場で作って現場で組み立てる工法
ハウスメーカーが提供している鉄筋コンクリート造の住宅はこの形式と考えてよいです。ハウスメーカーは規格化することでコストダウンと製品の質の安定性を確保しています。

工事現場でコンクリートを流し込みコンクリートの構造体をつくる工法
設計事務所によるフルオーダーの注文住宅などで採用される形式です。当然規格化された工場生産のコンクリートを組み立てる型式の方が安く、現場で施工する設計事務所の方が高くなります。

フルオーダーのデザイナーズハウスや高級住宅を検討する場合は、建築設計事務所に依頼するのが一般的です。その場合の坪単価は250万円程度、仕様や条件によっては300万円を超えることもあります
また、鉄筋やコンクリートなどの材料費も年々高騰しており、建築コスト全体の上昇要因となっています。さらに、建物の規模や立地条件、設計の自由度によっても坪単価は大きく変動します。そのため、正確な建築予算を把握するには、専門の建築設計事務所に相談するのが確実です。


木造住宅と鉄筋コンクリート住宅の坪単価の違いはなに?

木造住宅は、鉄筋コンクリート住宅(RC造)と比べて、一般的に坪単価が割安になります。
その理由を考える前に、まず坪単価に何が含まれているかを理解しておく必要があります。
坪単価は建物本体の建築費を床面積で割った数値ですが、その建築費には構造体となるコンクリートの費用だけでなく、他の資材の費用、施工費用、仮設費用など様々な費用が含まれています。
では、木造住宅と鉄筋コンクリート住宅の坪単価の違いに現れてくるものは何でしょうか。
簡単にいうと、鉄筋コンクリート造の方が工事に要する工期が長く、その分工事業者の管理費用や仮設費用などが高いといったことが挙げられます。建物の重量も重いため、建物の基礎は木造より堅牢になります。
また、サッシなども量産された木造用サッシではなく、鉄筋コンクリート用のサッシが必要です。鉄筋コンクリートそのものの費用だけでなく、その他の費用も木造とは異なるため坪単価が上がるというわけです。


坪単価高めなコンクリート住宅、そのメリットを知りたい!

高級住宅|コンクリート造の外観デザイン

坪単価が木造住宅より高めの鉄筋コンクリート住宅ですが、その費用を上回るメリットは何でしょうか。

コンクリートの耐用年数の長さ。次の世代まで考えた資産づくり

コンクリート住宅はその耐用年数が木造より長い事が特徴で、一般的には70年~100年もつと言われています。その為、自分たちの世代だけでなく孫子の世代までその資産を残すことができます。そう考えると建築時の坪単価はそれほど高いものではないと考えることもできます。(70年~100年もつといっても、適切なメンテナンスあっての事であり、さらに防水や住宅設備機器、内部の仕上げ材の寿命はそれよりはるかに早く訪れますからリフォームは必須です。新築時のまま住み続けられるという事ではありません)

コンクリート住宅はデザイン自由度が高い

鉄筋コンクリート造の建物は、大空間の確保や曲線を取り入れた外観デザインなど、自由度の高い設計が可能なのが大きな特徴です。
たとえば、大型ガレージや2層吹き抜けのリビング・ダイニングなど、開放感あふれる空間を実現したい場合に適しており、デザイナーズハウスや高級注文住宅で鉄筋コンクリート造が多く採用される理由のひとつです。
また、鉄筋コンクリート造の建物は屋根がフラットになる(陸屋根)ので、一般的な木造住宅に見られるような傾斜屋根がありません。このフラットなシルエットも、洗練された外観デザインを生み出す要素として評価されています。
実際のデザイン事例をご覧になりたい方は、鉄筋コンクリート住宅の設計実績が豊富な設計事務所・アーネストアーキテクツの実例集をぜひご参照ください。

Exposed concrete house exterior design│高級住宅外観 ガレージハウス

コンクリート住宅の実例を見る

防音性、耐火性も優れたコンクリート住宅

コンクリート住宅は防音性、耐火性にも優れています。これはコンクリートと木という素材そのものに着目した観点からの比較です。
しかし、防音性は窓(サッシ)や換気扇からの音漏れ対策が重要ですし、耐火性能は室内からの火事なのか、外部からのもらい火対策なのかによっても判断は分かれます。近年では木造住宅でも防音性、耐火性の高い建物はできていますので、そこまで大きな違いではないかもしれません。
しかし、オーディオルームやシアタールームなどの希望があれば、比較的鉄筋コンクリート造の方が対策しやすいという事なので、隣接建物が近く、近所への音漏れが気になる、あるいは災害時に近所から出火した場合が心配という事が重要であればコンクリート住宅の方がメリットを生かせるといえます。

高級住宅のシアタールーム

シアタールームの実例を見る


コンクリート住宅計画時の注意ポイント2つ

注意ポイント1. 設計会社、施工会社選び

こだわりの注文住宅を鉄筋コンクリートで計画する場合、デザイン力の高い設計事務所に依頼するのは当然ですが、さらに鉄筋コンクリート住宅の場合、施工段階での品質管理が重要になります。
コンクリートを流し込む作業を打設といいますが、打設時の天候(気温、湿度)によってコンクリートは影響を受け、仕上がりに差が出ます。
また、そのコンクリートの配合なども大切で、指示した配合のコンクリートを施工会社がきちんと打設しているか、強度は問題ないかなど、プロの目で見てチェックをしてくれる設計事務所は設計時のデザインだけではなく、現場の監理という意味でも重要な役目を持っています。そのため、鉄筋コンクリート住宅の設計監理に慣れている技術力の高い設計事務所選びが大切という事になります。また、施工会社によっては、木造のみの経験だったり、鉄筋コンクリート住宅の施工に不慣れな会社もあるため、鉄筋コンクリート住宅に長けた会社選びが重要です。
会社選びに迷ったときは、設計事務所と施工会社の両方をグループ内に持つアーネストグループにご相談ください。設計から施工までを一貫した体制で進められるため、デザインの意図が正確に反映されやすく、安心して住まいづくりを任せることができます。もちろん、設計と施工を別々の会社に依頼する「分離発注型」でも対応可能ですので、ご希望やご予算に応じて最適な進め方を選ぶことができます。

注意ポイント2.リフォームの事も考えて計画する

鉄筋コンクリート住宅は、内外の仕上げ材や下地材をすべて取り払い、構造体をむき出しにしたうえで新たに仕上げを施すといった間取り変更などのフルリフォームにも対応できる構造です。
ただし、部屋の間仕切り壁が構造上重要な耐力壁である場合、それを撤去することはできません。そのため、将来的な可変性を見据えて、「この壁は将来取り外せるようにしておこう」といった計画を新築時から想定しておくことが重要です。
また、設計事務所の中には、リフォームにも力を入れているところがあります。そうした視点を持つ事務所を選ぶことも、住宅の長期的な価値を高めるうえで検討すべきポイントになります。
もし、コンクリート住宅を建て替えるべきか、リフォームで再生するかで迷っている場合は、両方の選択肢について適切なアドバイスをしてくれる設計事務所に相談するのが安心です。
当社は、設計事務所・施工会社に加え、グループ内にリフォーム会社も備えており、家づくりをトータルでサポートできる体制が整っています。長く住み続ける家だからこそ、将来を見据えたご相談もぜひご活用ください。


まとめ【コンクリート住宅】

コンクリート住宅の坪単価についてご紹介してきました。ここで本記事のポイントをおさらいしましょう。

コンクリート住宅の坪単価は250万円から、仕様によっては300万円以上も
建築初期費用は木造住宅より高くなるが、耐用年数が長く、長い目で見れば資産価値がある
コンクリート住宅の計画は、デザイン性だけでなくその後の施工監理なども重要
コンクリート住宅の依頼は、設計と施工監理体制の整っている設計事務所を選ぶことが重要

設計経験が豊富で、監理体制がしっかり整っている設計事務所を選ぶことで、デザイン性だけでなく、安全性・耐久性にも優れたコンクリート住宅を実現することができます。アーネストアーキテクツは、コンクリート住宅の設計事例が豊富で、現場監理も徹底しています。コンクリート住宅をご検討の方は、ぜひ一度、アーネストアーキテクツにご相談ください。

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