第六回│アーネスト本第2弾!「誌面構成」
2023.4.25
こだわり
Earnest architects
アーネスト本第2弾!誌面構成について
今回のコラムでは、以前からお伝えしている「見て楽しむ」「幅を広げる」「深く理解する」の誌面構成について、お話したいと思います。
当社は高級住宅を専門とするデザインに特化した建築設計事務所ですので、一目で違いが分かるような作品づくりを心掛けています。特に当社のお客様は、日頃から一流のものや最先端の技術に触れている、目の肥えた方ばかりです。そのため、当社は視覚的に分かり易いCGやウォークスルー動画などを、プレゼンテーション段階から積極的に取り入れています。だから、今回の書籍も第一条件は「見て楽しむ」です。
良いものは一目で分かるもの。できれば、当社の作品を実際にご覧いただくことが一番ですが、個人住宅である以上、それは中々叶いません。そのため、デジタル撮影が一般的な昨今ですが、当社はフイルム時代から建築を専門とするプロのカメラマンに撮影を依頼しています。書籍でも、その写真をダイナミックに掲載して、まずは、皆様の関心を惹く誌面になることを目指しました。ページを開いた瞬間に「わぁ!」と心が躍る、そんな「見て楽しむ」ページです。そこから、この作品を叶えるためにどんな工夫がさせているのか?を解説する「幅を広げる」「深く理解する」に続いて行きます。
一目で心を掴む「見て楽しむ」ことができる建物は、意匠性が高いことが不可欠です。それには、細部まで配慮された設計が必要で、随所に工夫がなされています。例えは、ロールスクリーンが見えないように開口部分の天井を凹ませ、そこにロールスクリーンを収めたり、換気口は天井の羽目板の木目に合わせてスリット状に設けることで、存在感を消すなど。そうした細やかな工夫を重ねることで、不要なものは極力目に触れず、生活感を感じさせない美しい仕上がりが、感動を呼ぶ作品につながって行くと思っています。それが、当社が設計した住宅が「高級住宅」と言われる所以です。写真には写らないからこそ、与えることができる感動があること。1枚の美しい写真の中には、絶えまぬ努力が結晶されています。そんな、普段はお伝えできない部分を書籍の「幅を広げる」「深く理解する」で解説致します。
ただ、前回の「誌面デザイン」でも少し触れましたが、色々お伝えしたいと情報を詰め込み過ぎても、面白い本になるとは限らないことを、今回の書籍制作で学びました。書籍は余韻を残すことも大切で、こちらが一方的に示すのではなく、読者の皆様に想像させる「余白」を持たせること。そうすることで、何度も読み返したくなる書籍にしたいと思っています。
次回は書籍でご紹介する「CG・ウォークスルー動画」についてお伝えできればと思います。お楽しみに!
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