2023.8.25

こだわり

Earnest architects

皆様は、近年、都市部の地価の上昇が続いていることをご存知でしょうか?
国土交通省が発表している変動率及び平均価格の時系列推移表を見てみても、東京圏の住宅で平成26年~令和5年の10年間では、令和3年に変動率が-0.5となった以外はすべてプラス変動です。特に令和5年は変動率が2.1となっています。

国土交通省│地価・不動産鑑定
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_fr4_000043.html

高級住宅地と呼ばれる地域はこの数字よりも、価格が高騰しているように思います。また、建築資材も東京オリンピックが決まったあたりから高騰し、オリンピックが終われば価格も落ち着いて来るだろうと言われていましたが、現在も高値を維持し続けています。
これまで日本の住宅は新築が重視され、「スクラップアンドビルド」という和製英語も誕生するほど。日本の不動産市場では、築年数が優先されて来ました。しかし、社会的にSDGs(エスディージーズ)など持続可能な開発が重要視されている中で不動産市場においても、近年、変化が表れているように思います。

先月(2023年6月)当社で設計し、グループ会社で施工を行った物件が中古住宅として売りに出され、その内容がTwitterでつぶやかれると、その販売価格が大きな反響を呼びました。その投稿は1622万回表示され、3895件のリツイート、5.8万件のいいねが付いています。その物件を設計した建築設計事務所として当社のWEBサイトにも多くのアクセスがあり、俗に言う“バズる”という現象を経験致しました。
その物件は、2009年に完成した築年数14年の建物です。以前なら資産価値が築年数と共に下がるところですが、地価や建築資材の高騰も相まって、その価値は下げるどころか大きく上がっていたのです。以前の日本の不動産では考えられなかった価値観が、今後、増えて行くかもしれません。それには、時を超えて愛される普遍的なデザインが重要になってくると思います。


ここからは、当社が設計した、時を超えて愛される物件をご紹介したいと思います。
20年以上前の作品は、フィルムカメラで撮影した画像なります。現在のデジタルカメラとは違い、画像のシャープ差に欠ける点もあるかと思いますが、ご了承ください。
始めにご紹介させていただくのは、2000年に完成した物件です。早いもので、23年の月日が経過したことになります。高低差のある角地を生かした形状の外観で、当時からプライバシーを守るセキュリティの高い住まいを叶えています。敷地と道路に高低差があり、低い接道面にビルトインガレージを設けた、愛車をショールームのように展示するガレージハウスです。

Modern dry Stone wall house exterior│高級住宅外観 天然石
Garage design│高級住宅 ガレージハウス
Modern living design│高級住宅 モダンリビング

天然石とコンクリートの好演
https://earnest-arch.jp/gallery/lp08/g_186/



続いてご紹介する物件も2000年に完成した物件です。
こちらのお宅は仕切り壁を極力設けず、空間が繋がることで建物全体の統一感を作り出しています。ひとつの空間を大きく構成することで、この家で成長していくお子様に豊かな人間性を養い、記憶に残る住まいをご希望されていました。当時はまだ小さかったお子様も成人を迎えられ、この住まいが人生に寄り添う存在になれていたら嬉しく思います。

Plasterer border finish│高級住宅外観
kitchen design│高級住宅 キッチン
Modern dining design│高級住宅 ダイニング

ダイナミックな壁が風格ある空間に
https://earnest-arch.jp/gallery/lp05/g_003/



最後にご紹介するのは、2001年に完成した物件です。
モダン住宅を代表するようなデザインは、22年経った現在でも色褪せることなく耀き続けています。外に閉じ、広い中庭に向かって大きく開かれた光溢れる空間。ガラス張りの大開口から自然を享受できるダイナミックな住まいです。

高級住宅の外観デザイン曲線
高級住宅の噴水のある中庭
高級住宅のシンプルモダンなリビング

極上の日常がある住まい
https://earnest-arch.jp/gallery/lp06/g_032/


どの物件も完成から20年以上経過した作品です。家具や家電も当時のものですし、フローリングなどの内装もある程度流行があるものですが、建物のデザインは現在と何ら遜色が無く、この時代を卓越した設計力こそが当社の強みです。もちろん、リフォームを行えば間取りも変更できますし、内装は新築のように真新しくなりますが、外観の形状を大きく変えることは難しいです。今回ご紹介した3邸の外観は、とても20年以上の月日が経過したデザインとは思えず、今年竣工を迎えたとお伝えしても、違和感を覚えないのではないでしょうか。
ご自宅の設計はもちろん、不動産投資の観点に置いても、デザイン力は重要な要素。当社が手掛けた作品が20年30年の時を経て、住み継がれる家になるように。建築当時よりも価値を生む建物を、今後も手掛けて行きたいと思います。

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