第二回│私のお気に入りのレストラン
2020.1.25
キッチン
尾崎光行
北沢産業
私のお気に入りのレストラン
前回は弊社のこれまでのあゆみをご紹介致しました。今回のブログでは長年、日本の食文化を支えてきた北沢産業の代表取締役会長を務める尾崎光行がおすすめするレストランを2店舗ご紹介致します。
代官山 Chez Lui ~シェ・リュイ~
この度は私、尾崎が大好きなレストランを紹介致します。そのひとつが、『Chez Lui ~シェ・リュイ~』。場所は今盛んに開発工事が進められている、渋谷の隣町の代官山です。 代官山は落ち着きながらも華やかな街で、その中でシェ・リュイさんは表通りから少し入った静かなところに位置します。戦後間もなく建てられた民家を、できるだけ原型を残してレストランに改装しました。
店内はあたかも自分の家に居るような雰囲気で、非常に落ち着きます。ホームパーティー形式の結婚披露宴にもよく利用されます。
フレンチレストランですので当然のごとくフランスパンが提供されます。このフランスパンがまた、絶品です。創業者の平井政次 現会長はその昔、フランスパンがまだ日本でそれほど一般的でない頃、1966年にドンクが東京進出の1号店として青山に出店した時に日本でフランスパンの普及に貢献したと言われている、フランス人のフィリップ・ビゴさんと共に、来る日も来る日も、朝から晩までフランスパンを焼き続け、なんと多い時には、1日2トンもの小麦粉を消費したこともあったそうです。これだけ大量に大評判のフランスパンを焼き続けたのですから、そのスキルは折り紙付きです。今でも、このレストランのすぐそばにベーカリー工場があり、フランスパンはそこから供給されております。美味しくないはずはありません。
平井会長がよく言われる言葉に
「美味しいワインと、美味しいパンと、
美味しいチーズがあれば、人生は幸せ」
「さらに、月を眺めて飲めれば言うことなし」…私も同感です。
さらに、目を引くのがレストラン中央部分に備え付けられた「暖炉」です。これは単なる飾り物ではなく、備長炭を使っての「ステーキ焼き」として使用されており、これで調理されたステーキは当然、炭の香りが豊かで、ジューシーなステーキとして提供されます。
ワインの種類も豊富で、何よりもリーズナブルなのが嬉しいです。 ある時、ワインに詳しいヨーロッパの方と食事した折、その方が離席し戻って来るなり「尾崎さん!珍しいワインを見つけたよ!」とあまりに嬉しそうに言うので、それでは、とプレゼントすることにしました。銘柄は記憶にありませんが、そんなに高価ではありませんでした。
料理が美味しいのは当然ですが、特筆すべきは、お財布に優しいことです。ディナーコースは¥3,600から¥12,000まで6種類。一番の人気はシェフおまかせコースで、価格は¥8,200。ランチではサービス料の加算もありません。料理、サービス共に、満足度が高いと評判です。
最後のデザートが気に入って、「自宅でも楽しみたい!」とか、「自分だけ美味しいものを食べて、家族の皆に申し訳ないな…」と思えば、表通りにあるケーキショップで購入できます。こちらのお店のモンブランと四角い餡パンの評判は高く、『代官山 Chez Lui~シェ・リュイ~』の名前で都内の催事でも良く見かけます。
CENTURY COURT Marunouchi ~センチュリーコート丸の内~
次はお客様が大満足され、私自身も”大”リラックスできるレストランを紹介させていただきます。名前は『CENTURY COURT Marunouchi ~センチュリーコート丸の内~』。場所は皇居、二重橋の正面の位置に、内堀に沿った日比谷通りに面した明治生命館の地下1階です。このビルは昭和9年、明治生命の本社ビルとして建設され、現在では国の重要文化財に指定されています。
もともと六本木のロアビルにあった『プレイボーイクラブトーキョー』が閉店することになり、会員の受け皿となるべく1987年、本格会員制クラブ『センチュリーコート』がオープンしました。2008年には丸の内に移転し、『センチュリーコート丸の内』としてリニューアルオープン。その際に、会員専用施設と一般の方も利用できるパブリックスペース併設の複合レストランとなり、現在に至ります。
お客様との会食の場合、事前に地図を添付した案内状を送らせていただいております。それでも、ゲストの方が「そばまでは来ていたのに、入り口がわからなくて…」とよく言われます。それもそのはず、道路に面した1階の入口には看板らしいものは無く、雰囲気的には銀行の通用口です。よって、通りがかりの人がフラッと入ってくることはまず無いと思います。この入口から入った先に、ゴージャスなレストランがあるとはとても思えません。入口こそ「不親切」ですが、お店のスタッフの方々はとても「親切」です。
その昔、GHQに接収されていた頃の面影が、今も壁面に残されています。
(英文) Bottles will not be taken from BX
(訳) ボトルはBXから持ち出さないでください。
※BX・・・陸軍・空軍向けの売店
5セントは中身だけの金額だそうです。戦後適用された固定為替レート(1ドル=360円)で換算すると18円。当時の貨幣価値から推測すると、コカ・コーラはかなり高価な飲み物だったようです。わざわざ「ボトル持ち出さないで」とお願いするということは、ボトルも高価だったのでしょうね。
何よりも良いのがこのレストランが地下にあることです。外は明るくてもラウンジは常に薄暗く、お酒を楽しむのにピッタリの雰囲気ですし、また、いつでもお酒を提供してくれます。しかし、時代を感じるレトロな窓があることで、地下室にいることを忘れさせてくれます。レストランを利用する際は早めに仕事を済ませ、お客様の待ち合わせ時間より早めに到着し、ソファーに深々と腰を下ろし「今日もよく働いたなー、自分へのご褒美」と身勝手なことを思いつつ食前酒を楽しんでいます。背筋をピンと伸ばし緊張感を持ってお客様と会食するのも楽しいですが、背中を丸め、食前酒をいただきながら、お店のスタッフの方と他愛もない会話を楽しむのも良いものです。
この施設の中では一番カジュアルなレストランで、昼はランチ、夜は主にバーとして利用されています。ピアノの生演奏もあり、楽しいレストランです。すぐそばには、ハバナシガーを専門に取り揃えた “シガーバー”があります。愛煙家にとって肩身の狭い昨今、この上ない空間です。
お洒落な雰囲気のレストランです。各地からの新鮮な旬の食材を、最高のシェフが芸術品に仕上げてくれます。
「ロゼット」のメニューを鉄板焼きを挟んで目の前でサービスするコーナー。今、新型コロナウイルスで対面での食事に気を付けないといけない状況でのサービスにはもってこいです。
その名の頭に「二十四節季」が乗っかります。すなわち2週間毎にメニューが変わることに起因しています。季節感あふれる和食の神髄を楽しむことができます。
都心でカラオケルームとスクリーンゴルフを備えたレストランは、私の知る限り当レストランだけです。カラオケやスクリーンゴルフを楽しみながら高級レストランの食事、お酒が楽しめます。歌やゴルフ好きの方の接待にもってこいのレストランです。
東京丸の内での上質な時間を楽しめる、レストラン『CENTURY COURT Marunouchi ~センチュリーコート丸の内~』。私が自信を持って推薦する、最高のレストランのひとつです。
(北沢産業株式会社 代表取締役会長 尾崎光行)
弊社代表 尾崎がおすすめするレストランはいかがでしたでしょうか。食空間をつくる喜びは、食を楽しむ未来へとつながっています。これからも北沢産業は最先端の食環境づくりを、お客様にご提案致します。次回は、北沢産業が施工したお店を紹介致します。ご期待ください。
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