2018.2.13

インテリア

大塚勝之

匠大塚

無垢一枚板天板の魅力

都心で働いていると何かとストレスを抱えてしまいがちです。
休日は登山やキャンプなど、自然に触れることでリフレッシュできた経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。住環境においてもリビングに観葉植物や花を飾るなど、自然に触れる機会を無意識で求めているのではないでしょうか。

樹齢数百年。杢目がとても美しく、自然の造形美あふれる一枚の大きな板。圧倒的な生命力と自然が生み出す造形美。重量感あふれる質感。
天然木の一枚板には、家具に興味あるなしに関係なく、多くの方がその魅力にひきこまれる不思議な力があります。
私たちと同じように、一つとして同じものは存在しない。オンリーワンであるが故、生命あるものはみな魅了されるのかもしれません。
人の一生よりも長い年月を刻んできた天然木の織り成す造形は、使うほどに味わい深く、変化に富み、大地を包み込むような温もりと安心感を与えてくれます。

天然木一枚板との出会いは学生時代、何気なくビールケースの上に楠の一枚板を置いて茶会をした時に衝撃が走ったことがすべての始まりであったと記憶しています。
以来、無垢一枚板の魅力にはまってしまい、天然の一枚板をダイニングテーブル用天板として商品化をいたしました。
今でこそ、特許を取っておけばよかったと後悔しておりますが、それはさておき、現代において最も魅力ある家具の一つといえます。
いまや人気のモンキーポッドをはじめ、ウォールナット、タモ、ニレ、トチ、カエデ、ケヤキ、クス、屋久杉など多種に及び、それぞれまったく違う表情になるわけです。

屋久杉

日本人は品質には特に気を使いますので、天然木の宿命とはいえクレームになるケースも少なくありません。
天然木材には含水率というものにより、経年によるひび割れや反り、ねじれなど歪が生じてきます。寒暖乾湿という日本の気候が、室内に置いても微妙に膨張・収縮を繰り返すことに原因があるのですが、年月をかけ十分寝かせることで、大半を防ぐことができます。
残念なことに100%防ぐことはできませんが、私どもは、こうした素材に関する知識も、お客様にしっかりとご説明させていただいております。

楽しみ方も様々ですが、天然無垢一枚板天板というのは日本文化の侘(わび)、寂(さび)に精通するものがあり、ひび割れや反りなどの歪も魅力の一つとして楽しむことが醍醐味でもあります。
室内環境にもよりますが、経年により数ミリ割れてくるものを、十年経過してもこれだけしかひびが入っていない。狂いをこれだけ少なくするには、相応の歳月が必要だということを知っていれば、より魅力的に感じていただけるかと思います。
魯山人でいうところの器の縁の反り具合とか、自然に入ったひびや割れ欠けが微妙に響きあって生みなす造形を味わうなど、ありのままの美しさを楽しむようなところにも似ている気がします。
とらえ方ひとつで魅力というものはいくらでも引き出すことができるということを天然木の一枚板が教えてくれているのかもしれません。

匠大塚では、この魅力あふれる天然木の一枚板を品質にこだわり、数多く取り揃えております。自慢のコレクションですので、ぜひ一度お立ち寄りいただき、一期一会の確かな価値との出会いをお楽しみいただければ幸いです。

匠大塚株式会社HP
https://www.takumi-otsuka.jp/

「こだわりを極める住まい展」を開催します。

普段、お近くに弊社ショールームが無い地域の皆様に弊社作品をご覧いただきたいとの思いで、伝統ある街・京都の嶋臺ギャラリーにてアーネストアーキテクツの展示会を3月3日(土)~5日(月)に開催致します。
400年の歴史ある伝統的町屋空間で弊社作品の本質をぜひご体感ください。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。

詳しくはこちら
https://earnest-arch.jp/blog/I/pdf/KT.pdf