最終回│家具は家族 - ものづくりへのこだわりとメンテナンス体制
2015.12.20
インテリア
保科卓
arflex japan
「家具は家族 - ものづくりへのこだわりとメンテナンス体制」
大雪山を臨む美しい自然と、家具産地としての豊かな人材・流通が整った旭川。アルフレックスのほぼすべてのソファ製品はオーダーを受けてから旭川にあるソファ専用ファクトリーで製造されています。
旭川ファクトリーでは、生地の裁断から、縫製、構造体となるモールドウレタンの発泡、組み立て、検品までのソファづくりの行程すべてを行っています。機械化と人の手によるディテールのつくりこみで、製品の高いクオリティと短納期を実現しました。
アルフレックスでは、毎年オリジナル製品の新作を発表していますが、開発には長いもので約2年をかけ、生活の道具として使いやすく、長く安心して使えるように耐久性に優れ、日々のお手入れがしやすいものづくりを追求しています。創業から45 年を超え、年々メンテナンスのご依頼が増えていますが、家族と同じ時間を同じ空間で共有してきた家具を、きちんと修理してお返しすることも、我々家具メーカーの重要な役割のひとつであると考えています。
今年5月にはメンテナンス専門のテクニカルサービスをオープンしました。これからますます増える修理のご依頼に迅速に対応できる体制を整えています。
このとおり、ソファ、チェアなど、毎日大変多くのメンテナンス依頼品が届きます。中には廃番の製品もありますが、廃番後も他の製品と同様に修理・張替えなどお受けしています。
メンテナンス内容はお預かりした製品やご使用年数などによりそれぞれですが、クッション部の交換や生地の張替えなど多岐にわたります。自社でメンテナンスを行うことで、新しい製品づくりにも活かせる情報が多くあり、より品質の高い、使いやすい道具となる家具づくりを追求しています。
メンテナンスのご相談は当社カスタマーサービスフリーダイヤル、また直営店にて随時お受けしています。直営店では、国内で製造を行うアルフレックスの商品の他、収納を得意とする総合家具ブランドのMolteni&C、無垢材を扱うRiva1920 や、色鮮やかなアウトドア家具のPaola Lenti など、前回ご紹介させていただいた5 つの輸入ブランドの商品をミックスし、照明、ラグ、グリーン、アートを含めたトータルなライフスタイルの提案を行っています。
それぞれ特徴のある家具をご覧いただけますので、革張りではなく布張りが好き、ソファは柔らかい方がいい、無垢の家具に憧れていた、壁面いっぱいに収納を作りたいなど、ショップを回遊する中で、インテリアのイメージも沸いてくるかと思います。
ショップ情報
http://www.arflex.co.jp/shop/
是非一度お立ち寄りください。
過去4 回を通して、アルフレックスジャパンの歴史、当社が提案するモダンライフの変遷、アルフレックスの世界観を広げる輸入ブランド、ものづくりへのこだわりについてお話しさせていただきました。家具は家族。これからも家具づくりを通じて、世代を超えてお客さまの暮らしに寄り添い、豊かな生活の実現のお手伝いができたら幸いです。
アーネスト様には今回貴重な機会をいただきましたこと、改めてお礼申し上げます。