2014.11.30

こだわり

清水愼一郎

TECHNOGYM

「あなたの幸せのために、運動習慣とウェルネス」

「幸せな人生を送るために、最も大切なものは?」と聞かれたら、「健康」と答える人は多いのではないでしょうか。それでは、全ての人にとってかけがえの無い「健康」を手に入れるために必要なものはなんでしょうか?
前回も書きましたが、心身共に健康(ウェルネス)であるために必要な3つのポイントは、

1)「バランスの取れた食事」、
2)「ポジティブ・シンキング」、
3)「定期的な運動」 です 。

そこで今回は、運動について、私の考えをお伝えしたいと思います。

人間は動物であり、日常的に体を動かすことが必要です。昔は、野山で狩をし、田畑を耕し、移動の手段は徒歩・・・生きるために毎日体を動かしており、意識して運動しなくても運動不足にはなりませんでした。しかし、文明の発展と共に、生活は便利で豊かになり、体を動かさなくても日常生活が送れるようになりました。一日中机に座ったままの人も多く、人類の動物としてのパフォーマンスは低下してきている、といえるでしょう。意識的に体を動かさないと運動不足になり、健康が保てなくなる、そういう時代に私達は生きているのです。

日本の医療費総額は年間39兆円を超えました。国民一人当たり31万円です。財政的に非常に大きな課題であり、今後は自己負担の割合が高まるでしょう。健康で幸福な人生を送るためには、「自分の健康は自分で守る時代」になってきます。
そうした中、運動はメタボの予防・解決だけでなく、心臓病、鬱病等様々な疾患を改善、予防する効果があることがわかっています。また、寝たきりの主要な原因のひとつが転倒による骨折ですが、高齢による筋力低下と、転倒を防ぐためにも、運動は欠かすことができません。

ではどのくらいの人が、健康のために運動をしているのでしょうか?
厚労省によると、「1回30分以上の運動を週に2回以上行い、それを1年以上続けている=運動習慣がある人」は、全体の約3割。年齢が上がるほど運動する人の割合は高くなり、60歳以上では4割以上、一方、働き盛りの30-40代はその半分以下(19%)となっています。

皆さんは、健康を維持するために意識的に運動していますか?
人間は40歳を過ぎるあたりから、老化を自覚する症状が出てきます。先ずは「目」。近くのものが見にくくなる老視です。それから、体の柔軟性の低下、持久力が無くなった、疲れやすい、筋力が落ちた、等、肉体的な老化も実感するようになります。このころから、「今年は運動をして体力を取り戻すぞ」と、決意する人が増えるのですが、続けることが出来る人は少数派です。

人間の筋力は30歳前後をピークに、毎年1%程度低下するそうです(サルコペニア症候群)。老化した肌を若返らせることは困難ですが、うれしいことに、筋肉は年齢に関わらず、トレーニングすれば機能が改善(パワーアップ)するそうです。だから、トレーニングを始めるにあたって遅すぎる、ということはない、とある大学教授から聞きました。

かくゆう私も、管理職になって部下を持ったあたりから、仕事が多忙になり、それを言い訳に「運動をなまける習慣」が身についてしまいました。息子が小学生の時、運動会の父兄徒競争で、足がもつれて転倒した記憶があります。テクノジム社に勤務するまでは、運動とウェルネスとか、運動の効用とか、あまり真剣に考えませんでした。

テクノジム社に勤務して暫くたった時、運動と業界の知識が深い社内スタッフに、松尾タカシさんというパーソナルトレーナーを紹介してもらいました。私は、理屈っぽい性格で、トレーニングする時も「なぜこの運動をするのか、どういう効果が、なぜあるのか」など質問が多く、それにきちんと答えてくれないと、モチベーションがあがりません。
運動生理学や解剖学的な知識が豊富で、私の質問に丁寧に答えてくれる松尾さんとはウマも合い、それから4年近くパーソナルトレーニングを受けています。彼のトレーニングを受け初めて、自分のカラダのゆがみや、問題点、腰痛や肩こりの持病の原因や、改善策がわかるようになりました。私にとって、松尾トレーナーは、運動を通じて健康体を維持するための”かかりつけのドクター”みたいな存在です。以前は、定期的に悪化して悩んでいた腰痛も、パーソナルトレーニングを受けるようになって気にならなくなりました。
パーソナルトレーニングをセールスしているわけではないのですが、自分のカラダの状態(ゆがみや、バランス、くせ)を知り、自分に合った効果的な運動習慣をつけることは、とても効果的だと思います。フィットネスクラブやパーソナルスタジオで、信頼できるトレーナーにめぐり合えると、健康づくりの財産になります。ジムやスタジオが馴染めない人は、書籍に目を通しても良いと思います。

また、自分の家に運動するスペース、”ホームジム”をつくることは、運動を習慣にする上で、とても効果的だと思います。ホームジム文化は、海外ではかなり普及しており、日本でも増加傾向にあります。米国では “Let’s Move (さあ体を動かそう)”というスローガンのもと、運動を通じての健康づくり、の啓蒙活動が、官民をあげて続いています。

今は激動の世の中、5年、10年先に、私たちを取り巻く世界がどのような状況になっているか、誰も予測することは出来ません。そのような不確実性の高い現在だからこそ、「心身共に健康(ウェルネス)であること」が何より大切で、様々な困難を乗り越え、自分の人生の質(Quality of Life)を高めるために欠かせない財産になると思います。

あなた自身と大切な人を幸せにするために・・・Let’s Move!!


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