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アーネストコラム酒酒落落 NEXT代表 加藤洋一さん 第四回 ブラックルーム

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2012年9月10日

指定席へどうぞ。


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漆黒の闇に灯る一条の光。その下には静かに主の訪れを待つ椅子が一脚。
外界とは全く異なる時間軸で時が流れる空間。
認識としての「離れ」。




これは私が「ホームシアター」の機能を純化、追求した結果到達した究極の解としての空間の在り方です。2004年に「ブラックルーム」という呼称で発表し、理解を得られるには時間を要するだろう、という予測はすぐに裏切られ、体感した方々の多くにご導入を決めていただきました。
前回までに述べてきたスマートハウスの姿は、エンタテインメントを中心に据えて、いつでもどこでも快適で便利な生活を実現するもので、空間の仕切りを超えて充実する性能は、謂わば「オープン化」する方向性をもっています。逆説的になりますが、日常的空間がオープン化すればするほど、それとは全く正反対の「非日常」を持つことが必然となってくると思います。
旅に出る、別荘に籠る、そうした時間ももちろん貴重なのですが、非日常に誘う空間をひとつ、自宅に用意することも忙しい現代人にとっては一考に値するのではないでしょうか。


「ブラックルーム」はテクノロジーが創る闇です。
映像にとっては映り込む余計な光は極力排除したい。音楽にとっては他の音は雑音であり、観たい映像、聴きたい音に集中するためには、外部の音と光を遮断した漆黒の闇こそが理想の空間となります。再生するための機器の存在もできる限り消し去ってしまうことが肝要です。
しかしながら、人間は本能的に闇には恐怖感を抱きます。そこで、照明というテクノロジーを使い、暗闇と仄かな灯りとの対比を生み、指定席に腰掛けたあなたを安堵と心地よさが包み込む仕掛けを作ります。まるで胎内の記憶が呼び覚まされたように心が落ち着き、しばらくすると自分の呼吸と心拍音すら聴こえてきます。五感のひとつ「視覚」が奪われることで、他の感覚、特に聴覚の感度が上がることを経験したことはありませんか?「闇」や「暗」という漢字に「音」の文字が含まれていることには、人間の視覚と聴覚の関係が表れているように思います。
以前、インテリアデザイナーの内田繁氏と対談した折に、千利休の待庵とブラックルームとの共通点についてご指摘を受けたことがあります。「待庵の壁は黒く塗られ、ホリゾントをなくしている。つまり利休は、真っ黒の空間にして限界をなくすことで、自分のいる場所が宇宙につながっているという感覚を人工的に呼び起こそうとしたのだ。利休が待庵に求めたのは宇宙を凝縮したような空間だったといえ、そういう意味でブラックルームは待庵を彷彿とさせるデザインだ」というお言葉をいただきました。


対談記事の詳細はこちら
http://www.next-yk.co.jp/pdf/htp2008-49.pdf


もともと映像と音楽を楽しむ究極の部屋を創ろう、というコンセプトで設計した空間ですが、非日常の空間として余計な装飾を削ぎ落とした結果、「茶室」に通ずるデザインになったことは私自身、興味深いことだと感じています。
感覚を研ぎ澄ませることのできるブラックルームは、読書や瞑想のための部屋としてお使いいただくなど、そこでどう過ごすかはもちろん自由です。
とはいえ、私が本当にお勧めしたいのは、やはりエンタテインメントを徹底して愉しむこと。
感覚的感度が上がった状態で映画や音楽を鑑賞することによって、対象への没入感は格段に高まります。エンタテインメント専用の部屋を設える意味はそこにあり、俗世から一気に引き離され、非日常に浸る爽快感をぜひ味わっていただきたいと思います。


* * *


こちらのブログタイトル「酒酒落落」は英訳すれば‘free and easy’となるそうです。
心にわだかまりがなく、何ものにもとらわれない、自由な様。
投稿のご依頼をいただいた際に、それこそ真のスマートハウスが支えるべき在り方であり、我々が密かに「アタラクシア」と呼んでいる境地に通じるものと、ひとり合点がいき、慣れない執筆を拝受した次第です。
「アタラクシア」についての想いはいずれまたお目にかかれた機会にでも、と願うのみですが、日々の生活にときめきをもたらすテクノロジーについて幾ばくかでもお伝えできたのであれば幸甚です。
拙文をお読みいただきましたことに深く感謝しつつ、筆を置かせていただきます。




NEXTウェブサイト
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アーネストコラム酒酒落落 NEXT代表 加藤洋一さん 第三回 マルチモニター・システム

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2012年9月03日

音楽と並ぶもう一つの重要なエンタテインメント要素は映像です。


先頃、世界中が熱狂に包まれたロンドンオリンピックも映像なしで伝達されるだけだったとしたら、かくも盛り上がりを見せることはなかったでしょう。昨年には地上波放送がデジタルに完全移行し、携帯電話を使ったワンセグ放送も定着、夢のように語られていたテレビ電話はインターネットの出現であまりにもあっけなく実現してしまいました。
映像との関わりは食事と同様といっても過言ではないほど、現代人の生活になくてはならないものとなっています。そして、映像と切っても切れない関係にあるのが「画面」、「モニター」の存在です。私たちの身の回りにはTVをはじめとして、コンピューターのディスプレイ、携帯電話、デジタルフォトフレーム、防犯カメラのモニターなど、数多くのモニターが溢れています。エンタテインメントのためだけでなく、いわゆる「情報」を得るためにも欠かせないアウトプット端末が「モニター」です。
それらは、もちろん有用なものではありますが、ふと冷静になって空間を眺めたとき、別々の場所に置かれたそれらのモニターは雑然とした印象を与え、インテリアの中で違和感を漂わせています。映像があるときはまだしも、何も映し出されていないオフの状態のモニターには美しさを感じることはほとんどありません。TVシステムは大型化の一方でどんどん薄型化も進み、壁掛けにしてお部屋のインテリアの一部に、という提案も多々見かけますが、それでもオフの時の違和感は払拭できません。どんなに丁寧にインストール/ビルトインしても、違和感が消えないのは、モニターという製品のマテリアルが表に出てきてしまうためです。


そうした問題のソリューションとして考案されたのが、「INTELUX(インテルクス)」という名の新しいマルチモニターシステムです。ルクスとはラテン語で光を意味し、光とテクノロジーをインテグレート(統合)することで映像と空間の新しい関係を提案していこうというのがそのコンセプトです。INTELUXは、オフの時には鏡のように空間を映し出し、必要な時にだけ必要な画面をオンしてTVや大小複数の映像を表出させることができます。鏡という生活空間に溶け込むマテリアルの向こうから、艶やかな映像が流れるマルチモニターシステムは、いくつもの映像をすっきりとひとつにまとめた形で見せることができますので、インテリアとしても洗練されたスタイルの演出が可能です。


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一見、美しい壁面家具のように見えますが…


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INTELUXマルチモニターシステムなら、TVでニュースを観ながら、PCモニターで今日の天気とスケジュールを確認、もう一つのモニターには子供部屋の様子が映し出され、玄関に誰かが近づくと同時に画面がポップアップして訪問客に対応・・・という情景が空間にしっくりと馴染む形で実現します。





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iPad上のリモートコントロール画面


小さな画面をひとつだけオンにして、例えば熱帯魚の映像を流しておいたとしましょう。まるで本物の水槽が壁に埋め込まれているように見え、ゲストの反応が楽しみな、ちょっとしたサプライズになります。また、タッチセンサー機能を組み込むことで、操作性は格段にアップし、こちらにご紹介する動画のように画面の切替えなどが直感的に行えるようにもなってきました。センサー技術は今後更に進化することは確実で、音声認識やしぐさによる制御など使い勝手はどんどんよくなっていくことでしょう。





* * *


映像のコンテンツは「情報」と「エンタテインメント」の2つに分けられることは先にも述べましたが、一言で情報といってもTVのニュースだけでなく、インターネットの情報も防犯カメラの映像も情報です。エンタテインメントは映画、スポーツ、コンサート、アニメといろいろあります。テレビ番組もそうですし、デジタルカメラの写真も含まれます。それぞれのコンテンツには相応しいサイズがあります。私は湾岸戦争の頃、戦場の映像が頻繁にニュースで取り上げられるのを観たとき、小さなお子様のいる家庭でいつもの大画面でそうしたニュースを映す出すのはどうなのか、と考えたことがあります。そうした報道は映画を観る画面とは異なるサイズの画面で区別して子供たちには観せていくべきではないかと思ったのです。現実を直視するのにリアルサイズである必要はなく、エンタテインメントとは見方を明らかに区別することで人間としての感覚を育てることが大切だと思います。少し話が逸れましたが、情報が溢れる現代社会だからこそ、複数のモニターを使い分けていく必要があり、それらの制御と見え方が賢く、人に優しいものでなければならないのです。
これからのスマートハウスの中核には、音楽のためのマルチルームシステムと、映像のためのマルチモニターシステムが欠かせない、ということがおわかりいただけると思います。


次回最終回は、スマートハウスにもてなしの要素をもたらし、真に心地よい空間を完結させる、「“離れ”のススメ」を献上いたします。


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アーネストコラム酒酒落落 NEXT代表 加藤洋一さん 第二回 マルチルーム・システム

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2012年8月27日

音楽はお好きですか?
こう質問されて「いいえ」と答える方は少ないのではないかと思います。
音楽の起源は有史以前、言語とともにヒトという種だけがもつ特殊な能力です。音楽はあらゆる文化において存在し、ことばは通じなくても心を伝える表現手段として機能します。
おそらく人は誰しも、心の中にいくつかの忘れがたい曲を持っているのではないでしょうか。想い出とともに封印されていたメロディ。予期せぬところでふと耳にした途端にその想い出がまざまざと蘇ってきた経験はありませんか。
切り取られた「時」に寄り添うように音楽が在る。そのような「時」が多ければ多いほど、その人の人生は豊かなものであるような気がします。
ご存知のように、音楽は録音という技術が生まれるまでは、その場限りのもので記憶にとどまるしかない存在でした。生演奏の素晴らしさは格別ですが、好きな音楽をいつでも好きな場所で聴けるようになったのは、録音技術の発展のお陰です。エジソンによって円柱型アナログレコードが開発され、その約100年後にはCDが誕生、瞬く間に時代はデジタルへと移行しつつあります。デジタル技術が進化することで、これまで不可能だったことがどんどん可能になり、音楽との関わり方はより自由に、そして音質はより自然で心地よいものになっていくことが期待できます。
CDの誕生から30年以上を経た現在、テープやディスクといった所謂「メディア」と呼ばれる物体が消え始め、ラジカセやCDプレイヤーもメーカーの製造ラインは縮小する一方です。現代人は音楽を聴かなくなっているのでしょうか。もちろん、そんなことはありません。街のあちこちでイヤホンを耳に「マイワールド」に浸っている若者達。以前にも増して音楽三昧な生活となっているのです。


しかし、そのようなスタイルだけでは豊かさを感じることはできないと思うのは私だけでしょうか。
この場を借りて提案したいのは、毎日の暮らしをより豊かにしてくれる音楽との関わり方、つまり、スマートハウスにおける心地よいミュージックシステムです。
録音された音楽はデジタルデータという形でファイル化され、ドキュメントや画像と同じようにインターネットを介してやり取りすることができます。ご想像がつくと思いますが、演奏された時のデータを理論的にはクォリティの劣化なしで家庭まで届けることも既に技術的には可能となっているのです。コンサートホールまで出掛けなくても、リアルタイムで家庭に居ながらにして楽しむことができる、そんな時代もすぐそこです。お洒落をして外出する楽しみが奪われる訳ではありません。要は、あなたの気分と嗜好にあったスタイルで音楽を楽しんでいただく機会が格段に増やせる、ということです。


スマートハウスの中核にぜひ据えていただきたいのが「マルチルーム・システム」という方式です。その名の通り複数の部屋をネットワークで結び、サーバーに保管された音楽データを各部屋に配信、部屋毎に異なる音楽を異なる設定で聴取することができます。何千枚分ものCDと同等のデータがティッシュ箱大程度のハードディスク(サーバー)に収まるだけでなく、曲やアーティストの検索、整理が簡単にできますので、家族全員の音楽ソースを保存して、シーンや要求に合わせて,家の中のどこででも高音質の音楽を楽しむことが可能です。ネットワークで繋がっていれば、別荘からでも自宅のサーバーにアクセス、同じ音源を聴くことができます。例えば、ティーンエイジャーのお嬢さんのいるAさん宅では、奥様がキッチンでお料理しながらお嬢さんのフォルダをシェア。「結構いい曲ね!と後で会話がはずみ、一緒にコンサートに出掛けたりもするんです」というお話を伺いました。多分にパーソナルな音楽を「シェア」することが簡単にできるのもサーバー管理の大きなメリットといえるでしょう。
また、こうしたシステムには学習機能があり、ランダム再生を選択しても最初に選んだ曲の雰囲気に共通した音楽をセンス良く選んで連続再生してくれます。従来のランダム再生設定でありがちだった、静かなピアノ曲の後に突然ハードロックが流れるなどといった無粋な現象は起こりません。ホームパーティなどでも心強い機能ですね。
更にインターネットラジオにアクセスすれば、世界中の色々な国の言語と音楽に触れることができます。今夜の夕食はチャイニーズだからBGMは中国語の流れる香港のラジオ局、イタリアンな夜はカンツォーネ専門チャンネル、といった具合にネットの世界は気分を盛り上げる名脇役揃いです。



マルチルーム・システムのコアとなるB&O BeoSound5 Encore


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B&O インウォールスピーカー BeoVox1


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B&O インウォールスピーカー BeoVox2


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B&O オンウォールスピーカー BeoLab3500


マルチルーム・システムなら各部屋の再生システムは非常にシンプル、スピーカーさえ鳴るようにすれば重々しいオーディオ機器が幅を利かすこともなく、スマートフォンなどでの制御が可能となります。
そして、シーンやムードに合わせ、カーテンや照明、空調との連動までを考慮してシステム全体を設計することで、自ずと洗練されたスマートハウスが構築されます。


* * *


音質に優れ、デザイン性の高いスピーカーと言えば、まずB&Oが思い浮かびますが、最近では「Artcoustic」という、まるで絵画を飾るような感覚の壁掛スタイルのスピーカーも登場しています。
ArtcousticはスピーカーキャビネットをRALカラーチャートから指定可能、ゲッティの豊富なイメージをスクリーンに採用できるなど、まさに才色兼備のスピーカーです。


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壁の色やお部屋全体のイメージに合わせて建築設計の段階からシステムをご検討いただき、音楽が心地よく流れる素敵な空間をお創りいただきたいと思います。


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アーネストコラム酒酒落落 NEXT代表 加藤洋一さん 第一回・真のスマートホーム

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2012年8月20日

「ときめき」のある暮らし。このキーワードでスマートハウスを考えてみよう、というのが今回の私のテーマです。


スマートハウスという言葉をインターネットで検索すると、「1980年代にアメリカで提唱された住宅の概念で、設備機器や家電を情報化配線等で接続し最適制御を行うことで、生活者のニーズに応じた様々なサービスを提供しようとするものである。」とあります。
日本でも「情報化住宅」というテーマで大学や大手住宅、家電、通信、エネルギー系、総研系企業が研究を重ねていて、2009年には経済産業省が「スマートハウス実正プロジェクト」を公募するなど、国を挙げての取り組み課題となっています。私もある大学の研究チームに参加し、ITと住宅設備をどうつなぐか、エンタテインメントサイドからみたアプローチについてお話しさせていただいたことがありますが、そこで触れた研究データは非常に刺激になりました。
昨今のデジタル化の波で技術は加速度的に進化し、様々な機能を織り込んだスマートハウスの実現は一気に現実味を帯びてきた感があります。


例えば、こんなシーンを想像してみて下さい。
休暇を終えて空港に降り立ち、あなたは旅の余韻に浸りつつも明日からまた慌ただしい日常にもどることを想い起こす。自宅に着いたらしっかりと睡眠をとり、朝には自分のモードを普段に切り替えなくては、と思いながら、ポケットからスマートフォンを取り出し、自宅のアイコンをワンタッチしてモードボタンを選択する。
約2時間後、留守宅のエントランスホールのドアを開けると、やわらかな照明が灯り、ウェルカム・ミュージックがどこからともなく流れてくる。リビング、寝室の空調は最適化され、ジャクジーもスタンバイしている。あなたは、汗を流し、ゆったりとした気分でナイトキャップ。旅の疲れを癒す眠りにつく・・・。
翌朝には起床時刻の少し前からカーテンが徐々に開き、部屋の中は外部に同調するように明るくなる。あなたは朝日の中で穏やかに目を覚ます。


いかがですか?
さりげないもてなしの心地よさがあなたを包む暮らし。
これは近未来のイメージではなく、すでに現実にできることです。
私どもが取り扱っているデンマークのバング&オルフセンでも同様のコンセプトを提案しています。





* * *


省エネやエコロジーはもちろん大事なことですが、本当に快適な生活を目指すとき、それらが最終目的というのでは人間感覚より科学技術優先としてきた前世紀のビジョンのままです。


長年ホームシアターを構築する仕事に携わってきてわかったことは、家という容れ物に最先端の設備を配備したとしても、テレビやオーディオといったエンタテインメントシステムとの連動抜きで構築されたオートメーションでは、真のスマートホームを実現することは難しい、ということです。なぜなら、エンタテインメント系のシステムこそが暮らしの質を決定づけるものであり、それらに連動する形で照明や空調が制御されることによって全く異なるアプローチが可能となり、まさに「もてなし」の感覚を加味することができるからです。ご存じのように、テレビやAV機器のリモコンというのは非常に複雑です。機能がたくさんあって使いこなすのは結構大変ですし、いつの間にかその数は増え、さてどれがどの機器のリモコンだったのか、操作する順番は・・・?などと煩雑なことこの上ありません。
このような複雑な機器をトータルシステムとして使い勝手よく整合し、iPhoneやiPad、スマートフォンからセレクトボタンをタッチするだけで簡単にコントロールできるとしたらどうでしょう?それだけではありません。そのボタンのワンタッチで機器が起動すると同時にするするとスクリーンが降りてくる、カーテンはあたかも劇場の幕のようにクローズされ、エアコンも静音モードに。照明は徐々に落ちていき、お部屋はホームシアターに早変わり。いやが応にもムードが盛り上がります。そうです。AV機器を制御できるコントロールシステムなら、家庭内のエレクトロニクスをほぼすべて一元的に制御して、シーンの切替えも思いのままにできてしまうのです。


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中途半端なオートメーションは、最初は便利に感じても慣れてしまえば当り前。心を豊かにしてくれるものにはなりません。
エンタテインメントを中心に据えたスマートハウスが暮らしにどんな変化をもたらすのか。
次回はより具体的なシステム事例を交えてお話ししたいと思います。


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アーネストマガジンLUXISM Vol.11リリースのお知らせ

  • ABOUT US
  • 2012年8月10日

弊社が独自に発行している季刊の情報冊子「LUXISM(ラクシズム)」の最新号を、8月下旬にリリースいたします。


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「LUXISM」は2010年より年4回発行している、弊社オリジナルの小冊子です。
今回はその一部をご紹介いたします。

通算11号目となる今号は、恒例となりました最新作品のご紹介のほか特別企画をお届けいたします。


* * *LUXISM Vol.11 CONTENTS
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◆1 作品紹介
弊社が手がけた作品例をたっぷりとご紹介。今回はエレガンスとモダン、趣の異なる2邸を取り上げます。


◆2 特別企画「CSのリノベーション」
リノベーション・リフォーム部門「クラフトスピリッツ(CS)」が手がけた、リノベーション作品にズームアップ。


◆3 「アーネストコミュニティ」
アーネストとお客様・お客様同士を繋ぐ情報提供のページです。
弊社が内装をお手伝いさせていただいたスキンケアサロンのお店情報や、様々なアートをプロデュースして来られたというお施主様へのインタビュー記事、また弊社のお客様であられる長渕悦子さんの著書の読者限定抽選プレゼントのお知らせなど、さまざまな情報を掲載。


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素肌美容に定評を持つ「モイスティーヌエビスサロン」の取材では、実際にレクチャーを受けさせていただきました。もちもち泡での洗顔で、一回の体験でもくすみが改善したようで…感動のひとときでした。


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数々の絵画をプロデュースしてこられた「トランスモダンアート」代表には、ステータスとしての絵画の在り方をお伺いしました。


◆4 インフォメーション
首都圏以外での設計にまつわる疑問を解決するお話として、ウェブカメラでのリアルタイム監理をはじめとする弊社の監理体制を取り上げます。加えて内覧可能物件情報やウェブサイトのリニューアル情報なども。


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着工時から現地に設置されるウェブカメラ。ネットワーク回線を利用したリアルタイムでの現場状況の把握に力を注いでいます。これにより現場作業者へ的確な指示ができ、お施主様にはよりご安心していただけます。


* * *
すでに弊社に資料請求を頂いているお客様、並びに弊社で建築をされたお施主様には、郵送でお届けする予定ですのでもうしばらくお待ちください。
その他の方でLUXISMをご希望のお客様は、アーネストグループウェブサイトのお問合せフォームより『LUXISM希望』の旨をお伝えください。
また、本誌で取り上げてほしいトピックスなど、お気軽にご意見・ご希望をお寄せください。




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アーネストコラム酒酒落落 第15回目の連載が始まります。

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2012年8月06日

各分野でご活躍の方々がそれぞれの視点で自由にテーマを設定し、執筆いただく全4回の連載コラム「洒洒落落」。15回目のゲストは、日本におけるホームシアター・カスタムインストーラーのパイオニア、NEXT代表の加藤洋一さんにご登場いただきます。


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(C)Photo Studio hollyhock


〜プロフィールご紹介〜
1982年新しいスタイルのオーディオ/ビジュアルショップを名古屋に立ち上げ、SONY他、国内主要家電メーカーとの直接取引を開始。86年、SONYのコンセプトショップ・プロジェクト『NEXT』の全国第一号を出店。2000年には、バング&オルフセン販売権を取得し、名古屋を拠点にインテリアまでカバーするショールームを展開。世界のハイエンド、ハイクオリティメーカーとの太いパイプを築きあげてきた。2008年にはバング&オルフセン六本木の経営権を取得、ほぼ同時に体感型シアター空間も併設した。デザインに斬新なアイディアを盛り込み、かつて経験したことのない音と映像の空間演出が話題となった。


30年以上にわたりオーディオ/ビジュアル分野に関わり、その楽しみ方のスタイルを追求するなか、2011年には「ものづくり」まで踏み込んで新たなプロジェクトをスタート。合同会社時空を設立し、その名の通り時空を超える価値の創造に取り組んでいる。


* * *


以下、加藤さまからのメッセージです。


便利さと省エネ、あるいはエコロジーを目的に語られることの多い「スマートホーム」という概念がありますが、人の暮らしには、「何ができるか」という機能追求だけではなく、「どんな使い方をしたいか」という視点が非常に重要です。音楽と映像を取り入れ、 生活を積極的に楽しみ、心を豊かにするような「感動」をもたらしてくれるシステムをいかにスムーズに組み込み、使いこなしていくのか。


「ときめき」のある暮らし。これからの「ホーム」を考える際にとても大切な要素ではないでしょうか。


30年近く「ホームシアター」という家庭におけるエンタテインメントの在り方を様々なスタイルで提案してきて、改めて感じる日々の暮らしの大切さ、そこに夢をもたらす喜びを綴ることができたら幸いです。


* * *


『good life designing 映像と音楽のある楽しい暮らし』をコンセプトに、ホームシアターのプランニングやインストール、アフターケアをサポートしてきた「NEXT」。あらゆる要望に対応する柔軟な姿勢で初心者からヘビーユーザーまで広く心強い存在となっている加藤さまが、今だからこそ伝えたい新しいライフスタイルとは?
8月20日(月)より全4回に渡って連載されます。どうぞお楽しみに。


(※8月13日(月)はアーネストブログをお休みいたします)


NEXTウェブサイト
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夏期休暇及びアーネストアーキテクツウェブサイトリニューアルオープンのお知らせ

  • ABOUT US
  • 2012年7月30日

日ごろより、アーネストブログ及び、アーネストグループウェブサイトをご覧いただきましてありがとうございます。


誠に勝手ながら事務所の夏期休暇につきましては下記日程にて実施させていただきます。大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承の程、よろしくお願い申し上げます。
(営業スタッフは出社しており、通常通り連絡はお受けできますのでご安心下さいませ。)

                       
―――――――――――――――――――――――――               
 夏期休暇
 2012年8月11日(土)〜2012年8月15日(水)
―――――――――――――――――――――――――
  アフターメンテナンスに関するお問い合わせは
  フリーダイヤル:0120-543-304
  代表       :03-3769-3333 まで

 
尚、アーネスト駒沢空間ショウルームは休まず営業しております。
TEL:03-5707-5656


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猛暑に負けない涼やかな装いでお待ちしております。
お気軽に足をお運び下さいませ。


* * *


また、2012年9月より、弊社の設計部門・アーネストアーキテクツのウェブサイトがリニューアルオープンいたします。
作品事例がより多く、美しく、見やすくなることはもちろん、弊社サービスの流れをわかりやすくご紹介する「サービスガイド」の充実など、装い新たにお客様にとって有益な情報を随時ご提供していきます。


もちろん、i pad、i phoneなどのタブレット端末やスマートフォンでも快適にご覧いただけるようになる予定です。


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半年以上に渡る打ち合わせ期間を経て、最終の製作段階に入っております。
より身近で頼りになる存在として皆様のお役に立てるよう、今後もサービスの充実に力を注いで参ります。


* * *


暑さ厳しき折柄、くれぐれもお身体ご自愛いただき、素敵な夏をお過ごしくださいませ。


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アーネストコラム酒酒落落 ポーゲンポールジャパン株式会社 代表・川島東治さん Vol.4 ローカルをグローバルに

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2012年7月23日

ローカルをグローバルに


 前回は顧客に120%以上の満足度を与えるために必要な商品の付加価値として、「キッチンではなくポーゲンポールの価値」をお話しましたが、この最終回では商品を販売する我々当事者の付加価値についてお伝えし、また私の実現したい夢についてお話したいと思います。


 私がよく使うフレーズのひとつに、『知らないはどこまで行ってもゼロだが、知るは無限大』というものがあります。人の通常の行動範囲は結局のところその本人が知っている世界の範囲内にとどまります。今住んでいる家をリフォームしたいと考えたとき、現在使っている家の中で不満や不足感を抱いているところを思い出し、例えばキッチンは家を買ったときに既に設置されていたA社製だが今度はB社のものにしたいとか、造作(ぞうさく)で自分たちだけのためのキッチンをオーダーしようとか考えますが、その選択肢に現れてくるのもその本人が知りうる範囲に限られます。ポーゲンポールの存在を知らない方は弊社のショールームにいらっしゃることはありません。それのみならず、世界最高峰と認められたセミオーダー型のキッチンがどのようなものであるかということも知りえず、よってそれと比較した場合の他社製キッチンとの差異も知りえないということになります。これは弊社にとってはもちろんですが、ご本人にとっても残念なことではないでしょうか。


 また、ポーゲンポールの存在はご存知でショールームにいらっしゃった方でも、造作とセミオーダーの違い、セミオーダーだからこそご自分の希望に近づけつつも堅牢性が確保されたキッチンになりうること、扉材や採用するビルトイン家電などにより価格も大きく変わってくることなどをご存知ない方が多くいらっしゃいます。


 さて、私たちがこのような説明を行い、ご存知なかった点を数々述べたとしても、これはセミオーダーキッチンまたはポーゲンポールという商品説明の枠を超えるものではありません。多少の感動やサプライズはこの枠内で顧客に与えることができるかもしれませんが、それは単に知らなかったことを教えてあげただけで、他社が行うサービスと何ら変わりません。


 お客様が本当に感じる満足は予想外の情報を得られたとき、またそれにより新たな展望が開けたときです。お客様のそのような傾向を感じ取り、ヒントを与え、解決策の例などを具体的に示すことができれば、お客様の満足度や感動は非常に大きなものになります。別の言い方をすれば、「まさかキッチン屋に来てここまでのアイディアをもらえるとは思わなかった」と言わしめれば、それは120%をはるかに超える満足度を与えているものと言っていいでしょう。


 事実、その下地はあるのです。弊社にいらっしゃるお客様は間違いなくリフォームか新築の予定のある方です。キッチンを中心にという考えが増えているため、最近では家作りの早い段階で弊社を訪れる方々も増えてきました。いつからか、キッチンの扉材に合わせた床材、壁面素材、家具、照明、キッチンツールなどのアイディアを求められることが多くなってきました。しかしこのキッチン以外のところまで我々が力を注ぐことはできませんし、そもそもドイツ本社の直営店としての本分を全うしなければなりません。お客様の満足度を高めるためといって本業以外の分野に注力するのは本末転倒ですから、そこには工夫が必要になってきます。


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 Living Wellness in Luxury(リビング ウェルネス イン ラグジュアリー)。このタイトルを冠した展示イベントが、2010年10月から弊社ポーゲンポールジャパンのショールームにおいてスタートしました。これは、今後の日本人に求められるライフスタイルが、家の外の非日常にお金をかけるのではなく、家の中の健康的な日常を豊かにする傾向となることを見越した、世界的にも歴史やブランド力のある企業によるコラボレーション企画です。第1回はイタリアのフィットネスマシン・メーカーであるテクノジム、デンマークのAV機器メーカー、バング&オルフセンと弊社の3社共同で行われました。その後このLiving Wellness in Luxury(略してLWL)は協賛会社を増やしつつ恒例化され、先日第6回を終了したところですが、ここではどんな協賛ブランドが集まったか、是非こちらのURLからLWLホームページをご覧ください。 http://lwl-japan.com/


 このLWL企画は非常に多くのインプリケーション(含意)に富んでいます。弊社を含めて、協賛ブランドには自国では勿論、グローバルで見てもトップブランドであるのに日本ではあまり知られていない企業があります。イベントでは参加者であるエンドユーザーや建築家の方々にこれらをワン・ストップで商品に触れ、体験してもらうことができます。各ブランド商品の展示期間は1ヶ月ですが、そのオープニングパーティが大変に好評です。各社によるプレゼンテーション、著名なイタリアンレストランからのケータリングとそのオーナーシェフが弊社のキッチンで料理パフォーマンスを見せ、参加者を魅了します。各協賛社からの景品が当たるラッキードローもあり、非常に印象に残る、満足度の高いパーティになっています。


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第3回目のLWLではアーネストアソシエイツ様の協賛をいただき、模型とパネルの実例紹介が好評だった。


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第5回から、展示期間中に「建築家による建築家のためのワークショップ」を開催することとなったが、第6回は2名の若手建築家がLWLコンセプトの別荘模型を制作、披露した。


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これまでの協賛ブランドの中から選りすぐり、共同でLWLブックレットを制作。軽井沢の4000を越す別荘に送付されるだけでなく、今後様々な活用が期待される。


 弊社は私以外に2名の女性セールス・デザイナーがおります。私が心強く思い彼女らに感謝していることは、私の「120%以上の顧客満足」を理解してくれ、このような企画で知りえた協賛ブランドの商品や企業コンセプトなどを求められるお客様に丁寧に紹介してくれることです。ともすれば負担と感じるときもあるかもしれませんが、それを行うことがお客様と、そして自らにも付加価値を与えてくれることと感じてくれているのでしょう。また、協賛各社とのコミュニケーションにより自然と知識や人脈も広がり、通常のキッチンメーカーにはないマーケティング手法に魅力を感じてくれているかも知れません。


* * *


 さて最後に、私の実現したい「夢」の話で今回の連載を完結したいと思います。
 私の座右の銘は、 “Think globally, act locally, and it’s the other way around.” 「グローバルに考え、ローカルに実践する、逆もまた真なり」です。LWL企画のような継続的な試みは弊社の本社は勿論、どの国の直営店やディーラー店でも行われておりません。キッチンを機軸としたいわばワンストップ・ソリューションにて上質な顧客を開拓し、高いブランド力を持つ協賛会社との協力関係を築き上げるマーケティング手法が実績をもって本社に成功例として認められ、それを踏襲させる。。。商品開発として真のイノベーションを実践してきたポーゲンポールが、マーケティングとしてのイノベーションは日本というローカル発のアイディアだった。。。これが実現しグローバルに広がるとすれば、こんなやりがいのある仕事はありません。


 これで私のビジネスマンとしてのキャリアは完結、とはまだまだ言いません。充実した経験ができればなおさら、「次」に生かしたいと思ってしまうのです。


(了)


ポーゲンポール キッチンデザインセンター東京
http://www.tokyo.poggenpohl.com


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http://earnest-arch.jp/blog/past/2010/06/vol1_3.html




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アーネストコラム酒酒落落 ポーゲンポールジャパン株式会社 代表・川島東治さん Vol.3 本当のイノベーション

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2012年7月17日

本当のイノベーション


 私はこれまでずっと営業・企画畑でキャリアを積んできましたが、今回のコラムは私が営業活動を行う際の基軸となる考えを、ポーゲンポールキッチンの開発理念とともにお話したいと思います。


 人は何かを購入する際、誰しも「お得感」、「お値打ち感」を求めます。「このような価値のあるものをこんなに安く手に入れられる」という点に魅力と、それこそ投資成果に対するコストパフォーマンスの最大化に大きな満足感を感じます。その満足感を与える方法は2つあって、ひとつは本当に安い価格を提供できること、もうひとつは一定の価格にどれだけの付加価値を提供できるかです。ここでは後者について述べますが、付加価値とはつまり、顧客が知りえなかった利点ということです。


 キッチンの相談にいらしたお客様は自分が求めるキッチンの実現を目的にいらっしゃるのですが、それに100%応えることは当然、というのが私の考えです。同業他社もそうであるためにその時点での差異はなく、プラン・見積りを要求される1社に過ぎないかも知れません。他社との違いに納得をいただき最終的に選ばれるためには、お客様が知りえなかった利点(付加価値)や相談を受ける側としての信頼感、説明内容の楽しさ・ワクワク感、驚き、感動を与え、100%を120%以上で返してあげてやっと優位に立てると考えるべきです。


 お客様が付加価値を認めるこのプラス20%以上の部分は二部構成になっています。ひとつは「キッチン」ではなく「ポーゲンポール」という商品価値。もうひとつはそれを勧める担当者の人間性と所属する組織です。そしてこの2つが認められたとき、真の「ブランド」が確立します。


『本当のイノベーションは未知の領域でしか見つからない』(京大iPS細胞研究所所長 山中伸弥氏)


 ポーゲンポールの120年の歴史は創業者フレデミール・ポーゲンポールが掲げた「キッチンを進化させる」というスローガンを具現化させてきた道程でした。確かに、扉材において高度なコーティング技術を確立したり、調理家電をビルトインさせたシステムキッチンを初めて世に送り出したり、業界内では常に革新性を発揮してきました。しかしそれはキッチン家具という部材の改善や効率的に料理をするためのキッチンという範囲内でのイノベーションであり、山中教授に言わせると「本当のイノベーション」ではなかったかもしれません。また、創業者の言う「キッチンの進化」も、そのような物的・技術的進化だけではなかったような気がします。


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 ポーゲンポールでは1970年から『未知の領域』への取り組みが始まりました。上の写真はexperiment 70と呼ばれる実験的な取り組みです。宇宙船や海底基地など究極の省スペースにおいてどこまでキッチンを機能させられるかを追求したものです。世界の既に有数なキッチンメーカーで、このようなcrazyな実験を始めるメーカーがあるでしょうか。これは後にポーゲンポールが初めてエアバス内にキッチンを納品することで成果を見るのですが、このあたりから、ポーゲンポールは従来のキッチンの枠を超えて、未知の領域との遭遇によって『本当のイノベーション』を加速させていくこととなります。


 世界的に著名な建築家、工業デザイナーであるホルヘ・ペンシとの共同開発によるPLUS MODO(前回に写真掲載)、家の構造との融合を実現した+INTEGRATION(同)、オフィス向けをイメージした会議用デスク兼食卓となるDINNING DESK、ポルシェデザイン、ミーレとの3社共同開発によるポルシェデザイン・キッチンP’7340、建築家ハディ・テヘラーニとのコラボレーションによる+ARTESIOなど、ポーゲンポールは世界のキッチンメーカーのリーディングカンパニーとして、キッチン以外の領域との遭遇をもってより高い次元を実現してきました。これは時代が求めるキッチンのあり方の変遷に応じて提案することを社会的使命と考えてきたからに他なりません。それは同時にキッチンが単なる住宅設備、調理場所という枠には収まらない消費者からの要望でもあったのです。


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「DINNING DESK」


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「P’7340」


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「+ARTESIO」


 先に述べた、真のブランドと認められる2つの構成のうち、商品そのものであるポーゲンポールの付加価値が「本当のイノベーション」だとすれば、もうひとつはそれを顧客へ伝える私たち(社員、会社)の付加価値です。私が営業の際に最も重視しているのはコミュニケーション能力ですが、お客様とのやり取りにおいて、いかに自らが、また会社が持つ「顧客が知りえなかった利点」を伝えることができるかが非常に大きなポイントとなってきます。そしてこのコミュニケーションにも「本当のイノベーション」が求められるのですが、具体的な内容は私が今後こうありたいと願う計画や夢を交えて、次回最終回でお伝えしようと思います。


(了)


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アーネストコラム酒酒落落 ポーゲンポールジャパン株式会社 代表・川島東治さん Vol.2 投資アドバイザー(その2)

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2012年7月09日

投資アドバイザー(その2)


 私がフランス人のファンド・マネジャーから学んだことは「投資」の本当の意味でした。一時的なバブル期に値動きの激しい株式を買っては売り、売っては買うを繰り返すのはその銘柄の株価の動きを勝手に憶測した投機にすぎません。投資とはその企業の事業内容や環境、経営者の力量、業績推移、設備投資計画や資産内容など様々な方面から分析を行い、できるだけネガティブなリスクを排除して現在の株価が割安と判断された株式を購入し、比較的長期間に渡って保有し、時には株主として経営陣を叱咤激励することなどで収益(リターン)を確保する行為です。そしてこの行為は証券投資のみに限らず、むしろ日常的な行動において意識されるべき考え方でもあると知らされました。投資とは、長期に渡り自らにプラスとなる結果を与え続けてくれるもの・ことに比較的大きなお金を投下することです。よく言われる「自分への投資」とは将来にわたり自らの活躍の場を広げるための自己啓蒙にお金を費やすことと言えるでしょう。


 欧米では家を購入することをしばしばinvestment(投資)という言葉で表現します。中古住宅を例に考えてみると、この言葉からは日本と欧米の考え方の違いや、中古住宅市場規模の大きな較差の原因をも垣間見ることができます。
 ある建築家が「日本の住宅は引渡し時が最も価値が高く、その後はどんどん目減りしていく」とおっしゃっていました。日本ではこの考えが根強いですが、欧米では中古住宅の価値をいかに高めるか、またその過程においてそこに住むことになる自分や家族にとっていかに価値あるリターンが与え続けられるかが重視されます。そのような観点がinvestmentという言葉に表れているのだと私は考えています。


 株式投資の場合、期待されるリターンは2種類あります。
 まずはキャピタル・ゲインといって、買った時点の株価よりも高い価格で売ることができたときの、その差額の収益。もうひとつはインカム・ゲインといい、長期保有していた期間に株主として還元される配当金という収益です。さらには株主優待品としてその企業の商品が届けられる制度もありますが、これも一種のインカム・ゲインですね。
 ちょっと横道にそれますが、現在の配当利回り(購入した際の株価に対する1年の配当金の割合)はかつてよりずっと高く、東証1部上場で配当を行っている企業の平均利回りは2%以上で、中には4%を超す高利回りの銘柄もあります。もちろん業績不振のため無配転落とか極端には上場廃止などのリスクはありますが、安心できる企業であれば、利息がないに等しい銀行預金よりよっぽど有利な運用のひとつだと思います。


 さて、日本ではまだまだ中古住宅市場が未成熟だとすれば(政府は今後この市場のてこ入れに様々な政策を盛り込んでいくようです)、住宅への投資は必然的にキャピタル・ゲインよりもインカム・ゲインを期待することになるでしょう。
 この場合のインカム・ゲインとは何か。私は夫婦、家族間の愛情や信頼感と絆の醸成、子供の健やかな成長と将来の社会的な成功の基盤となる教育・文化の形成など、ひと言でいえば「日常の生活において幸せを感じることのできるひとつひとつ」だと思っています。それを得るための「投資」として家の購入はあるべきで、またその家の中で存在感や重要性が高まってきたキッチンにおいても「投資」をするという考え方が求められてきていると考えています。


 「なぜ証券マンからキッチンセールスマンへの転職を?」との問いには、「どちらも投資アドバイザーですから」と答えることにしています。むしろキャッシュからキャッシュを生む投資よりも、お金では買うことのできないかけがえのないものを生む投資のお手伝いに、今は大きなやりがいと意義を強く感じています。ポーゲンポールのキッチンには間違いなくその投資価値があると信じています。


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「+INTEGRATION」
キッチンの収納キャビネット、ビルトイン機器やTVまでも家の壁に埋め込み、「キッチン」 と「建築」の融合(Integration)を実現。家の中の中心的なエンターティメント・センターたるキッチンを提案。


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「PLUS MODO
建築家・工業デザイナーのホルヘ・ペンシとのコラボレーションで制作されたキッチン。見えるところと見えないところの絶妙な対話を生み出す。この9月初旬、弊社ショールームに初お目見え。


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「Shelvig System」
奥の壁付け収納棚(上・下)はキッチン収納から派生した新たな収納家具。キッチン家具との調和により、キッチン中心に構成されるリビング全体に統一感と斬新なデザインを提案。


(了)


ポーゲンポール キッチンデザインセンター東京
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