「アーネストコラム洒洒落落」allmilmo チーフデザイナー 相場 文子さん 第三回 「キッチンプランニング」

キッチンプランニング


特にドイツキッチンだからということではありませんが、私がプランニングする際にいくつか心掛けていることがあります。


一つ目は、レイアウトへのこだわりです。他の人のレイアウトと何がどう違うのか、感性的なものなのでなかなか説明が難しいのですが、簡単に言えば、外から眺めて内から使って楽しいワクワクキッチンを目指しています。例えば最近多いリフォームの場合、間取りから変更し、今まで使ってきたキッチンをガラッと違う形で提案したりします。パントリー収納を取って一つの空間にしたり、キッチンの中にダイニングテーブルを組み込んだり、いらない壁や収納を取りはずして外の緑が見えるようにしたり。できるだけ効率良くスペースをキープしながら、みんなで料理しておしゃべりして、時には一人で物思いにふけることのできるキッチンをプランします。
個人的には、限られた空間や色々な条件があるスペースを考えるのが大好きです。パズルのようで楽しくて、これだ!というプランに到達したときにはアドレナリンが出ます。


二つ目は遊びのスペースを持つことです。もちろん収納量などを考慮し難しい場合もありますが、キッチン空間のどこかに、ちょっとした魅せる場所を持つことをおすすめします。私が壁一面にぎっしり収納をプランすることは比較的少ないです。吊戸棚の上部を空けたり、飾り棚をつけたり、ヨーロッパのクラシックデザインに不可欠なピラスターやモールディングなどをプラスして置き家具のようなキッチンをデザインするのが好きです。
と言いながら天井目一杯まで木目を連結させて扉の美しさを見せたりもしますが、その場合は両脇のスペースを空け、何もない空間を作ります。一見無駄と感じる場所が私の目指すインテリアとしてのキッチンには、あえて必要であると感じます。アルミルモの場合は扉の種類がモダンからクラシックまで豊富で、他社と比較すると個性的な「濃い!」デザインが多いため、建築的にも効果的に空間が見えるように良い塩梅を意識してプランしています。


最後に、私流のキッチン寸法黄金比にこだわります。図面を描きながら天井高や窓とのバランスも見て、できるだけ美しくなるように幅だけでなく高さも考えながら扉を割り振っていきます。ちなみに、私は70cmや75cm幅をあまり好みません。なんとなく違和感を覚えます。100年以上の歴史を持つドイツのシステムキッチンでは60cmや90cmを基本としてキャビネットだけでなくビルトイン機器も作られています。この完成されたモジュールシステムが私のプランにも大きく影響しています。収納力を考えて扉寸法を決めるというよりは、今までの経験値に基づき、自分の中にある私流黄金比を駆使してキッチンをデザインするようにしています。
このようなこだわりの上に私のプランニングスタイルができ、現在に至ります。


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リフォーム:パントリーを潰してリビングと一体化。既存窓を生かして遊びの空間+光を取り入れたキッチン


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ショールーム1:クラシックデザインの場合は特に飾り棚やタイルの割合などのバランスを意識


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新築:クローズとオープンの良いとこ取りプラン。2色の扉と3種類の高さで動きを付けたキッチン


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ショールーム2:キッチンの外からの目線を意識して、背面収納とアイランドの扉寸法を私流黄金比で設定


次回は私が目指すキッチンと今後についてお話いたします。




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