「アーネストコラム洒洒落落」allmilmo チーフデザイナー 相場 文子さん 第二回 「『アルミルモ』キッチン」

『アルミルモ』キッチン


アルモルモはドイツの南東部バイエルン州のZeil am Mainという町にあります。もともとmilmoという家具屋からスタートし、世界初の折れ戸キッチンなどを開発、ドイツ製の品質の高いモダンキッチンとしてアメリカ市場において成功を収めていました。2番目のオーナーであるデンマーク人のヨハネス・ラクーア氏により、より高品質でユニークな商品の開発に力を注ぎました。
2018年には弊社、株式会社小泉も資本参加し、今後、日本やアジア市場をさらに意識した展開を予定しています。


アルミルモの豊富な扉材の中でも、コントゥーラというリブ状の面材は40年のロングラン商品として今も製造されています。私が勤務している青山のショールームでも、フラッグシップモデルとして、入り口に一番近い場所に展示されています。
他社との比較で何が違うのかというと第一にデザインがとにかく「濃い!」です。洗練されたスマートなデザインというよりは、個性的でモダンだけれどちょっとレトロという複雑なデザインです。私の大好きなクラシックの框スタイルの扉も種類が豊富で、プランする人によって男前クラシックになったり、南仏風になったりと、七変化できる面白い魅力があります。プランナーにとっては、難しいけれどなかなかやりがいのあるデザインの宝庫です。


第二に、ドイツ製システムキッチンでありながら、色々な面で対応力が抜群ということです。システムキッチンはモジュール制をとっているため、ある程度寸法が決まっています。多くのブランドは扉を外注制作しているため、幅や高さ、寸法を変えるなどの特注対応ができない場合もあります。しかし、アルミルモは大勢のクラフトマンを抱え、工場で手加工をしています。特別な寸法やカラー変更の要望などにも柔軟に対応できる数少ないメーカーの1つです。例えば特注色は2000色+3種類の表面仕上げから選ぶことができますし、突板の扉材に特別な色を塗装することも可能です。


また、ドイツ本国のデザインだけでなく私達個々のデザイナーの感性を尊重してくれます。2019年1月にオープンした青山ショールームは今回全て日本でキッチンデザインを担当しました。展示の中にはドイツアルモルモが使ったことがないハンドルや組み合わせを採用しているモデルがあります。これは他のブランドには無い一面ではないかと感じます。長年の知識と経験に基づくドイツシステムキッチンの考え方+新しいアイデアやデザイン、素材をミックスして「どこか気になる」キッチンを提案できるブランドです。


第三に、とにかく突板の美しさと種類の豊富さです。「ブックマッチング」と呼ばれる手法で木目を縦方向にも横方向にも、時には3Dで立体的に連結していく技術を持っています。日本ではオークやウォールナットが人気ですが、個人的にはオリーブやティネオという少し癖のある木目がおすすめです。自然のものですので、出来上がった際には自分が想像したものと違う印象の場合もありますが、それもまた魅力です。突板の美しさを効果的にデザインするというのはアルミルモというブランドを表現する上で、とても重要な要素になってきます。


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1965年 milmo家具店創業時


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1968年 Zeilostar(折れ戸シリーズ)


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1969年 milmoトラックによる配送


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2012年 コントゥーラ鏡面白
(各画像をクリックすると大きくご覧いただけます。)


次回は私流プランニングコンセプトについてお話いたします。


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allmilmoウェブサイト


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