2018年6月アーカイブ

等身大の大塚家具~これまでの50年、これからの50年~Vol.4


大塚家具はおかげさまで、来年創業50周年を迎えます。
伝承される職人の技術を尊ぶ大塚家具は、同時に進取の気風に富む会社でもあります。例えば、1990年代、「硬いベッドが良いベッド」と思っている人が多かった時代に、体圧分散を重視する体に優しいベッドを世に問いました。今では、「体圧分散」や「姿勢維持」が眠りの質のために大事だということが知られていますが、25年前の日本では革命的な考え方でした。




眠りの質を高めるには?


眠りにはレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返すリズムがあり、良い眠りにはこのリズムが崩れないことが大切です。リズムを崩す原因は、痛いとか寒いとか暑いといったストレスで、体に合わないマットレスや枕は代表的な原因です。人の体には個人差があります。背骨のS字カーブがきつい人とゆるやかな人、筋肉量の多い人少ない人で、体圧分散や姿勢維持のために必要な機能が変わります。


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どんなマットレスがいいのですか?あるいは低反発と高反発、どちらがいいのですか?と聞かれることがありますが、実は、万人に合うマットレスや枕はないのです。個々人の個性にフィットするマットレスや枕を選ぶことが大切です。当社は、多くの寝具メーカーから選んだ60種類以上の寝心地を用意し、それらを実際に試していただきながら、スリープアドバイザーの資格を持ったスタッフが、それぞれの人に合ったマットレスを選べるようお手伝いしています。新素材が次々と登場し、脳科学の進歩が著しい今日、マットレスは家具の中でもっともイノベーションが起きて性能が向上している分野です。ぜひ新しい寝心地を試してみてください。


最近は、ホテルでもベッドの寝心地を重視していて、それをセールスポイントにするホテルも増えてきました。大塚家具もホテルの家具やベッドの仕事をしていますが、急速に改善してきているのを感じます。体に合う、合わない以前に、体圧分散などの機能よりコストと耐久性を優先したマットレスを採用されていた時代もありましたから、大変な進歩です。


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THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS




これからの50年


来年50周年を迎えるにあたり、改めて、大塚家具の特徴は何かと考えてみますと、2つの事に行き着きます。


1つは、作り手との関わりです。国内・海外の素晴らしいブランドが大切な商品を託してくれていますし、多くの作り手が私たちの商品開発に協力してくれています。自らも作り手であったルーツを持ち、職人たちへのリスペクトをもって50年の間に築いてきた、国内263社、海外154社の素晴らしい作り手との絆なしには大塚家具はありえません。


もう1つは、スタッフです。住まいにまつわる日々の困りごとを解決し、「より良い住生活」を実現するためには、ものだけでなく人の力が必要です。トータルコーディネートなどの専門サービスはもちろん、正確な組み立てと調整の上に設置する配送、定期点検やメンテナンス、家具のリフォームなどのサービス、お忙しい方のためにきめ細やかに万事お手伝いをする外商サービスなどを提供し続けるスタッフなしに、大塚家具はありません。


50周年を迎えるあたり今までご愛顧いただきました皆様に厚く御礼を申し上げますとともに、これからの50年に向けて、お取引先様・社員とのチームワークで、皆様のご期待を超える商品とサービスをご提供できるよう、がんばってまいりますので、引き続きご支援を賜りますようよろしくお願い申しあげます。







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等身大の大塚家具~これまでの50年、これからの50年~Vol.3


大塚家具の発祥は、総桐箪笥の工房です。職人だった私の祖父が90年前、1928年に箪笥の町である埼玉県春日部市に工房を構えたのが最初です。そのおよそ40年後、1969年に販売専門の会社として設立されたのが大塚家具です。
当時、職人が作った家具は複雑な流通過程で消費者に届くまでに価格が何倍にもなってしまっていましたが、東京から近い産地であった春日部では、職人が作った箪笥を直接消費者に売ることが一般的でした。職人が作った良いものを、直接消費者に届けることで、価格も安く、商品の情報も届けることができます。


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この方法で、日本中の産地、世界中の作り手から日本の消費者に商品を届けるネットワークを広げ続け、今では、国内263社、海外154社の製造事業者のネットワークとなっています。先日、南青山にフラッグシップショップをオープンしたポルトローナ・フラウもその一つです。100年以上の歴史を誇る作り手がいくつもあります。


http://www.idc-otsuka.jp/item/from_brand/


http://www.idc-otsuka.jp/poltrona-frau-tokyo-aoyama/


職人が手がけるものづくりは、世界中で衰退しつつあります。職人の後継がいなくなりつつあり、私たちが扱っている商品の中でも10年後には作れなくなるものがあります。
良質な材料も枯渇しつつあります。例えば、18世紀に盛んに使われたマホガニーなど家具に使われる良材のかなりの種類が、ワシントン条約で取引を制限されています。
良質な材料を使って、職人が丁寧につくった家具はますます貴重なものになってきています。アンティークがもてはやされるのは、もはや同じものが作れないからなのです。


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大塚家具では、2年前、リユースの取り組みを始めました。徐々に作れなくなってきている良質で貴重な家具が廃棄されるのを防ぐためです。個人宅だけでなく、ホテルの改装などでも、数十年前に作られた高級家具が廃棄されることが頻発しました。中国などで似たデザインのものを新しく作れば、費用も抑えて「綺麗に」改装できるからです。しかし、良材で職人が作った家具は、適切に修理をすれば、その使い心地は簡単な作りの新品とは雲泥の差があり、風格の違いは一目瞭然です。本物の家具が廃棄され、数年で使い捨てにされる家具に取って代わられるというのは皮肉な話です。
100年以上前に作られたものはアンティーク、それより新しいものはオールドやヴィンテージと呼ばれます。大塚家具では、将来ヴィンテージやアンティークと呼ばれるであろうユーズド家具を「リワース」と呼んでいます。修理して再び(リ)生かす価値がある(ワース)という意味です。


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当社では社内に修理工房を持ち、20人弱の職人が家具の修理をしています。修理や張替えをして長く使いたい、という方には修理・張替えを、生活が変わるので使わなくなってしまうが良いものなので捨てたくはない、という方には下取りや買取りをお勧めします。


最終回は、家具のイノベーションについてお話しさせてください。




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赤漆文欟木御厨子(せきしつぶんかんぼくのおんずし


日本で一番古い収納家具は、正倉院宝物にある赤漆文欟木御厨子でしょう。
国家珍宝帳記載の献納宝物で、天武天皇から持統・文武・元正・聖武・孝謙の歴代天皇に伝領されたと言いますから、1000年以上の歴史があります。アンティークの中のアンティークですね。


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出典:宮内庁ホームページ
http://shosoin.kunaicho.go.jp/ja-JP/Treasure?id=0000010019




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等身大の大塚家具~これまでの50年、これからの50年~Vol.2


当社は、社名は大塚家具ですが、ブランドネームにIDC(International Design Center)を使っていることからもわかるとおり、室内空間をトータルデザインし、提供する会社です。インテリアは7つの要素、すなわち、床・壁・天井・家具・カーテン・照明・アクセサリーで構成されるとされますが、私たちは、インテリアをトータルコーディネートできるよう、床・壁・天井の建物と一体となっている部分を除き、家具だけではなく、照明、カーテンなどインテリアに必要な要素は全て揃えています。


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http://www.idc-otsuka.jp/showroom/selectshop/lightarium/


http://www.idc-otsuka.jp/curtain_fabric/


でも、それらを一つの空間にまとめていくのは簡単ではありませんよね。一つの家具を変えるだけだとしても、これでいいのか、他の家具やインテリアに合うのか、誰かに相談したいと思いませんか?そんなときの強い味方がインテリアの専門家です。設計事務所やデザイン事務所に相談されている場合は、専門家の方とご一緒に当社のショールームを利用していただく仕組みもありますし、当社にも、様々な悩みをご相談頂けるインテリアの専門家が揃っています。




変わらないもの 〜サービス


実は、当社のショールームにいるスタッフは、ほぼ全員がインテリアに関する何らかの資格を持つ専門家です。
インテリアコーディネーターが113人、カラーコーディネーター52人、スリープアドバイザー813人、整理収納アドバイザー306人など。


大塚家具は、来年3月に50周年を迎えます。これからの50年に向けて、変わらないものと変えていくものがありますが、商品とインテリアについての知識を備えたスタッフによるコンサルティングサービスは、決して変わらないものの一つです。私たちは、単なる物販業ではなく、住生活を豊かにするために必要なあらゆるソリューションを提供するサービス業でもありたいと思っています。
会員制をやめた大塚家具はコンサルティングサービスもやめた、というような報道もありましたが、全くの間違いです。会員制をやめてショールームには手続きなしに気軽に入れるようになりました。しかし、サービスは従来以上に充実させていきます。不慣れなスタッフは、お客様にお声かけするのはぎこちないかもしれませんが、ひとたび何かを質問されれば期待以上にお応えしますので、ぜひ何でも質問してみてください。


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(画像をクリックすると大きくなります)


変わらないもの 〜品質


もう一つ変わらないものは、商品の品質です。近年は2、3年使って買い換えていく使い捨てのファストファニチャーが増えています。しかし、住まいは、食べ物が体をつくるように、知らず知らずのうちに人に影響をあたえ、人をつくるものです。ファストフードやオーガニックフード、いろいろあって選べることが大事だと思いますが、食べ物と違ってその日によって変えるということができない家具はどうでしょうか。だからこそ私たちは愛着を持って使い続けることのできる耐久性と安全性を備えた、耐久消費財としての家具をご提供したいと思っているのです。
次回は、商品についてお話させていただきます。




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家具からはじまる家づくり


インテリアコーディネートは、実は、主役となるものを最初に決めるとスムーズに進みます。ダイニングならテーブルやテーブルの上のペンダント照明、リビングならソファなどが主役です。家具は、色や形があるので好き嫌いがよくわかりますし、家具のレイアウトを先に考えておけば、コンセントの位置や照明器具の位置など、迷う必要はありません。主役の家具を決めて、それに合わせてその周辺を決めていくのが、効率よく納得できるインテリアコーディネートをするコツです。建物を確定した後に、家具などのインテリアを考える逆のパターンになることが多いのですが、住まいづくりを考えている方は、ぜひ、「家具からはじまる家づくり」を試してみてください。


http://www.idc-otsuka.jp/successful/




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等身大の大塚家具~これまでの50年、これからの50年~Vol.1


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私の部屋の一部です。違う感じを想像しましたか?アーネストさんがデザインするようなクールでスタイリッシュな部屋でしょうか?
今回の連載、アーネストさんから、「いろいろ話を聞いてみると、イメージと違うことが多いね、一度ちゃんと語ってみたら?」ということで、機会をいただきました。(村木社長、ありがとうございます!)
確かに、世の中で言われている大塚家具に関する話は、真実ではないことが多い印象です。


私自身のイメージも、実際とずいぶん差があるようです。ショールームでお客様とお話しする時も、「意外と小さいんですね」(平均身長より5㎝以上低い152㎝です。)とか「笑うんですね」とか「意外と怖くないですね!!」(どんなふうに思っていたのでしょうか?)とも言われます。
これから4回の連載、どうぞよろしくお願いします。




ドラマのインテリア


さて、私は、あまり活動的ではなく、仕事の時以外は家に引きこもって海外ドラマや映画をみています。一話完結の刑事ものは大好物です。海外ドラマ、特に欧米のドラマは、インテリアがキャラクターの設定に合わせてしっかり作り込まれていますから、インテリア好きにとっては二重に楽しめます。使われている家具やインテリアコーディネートから、台詞や行動だけではわからなかったキャラクターの隠れた一面が見えてきて、「なるほどよく考えている!」と唸らされることもしばしばです。


大塚家具もドラマや映画の美術協力をしていて、最近ですと、『逃げ恥』の主人公の住まい、古いものですと、木村拓哉さんがご主演された『華麗なる一族』のお屋敷の家具・インテリアは当社がご協力させていただきました。


http://www.idc-otsuka.jp/media/tv_drama.html


「住まいは人を表す」といいますから、作品とキャラクターをしっかり理解してコーディネートしていかなければならないところが難しいところですね。


人生を変えるインテリア


実のところ、住まいには「人を表す」以上のものがあります。
先日、友人が、ベッドに置くクッションとベッドスローをオーダーしました。シーツの色やカーテンとマッチするファブリックを選び、裏表で違ったコーディネートが楽しめるように組み合わせ縫製しました。大掛かりな改装ではありませんが、家に届いてベッドメークをすると、それだけで見違えるように素敵になります。今まで眠るための道具に過ぎなかったベッドが、生活の潤いの象徴になります。以前は、朝ベッドを整えるのも億劫だったという彼女は、毎朝ベッドメークするのが楽しくなり、夜も整った家に帰ってリラックスできるようになったとのこと。そうやって、ちょっとだけ幸せに感じる一日一日の積み重ねが一年になり、一年一年の積み重ねが人生になります。


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インテリアは、人の「こうありたい」を後押しし、人を幸せにしてくれるもの、というのが私の信念です。
次回はインテリアコーディネートについてお話しさせてください。




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海外ドラマのインテリア


インテリア好きには、時代ものの映画やドラマもオススメです。私のお気に入りは、映画「エマ」や「プライドと偏見」などジェーン・オースティン描く19世紀初期のイギリスのインテリア。そのテイストは我が家にも取り入れています。アガサ・クリスティの探偵ポワロシリーズもたまりません。ドラマの舞台である第1次大戦から第2次大戦の間のヨーロッパは、本格的なモダンデザインが登場し、建築も家具も大きく変化した時代でしたから、見ていて本当にエキサイティングです。


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