「アーネストコラム洒洒落落」株式会社オラン 代表 木内里美さん 第二回「アジア家具の今」

アジア家具の今


近年、アジア家具を取り扱う販売店はすごく減りました。アジア家具が注目されたのは、今から20年弱ぐらい前。その頃は原宿や信濃町などに大きなアジア家具専門店が有りましたが、今は2割程度のお店しか残っていないのではないでしょうか。
その多くの需要はホテルやレストランに移行しています。それに応じて東南アジア家具に限定せず、シノワズリなどの中華風も含めてもう少し広いテイストにしてコンテンポラリーな要素を取り入れていることが多いです。生産もインドネシアを代表する東南アジアだけではなく、中国に移行したという話も聞いています。


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ホテルの例(Komaneka at Tanggayuda)




家具のトレンドのブームもありますが、アジア家具、特にインドネシアの家具はサイズが大きいものが多いですし、重量もあります。木材は無垢のチークやマホガニーやウォーターヒアシンス、ラタン(籐)などを使っていますし、インドネシアのジャワ島で採掘される真っ白な石「バラスストーン」に彫刻を施した「ストーンカービング」を設えたものも特徴のひとつです。そこが魅力ではありますが、転居されることが多いライフスタイルの方には向かないのかもしれません。今は、新しい間取りにあわせて家具も買い替える方が多く、IKEAやニトリの需要が高いひとつの要因かも知れません。


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ストーンカービングを掘っている様子




でも、私は「家具は無垢材に限る」と思っています。使い続けるうちに色や風合いに味わいが増してくる感じが好きですし、再塗装してリニューアルすることもできます。特にインドネシアを代表とするアジア家具は木の素材やその温もりを感じます。家具は直接触れるものだから手触りや温もりを大切にしたいんです。
この前、30年前に購入したピアノの塗装が剥がれてきたのでメンテナンスに出して、塗装もやり直してもらったのですがまるで新品のようになって戻ってきました。やっぱりいいものを長く使った方がずっと残るし、愛着も沸きます。そういうものに囲まれていると、生活も心も豊かになります。


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メンテナンスを終えたピアノが空間に馴染むリフォーム後のご自宅
(画像をクリックすると大きくなります)


それぞれのライフスタイルに合わせたインテリアがあると思いますが、もし、終の棲家を見つけたのなら、使い捨てではないお気に入りの家具を探されてみてはいかがでしょうか。きっと暮らし方や流れる時間が変わってくると思います。


次回の最終回は、私が行っているインドネシアのオーダー家具についてお話したいと思います。


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