2016年6月アーカイブ

「心地よい居場所」③
イタリア取材で見つけた緑と香りに包まれるテラス




今回は"植物がいかに心地よい居場所をつくるか"――それを実感したイタリアの庭&テラスをご紹介します。


先週、イタリアのミラノとそこから少し北にあるノベラートという場所へ取材に行きました。6月のイタリアはかなり久しぶり。滞在した各所でふと気づいたのは、緑に包まれる庭とテラスの心地よさです。
たとえば、モンデナポリオーネ通りの近くにあるブルガリホテル。ブルガリホテルのエントランスの横には緑に囲まれる大きなテラスがあり、そのフレッシュな空気と開放感の気持ちよさといったら!宿泊客だけでなく地元の人たちがそこに集まる理由は、ラグジュアリーなアウトドア家具があるというだけでなく緑の存在が大きいからなのです。


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また、「垂直の森」と名付けられた高層住宅での試みも興味深いものがありました。ミラノの街の緑化計画の一貫として進行したプロジェクトなのですが、街中を車で走っていると忽然と現れる2棟の樹木のようなマンションは、建築と植栽を一体ととらえて設計。「高層ビルなのに森に住んでいるような感覚」で暮らすことができる100戸以上入る集合住宅なんです。植栽が建築の一部とみなされているので、水やりや剪定などをすべてビルの管理会社が行い、住み手は植栽のケアをしなくてもよいというシステム!日本でもこのようなシステムを取り入れることができると緑いっぱいのビルが増えるかもしれませんね。


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そして、今回特に素晴らしいと思ったのは"ジャスミンのテラス"です。
取材に伺ったインテリアデザイナーの自邸のテラスには、日本でいう藤棚のようなジャスミン棚があり、その下で咲き誇る白い可憐な花や香りを楽しんで家族で食事をしたり、音楽を聴いたりしていました。ジャスミンに包まれるテラスはここだけでなくあちらこちらで発見!建築家&プロダクトデザイナーであるピエロ・リッソーニのオフィスでも、2階部分のアウトドアリビング&ダイニングの壁が一面ジャスミンで埋め尽くされ、テラスに一歩足を踏み出すととてもいい香りが漂っていたのです。


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次に訪れたミラノから車で約40分のところにあるノベドラーテのホテルにもまたジャスミンの外壁が!しかも滞在した部屋のテラスは3方向がジャスミンの垣根に囲まれて、朝窓を開けると香しい空気で部屋が満たされました。
この時期、よく見るとミラノ近隣にはジャスミンがここかしこにあり、街を歩いていると美しいジャスミンの壁と共にいい香りに出会います。
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緑と暮らす。季節により咲き誇る花を愛で、その香りも含めて楽しむ!
日本でなかなか実現できない「自然と過ごす時間」が身近にあることの豊かさを痛感しました。大きな庭をとることができなくても、ジャスミン棚をはじめ、ちょっとしたアウトドア空間をつくることはできますよね!
次号(8/6日発売)のモダンリビングは「庭部屋で過ごそう」特集。是非、ジャスミン棚を含めてテラスのつくり方の参考にしてみてください。






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2016年6月7日発売
モダンリビング
http://www.hearst.co.jp/brands/modernliving


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「心地よい居場所」②
ラフ&ラグジュリーなタイ・プーケットのホテル




「心地よい居場所」の第二回目は、タイのプーケットにあるリゾートホテル、ポイント・ヤム・バイ・コモです。
ポイント・ヤム・バイ・コモは、現在世界的に注目されているデザイナー、パオラ・ナヴォーネがデザインしたリゾートホテルです。デザイナーが空間を手掛ける場合、内装デザインだけの場合も多いのですが、ここでは照明や家具、テーブルウエア、ファブリック、灰皿、ゴミ箱にいたるまですべてを、このホテルのためにパラオがデザインしているのが特徴です。雰囲気はタイの伝統的なものとモダンをミックスしており、使用した素材の約9割はタイ国内のもの。「私の考えるラグジュアリーとは、気取らないこと」――。これはパオラ・ナヴォーネがデザインするプロダクトのキーワードですが、ここポイント・ヤム・バイ・コモでもその世界観が全体的に反映されており、ホテルの居心地のよさの最大の要因になっています。


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ホテルはプーケットの東側にあるヤム岬の最先端にあり、ほぼ360度海景が見渡せるという最高のロケーション。早朝プールで泳ぎながら朝日を浴び、昼はこの地域独特の尖った山々や穏やかな海を眺め、夜はプールサイドでカクテルなどを飲みながら夕日や星空を見てぼんやり過ごす...。景色の異なる多くの居場所から刻々と変化するヤム岬の眺望を楽しむことができます。


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まずはエントランス。海の景色を背景に、大きな木をくり抜いたダイナミックな彫刻のようなシェーズロングが出迎えます。建物の中を通り、プールサイドに着くと、そこは3方向に海景が広がるパノラミックな居場所。ホテル棟には客室が約80室、そのほかにヴィラが約30棟あります。特に海を独占する大空間のヴィラは2方向に広がる海を望むラグジュアリーな別荘そのもの。各部屋はモノトーン、ブルー系、グリーン系と部屋ごとにカラーが異なり、どの空間にもわくわくするような海のモチーフの雑貨がコーディネイトされていてリゾート気分が盛り上がります。


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タイキュイジーヌのレストランは、パオラが好きな金魚の巨大なモチーフが壁面いっぱいに描かれた真っ赤な空間。プールサイドにあるイタリアンレストランには、天井に直径2mの籐の照明が風にゆらゆら揺れてリラックス感満載。パオラがタイ国内を旅して吸収した伝統的なエッセンスを再解釈した空間は、なんともチャーミングで、どこか"ふふっ"と笑ってしまうような楽しい空間なのです!


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前回のテーマは人の居場所は家具がつくる...ということでしたが、今回は、居心地のよさを左右するのは、そこにあるデザイン!ということをお伝えできればと思います。食事をするとき、手や口元に触れるスプーンやフォークやコーヒーカップ、体に触れるタオルやバスローブ、いつも視界に入る壁紙や照明。いかに小物や雑貨がその場の気持ちよさを生み出すか――このホテルで改めてそれを実感したことを覚えています。


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撮影/下村康典






Point Yamu by Como


☎+66 2 625 3322
225 Moo 7, Paklok, Talang, Phuket
83110, Thailand
http://www.comohotels.com/pointyamu
pointyamu@comohotels.com2016.06.19_8.jpg
Rooms:部屋数79+Villa27
COMO Suite : 45,000THB〜
One Bedroom Pool Villa : 45,000THB〜
Two Bedroom Pool Villa : 69,000THB〜
COMO Pool Villa : 93,000THB〜


※ 部屋の価格はシーズンにより変わります。(2016年2月の情報です)







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心地よい居場所➀
フィリピン・セブ島でアウトドアリビングを感じる!




住宅雑誌『モダンリビング』は1951年に創刊され、今年で創刊65周年。「豊かな暮らしとは何なのか?」という問いに対し、時代の流れと共に、常に新しい家のあり方を提案してまいりました。


今回のブログでは、私がここ2年くらいの間に訪れた「居心地のいい場所」をご紹介してみたいと思います。




第一回目は一昨年取材に行ったフィリピンにあるリゾート"デドンアイランド"で体感した"アウトドアリビング"についてです。
"デドンアイランド"は、フィリピン・セブ島から飛行機で1時間ほどの離島にあるリゾート。エントランスに足を踏み入れ海のほうに歩いて行くと、椰子の木に下がるハンモックのような、鳥籠のような! 気持ちよさそうなラウンジソファが目に飛び込んできます。その宙に浮くラウンジソファでは、夜になると仕込まれた照明の光に包まれ、夜の海風や星空を満喫することもできます。


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そして、砂浜には天蓋付きの大きなソファや寝転ぶための寝椅子などがゴロゴロ置かれており、いつでもどこでも、そこにある自然を楽しめる。このリゾートは世界的に人気の屋外家具のブランド・デドンが、ブランドのコンセプトを体感できるラボのような場所としてつくられたそうです。


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9棟のヴィラの他に、レストランがあって、エステがあって、バーがある。もちろんアクティビティも。プールサイドにはおしゃれな外家具が多く配され、いつでもお昼寝し放題。そこまでは一般的なリゾートホテルと同様なのですが、このリゾートがひと味違うのは、外家具によって「至福の過ごす場」をより多くつくり出していること! 例えば、レストランももちろんあるのですが、砂浜でもテラスでも近くにある東屋でも...好きな場所に家具を持っていって、そこをその人だけのダイニングにしてしまう。決まったメニューもなくその日採れた食材で好きなものをつくってもらえる! 離島へのピクニックにもおしゃれな家具を船に積んで持ち込み、そこがその日だけの特別なアウトドアダイニングになる...。そこには快適でセンスのいい外家具がいつもある...。


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オールインクルーディングシステムなので、お財布も不要。裸足のまま、気分に合わせ、自分たちが好きな家具を自由に移動させ、そこにある自然をそのまま楽しむ― それはとても豊かなことなのです。


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多忙なライフスタイルを極める現代、大自然を求めた"グランピング"はトレンドのひとつになっています。この場所をはじめ、人間にとって「素の自分に戻ることができる居場所」や、「心も体もリラックスできる居場所」こそが、もっとも贅沢なこと。そして、その時間をアウトドア家具がつくり出すことも多々!
住宅も同じことが言えると思います。モダンリビングでも毎年「緑と庭の特集」をしていますが、これからも「至福のアウトドアリビング」を提案していきたいと思っています。


撮影/下村康典






DEDON ISLAND
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☎+63 917 701 7820
Malinao, General Luna, Siargao Island,
Surigao del Norte, 8419, Philippines
home@dedonisland.com
DEDON ISLAND
http://www.dedonisland.com
Rooms: 9 villas Rate: $630~
※部屋の価格はシーズンによって変わります。(2016年2月の情報です)




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「アーネストコラム洒洒落落」第41回目の連載がはじまります。



アーネストとご縁が繋がった方々が、それぞれの視点で自由にテーマを設定し執筆いただく全4回の連載コラム「洒洒落落」。
次回より第41回の連載を開始いたします。

 
今回のゲストは、今年の4月から雑誌モダンリビングの編集長に就任されました志水 りえさんです。
『モダンリビング』は1951年創刊。家とインテリアのラグジュアリー住宅誌です。毎号「幸せを実感できる暮らしと空間」を提案しています。





*** プロフィール ***


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志水 りえ
RIE SHIMIZU

 


旧婦人画報社(現ハースト婦人画報社)入社。

 
『ヴァンテーヌ』編集部、『ラ ヴィ ドゥ トランタン』編集部を経て、2004年より『モダンリビング』編集部。
2016年4月より『モダンリビング』編集長に就任。

 
「日本の暮らしをもっと豊かに」をモットーに、毎号、誌面を通じて新しい提案をしている。






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モダンリビング226号
志水 りえさんが編集長として手掛けた第1号が4月7日に発売されました。全国の書店にて販売中。


モダンリビング/ハースト婦人画報社
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