「アーネストコラム洒洒落落」 株式会社美創の代表 渋川 朋之さん 最終回「職人さん達」

職人さん達




これまで拙いブログにお付き合い頂きありがとうございました。
今回が最後回になりますが、弊社の仕事に最も関わりのある職人について触れてみます。


大学の名物教授に歴史考古学者の樋口清之先生が居られ存命中に古代より、近世に至る士農工商の工の話しを講義と学外の雑談で学ぶ機会を得ました。特に土木、建築の話では電気も重機もない中世の時代にソロバンと曲尺、水を入れた四角な箱と糸だけでトンネルや水田、用水、城壁等を設計した話。又飛鳥時代の工人達は、木の癖を読みこれを適材適所に使用して巧みな木組みを以って奈良法隆寺を初めとする古代社寺建築を造り上げ1300年を経て尚、現存しているといった話でした。
特に日本は建築には最悪の環境で地震、台風、高い湿気等に耐え、世界最古の木造建築を成し得た職人の知恵と技術の話に感銘し、今の仕事に繋がっているとも思えます。


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法隆寺のヤリガンナ


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古釘で製作中のヤリガンナ






弊社の仕事で大切な事は職人達との意思の疎通です。特注家具を工場で製作し、塗装工程を経て現場で取り付けをする。これ等作業はそれぞれ専門の職人達の腕に依ります。
これ以前に家具の設計を要しますが、完成時の評価は設計と製品と施工の総合力で判断されます。どの部分が欠けても完成評価は下がってしまいます。






今ではその気質にも慣れ、どんな事でも相談し頼れる職人達ですが、30年前に工場や現場で相対した時は、無口で気難しく言葉の通じない相手に閉口したものでした。
よく「職人は人につく」といわれますが、自らの技量を正しく評価し、価値観を共有できる相手に対しては肩書きや年齢に関係なく最大限の技量を発揮してくれます。私も多くの窮地を彼らと相談し、知恵を出し合い技術を頼りに乗り越えてきました。






仕事柄、家具や建築関連の職人さん達とは親しく付き合ってきましたが、彼らを取り巻く環境は厳しさを増すばかりです。古来より日本は物つくりで栄えてきた国です。経済の長期低迷とデフレ脱却を果たせないまま価格破壊は全ての業界に津波となって押し寄せました。価格破壊は人間の想像力も物を見る目も破壊しつつある様に思います。
破壊された跡にはどんな光景が広がっているでしょうか。
未知の世界で最終的に力になるのは、やはり人と人との信頼ではないでしょうか。今、物づくりを通して私たちが考えなくてはならない事は物事を正しく評価出来る目を養い、自分の価値観を一人一人が確立していくことが、大切なことだと思います。






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野鍛冶さん



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父の愛した竿師手作りの和竿








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