2015.9.27

オーナーズ

竹内敬輔

医療法人きらめき

治療前に結果をイメージできる矯正治療

家を建てる時、まずはその土地を調査し、土地の図面を確認します。設計士は、その土地にどんな家を建てたいか、ヒアリングを行い、その情報を元にお客様の理想の住まいを土地の形状を考慮しつつ設計図を書き、デザインを仕上げていきます。完成イメージのCGをお客様にご確認いただき、ご納得いただけたら施工に入ります。あとはどれだけCGと近いレベルで施工できるかだと思います。これが、家づくりの流れです。
インビザラインによる矯正治療も家づくりと、とても似ています。
まず、患者様の1本1本の歯を細部までスキャンします。ドクターは患者様からの訴えをヒアリングします。その情報を元に顔や骨格を考慮しつつ歯並びをデザインし、上下のかみ合わせを調和させていきます。完成イメージのCGを患者様にご確認いただき、ご納得いただけたら矯正治療に入ります。あとはどれだけCGと近いレベルの結果を出せるかです。どうでしょう、家づくりと似てますよね?

それでは、インビザラインの工程を細かくみていきましょう。
まずは、iTeroという機械で1本1本の歯をスキャニングしていきます。1本1本の歯を0.1ミリ単位で動かしていくので細部まで正確にスキャンし、最後に上下のかみ合わせの状態をスキャニングします。このスキャニングという作業がアライナー(マウスピース型矯正装置)の適合に大きく影響します。つまり治療精度に大きく影響します。

※実際には動画で治療イメージをご覧頂けます。

これがスキャニングによってつくられた治療前の状態です。
次に、患者様の気になっている個所と、顔や笑った時の口元、そして骨格を考慮しつつ治療後のイメージを作成します。
このイメージの段階で1本1本の歯をどのくらいのスピードでどの位置に動かすかについての治療計画(設計図)を作成していきます。
この治療計画の作製がドクターによって非常に差が出るポイントです。無理な動きがあれば治療は上手くいきませんし、イメージ上で正しいかみ合わせをつくれなければ、当然出来上がりでもうまくかみ合うことはありません。あとは治療計画どおりに進めるだけです。ところが、実際の建築でも様々なトラブルがあって、なかなか計画通りに進みませんよね。インビザライン治療でも同じです。
正しい治療計画を立てたとしても、実際の歯がその通りに動かなかったり、計画と違う歯が動いてしまったり。そういった変化を見逃さず、すぐに察知して対応策を考え実行して軌道修正するという作業を繰り返し、ようやく治療計画通りに進んでいきます。

このケースでは、約4か月でこのような治療経過となっています。もう十分と思われる方もいらっしゃると思いますが、まだまだここから上下の噛み合わせの緊密化を図り治療は終盤に向かいます。最後に実際に使っていくなかで、あごを前方に動かしたり側方に動かしたりしといった咀嚼運動のチェックをし、微調整を行います。そして仕上げにエナメロプラスティ―を施し1本1本の歯のデザインし、ホワイトニングを行って色を整えたところでようやく完成です。


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