「アーネストコラム洒洒落落」 ユーロ・カーサ代表マルコ・ムリロさん 第二回「Mariner(マリネール社)について」

Mariner(マリネール社)について




1893年スペインはヴァレンシア市内、腕利きのブロンズ職人であったEnrique Mariner(エンリケ・マリネール)氏のもと、ランプと装飾品を鋳造する小さな工房が創業しました。本日ご紹介するMariner / マリネール社です。


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5代目の代表Jorge Mariner(ホルヘ・マリネール)氏とマリネールの博物館で。後ろの写真は創業時の工房です。






マリネールは当初、シャンデリアとブロンズ飾りを作る専門メーカーとしてスタートし、徐々にブロンズ飾りを施した家具をつくりはじめます。家具にはマカッサル・エボニー材やウォールナットなどの上質な素材をあわせ、創業来変わらない手法で作られるブロンズと真鍮装飾を施し、まさにExclusiveな商品に。
個人的にも大好きなブランドでマリネールについて語り始めると止まらないのですが、今回は同社のブロンズの製作現場をご紹介します。


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代表作のひとつ、Volgaシリーズ。


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Balmoralシリーズのキャビネット下部。ブロンズが華を添えます。






ブロンズ飾りを作るには、原型をもとに鋳型をつくり、ブロンズを流し込んで固め、鋳型を壊してブロンズを取り出して...という工程を商品ごとに行う必要があります。
時間がかかり、そして製造工程は全てハンドメイド。そのため少しずつ風合いが異なっていて完成品はまさにExclusiveな(世界にひとつだけの)工芸品となります。
鋳型から取り出した状態のブロンズは不要な部分を削って表面を研磨します。葉っぱの形のブロンズ飾りであれば、茎の周りから葉っぱ一枚一枚の周囲全面を削ります。機械式のやすりから手のひらサイズの彫刻刀までを駆使して一つ一つ全て手作業で行う、手間隙かかる作業です。


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研磨したブロンズに手作業で打ち込みを加え、鋳造では表現しきれない微細な陰影や表情を与えます。リズミカルかつ正確な作業に、見惚れてしまいます。


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メッキ処理を施し、アイテムごとに異なる仕上げ処理をして最終的にこんなに美しい姿になります。写真はNEVAシリーズのテーブルのコーナー部分。葉っぱの内側などに見られる微細な凹凸はひとつひとつ手作業で打ち込まれたもの。つるっとした部分とのコントラストが際立ちます。


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工場の一角には数万点に及ぶ全ブロンズ飾りの原型がストックされており、これらから型を取って実際のブロンズを作ります。創業当初のものも保管されていて、歴史を感じるエリアです。


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パーツは年代別、種類別にカテゴリー分けされていますが、割と無造作に置かれている印象。スタッフはどこに何が有るか完全に把握しているようですが...。下の写真の奥に見える白い建物はパーツの保管タワー。トレイが無数に積み上げられていて、コンピューター管理のもと膨大なアーカイブが保管されています。


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代表のホルヘ氏、そしてデザイナー達は、よくここに来てインスピレーションを得ているそう。原型を参考にしたり、組み合わせたりして常に新しい照明や家具のデザインを考えています。今年の2月に訪問した際も、ちょうどすぐ横で2015年ミラノ・サローネ用のプロトタイプが製作されていました。ここはブランドの原点に立ち帰る場所であり、新たな創作の場でもあるのです。








マリネールは『ギャラリーコレクション』というラインを立ち上げ、新しいシリーズを積極的に展開しています。モダンなデザインや新しい素材を積極的に取入れつつ、けれどもこれまで以上に"マリネールらしい"ラグジュアリー家具を提案しています。
前回の投稿でご覧頂いたセンターテーブルもその一つ。コーナー部分のブロンズ飾りはスペインを代表するJaume Espiの工房とコラボレートして作られたもの。現代的なデザインだけれど、マリネールらしい重厚さを感じるピースです。


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伝統を重んじるクラシック家具メーカーも、常に時代を読み解きながら新しい世代に受け入れられる商品を作る必要があります。素材や仕上げを少し変えて目新しさを追求する事は容易いですが、ブランドのアイデンティティを残しつつ、新しいデザインに踏み切る事は大変チャレンジングなこと。


世界110各国の邸宅、ロイヤル・ファミリー、政府主要機関への納入実績を誇り、ヨーロッパを代表するラグジュアリー・ブランドとしての地位を築きあげたマリネールは、ブランドの骨格を成すブロンズや上質な素材づかい、クラフトマンシップを大切にしながら、これまでにない魅力的な商品をつくり続けています。その素晴らしいデザインを多くの人に見て頂きたい。


これまで18年にわたりマリネールの家具を輸入して参りましたが、このたび2015年4月より、日本での専属代理店として新たなパートナー協定を結びました。今後商品を拡充するとともに、今夏には今年発表された新作がユーロ・カーサのショールームでご覧頂けます。








下の写真は製作途中の新作、Gatsbyシリーズのテーブル。磨き工程の途中で白くなっていますが、マカッサル・エボニー(黒檀)材をベースにシカモア材を組み合わせたマリネールの王道スタイル。


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これから何度も磨いてピカピカになって、下の写真のモデルとなります。(今夏ユーロ・カーサのショールームへ展示予定。お楽しみに!)


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最後にマリネールのコーポレイトビデオをリンクさせて頂きます。
英語となりますが、素晴らしいマリネールの世界をご堪能ください。


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