2015年4月アーカイブ

「トゥーリ社の魅力」




イタリアはミラノ近郊のコモ地方、カルーゴ地区にトゥーリ社の工場とショールームがあります。古くから家具メーカーが集積するこの地区で1925年に創業したトゥーリ社の魅力は「トゥーリ・デコレーション」と呼ばれる独特の塗装仕上げ。今回はその製作現場を中心にお伝えします。


「トゥーリ・デコレーション」は、大理石やブライヤの模様にインスピレーションを得た美しいペイントを施し、その表面にクリア塗装を重ねています。複雑な模様が幾層にも重なった奥行きのあるペイント部分は全て手作業によるもので、塗って、乾かして、磨いて、重ねて塗って......という作業を7回以上繰り返すため、塗装工程だけで一月かかる大変手の込んだもの。


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代表的なエフェクトのひとつ。独特の奥行き感があります。


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ペイントの初期段階。さらにペイントを重ねてより奥行き感のあるエフェクトに仕上げます。








職人によって塗料の拡散具合や強弱の差がでるため、ひとつのオーダーに関わる塗装工程は全て1人の職人が担当します。完成品がどの角度から見ても美しく、またその模様に連続感をもたせるため、例えばキャビネットであれば扉の向き、順番なども考慮してペイントします。7度目の塗装を終えると、ひとつひとつ独特でエクスクルーシブなエフェクトに仕上がります。機械やプリント技術を用いて似たようなエフェクトを施した家具メーカーはたくさんありますが、このように手作業で塗装を重ねたトゥーリの仕上げは風格が全く異なります。


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塗装ブースで扉パネルに塗装を施しているところ。職人ごとに塗装ブースがわかれています。








ペイント工程の後、その表面にクリア塗装を施します。先ほどの手作業の塗装工程とは打って変わって、ここからは最新鋭の巨大な塗装室、オーブン、研磨装置を駆使。表面に均一な塗膜をはって透明感のある鏡面に仕上げます。厳しいチェックを経て、キズや歪みが見つかれば手作業で研磨をします。こうして奥行き感のある7層の塗装 + 透き通るクリアコーティングを重ね、完成品の表面は美しく、世界にひとつだけの模様をまとったエクスクルーシブなものに。


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塗装室でポリエスティルのクリア塗装を施します。


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大きな研磨機で均一な面に仕上げます。


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小口部分やディテールは手作業で研磨。特にクラシック家具は曲面が多く大変です。








塗装行程を終え、お隣の工場で生地やレザー張りを施した上で、モデルごとに組み立て行程に。オーダーに応じて組み立てブースを設け、装飾を施して行きます。トゥーリの家具にはクラシックとコンテンポラリーなラインとあり、シリーズごとのデザインや装飾によって雰囲気はがらりと変わります。トゥーリ・デコレーションの仕上げエフェクトも様々ですが、どちらのシリーズも塗装の工程は全く同様です。創業来、一連の手作業でのペイント方法をブランドのアイデンティティとして大切にしています。


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Coutureシリーズのチェストを組み立てているところ。


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組み立て最終段階のOrionシリーズのサイドボード。レザーやメタルをまとい、ペイント面がより引き立ちます。








只今イタリアのミラノでこのブログを執筆しているのですが、こちらは年に一度の家具の見本市、ミラノサローネ期間中です。これにあわせて15日、TURRIの新ショールームのオープニングセレモニーに参加してきました。場所は高級ブティックが軒を連ねるモンテナポレオーネ地区で、お買い物のついでに気軽にトゥーリの世界観を体感できるラウンジ空間になっています。イタリアへお越しの際には是非お立寄りください。ちなみにすぐ隣は同じくEURO CASAが代理店をつとめる、VERSACE HOMEのショールームです!
TURRI社も、EURO CASAはこの度日本での専属代理店として新たなパートナー協定を結びました。初秋には新作も続々入荷予定です。お楽しみに。


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モンテナポレオーネ地区にOPENしたTURRIのショールーム。


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入荷予定の新作のひとつ、Orionシリーズドレッサー。






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Mariner(マリネール社)について




1893年スペインはヴァレンシア市内、腕利きのブロンズ職人であったEnrique Mariner(エンリケ・マリネール)氏のもと、ランプと装飾品を鋳造する小さな工房が創業しました。本日ご紹介するMariner / マリネール社です。


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5代目の代表Jorge Mariner(ホルヘ・マリネール)氏とマリネールの博物館で。後ろの写真は創業時の工房です。






マリネールは当初、シャンデリアとブロンズ飾りを作る専門メーカーとしてスタートし、徐々にブロンズ飾りを施した家具をつくりはじめます。家具にはマカッサル・エボニー材やウォールナットなどの上質な素材をあわせ、創業来変わらない手法で作られるブロンズと真鍮装飾を施し、まさにExclusiveな商品に。
個人的にも大好きなブランドでマリネールについて語り始めると止まらないのですが、今回は同社のブロンズの製作現場をご紹介します。


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代表作のひとつ、Volgaシリーズ。


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Balmoralシリーズのキャビネット下部。ブロンズが華を添えます。






ブロンズ飾りを作るには、原型をもとに鋳型をつくり、ブロンズを流し込んで固め、鋳型を壊してブロンズを取り出して...という工程を商品ごとに行う必要があります。
時間がかかり、そして製造工程は全てハンドメイド。そのため少しずつ風合いが異なっていて完成品はまさにExclusiveな(世界にひとつだけの)工芸品となります。
鋳型から取り出した状態のブロンズは不要な部分を削って表面を研磨します。葉っぱの形のブロンズ飾りであれば、茎の周りから葉っぱ一枚一枚の周囲全面を削ります。機械式のやすりから手のひらサイズの彫刻刀までを駆使して一つ一つ全て手作業で行う、手間隙かかる作業です。


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研磨したブロンズに手作業で打ち込みを加え、鋳造では表現しきれない微細な陰影や表情を与えます。リズミカルかつ正確な作業に、見惚れてしまいます。


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メッキ処理を施し、アイテムごとに異なる仕上げ処理をして最終的にこんなに美しい姿になります。写真はNEVAシリーズのテーブルのコーナー部分。葉っぱの内側などに見られる微細な凹凸はひとつひとつ手作業で打ち込まれたもの。つるっとした部分とのコントラストが際立ちます。


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工場の一角には数万点に及ぶ全ブロンズ飾りの原型がストックされており、これらから型を取って実際のブロンズを作ります。創業当初のものも保管されていて、歴史を感じるエリアです。


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パーツは年代別、種類別にカテゴリー分けされていますが、割と無造作に置かれている印象。スタッフはどこに何が有るか完全に把握しているようですが...。下の写真の奥に見える白い建物はパーツの保管タワー。トレイが無数に積み上げられていて、コンピューター管理のもと膨大なアーカイブが保管されています。


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代表のホルヘ氏、そしてデザイナー達は、よくここに来てインスピレーションを得ているそう。原型を参考にしたり、組み合わせたりして常に新しい照明や家具のデザインを考えています。今年の2月に訪問した際も、ちょうどすぐ横で2015年ミラノ・サローネ用のプロトタイプが製作されていました。ここはブランドの原点に立ち帰る場所であり、新たな創作の場でもあるのです。








マリネールは『ギャラリーコレクション』というラインを立ち上げ、新しいシリーズを積極的に展開しています。モダンなデザインや新しい素材を積極的に取入れつつ、けれどもこれまで以上に"マリネールらしい"ラグジュアリー家具を提案しています。
前回の投稿でご覧頂いたセンターテーブルもその一つ。コーナー部分のブロンズ飾りはスペインを代表するJaume Espiの工房とコラボレートして作られたもの。現代的なデザインだけれど、マリネールらしい重厚さを感じるピースです。


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伝統を重んじるクラシック家具メーカーも、常に時代を読み解きながら新しい世代に受け入れられる商品を作る必要があります。素材や仕上げを少し変えて目新しさを追求する事は容易いですが、ブランドのアイデンティティを残しつつ、新しいデザインに踏み切る事は大変チャレンジングなこと。


世界110各国の邸宅、ロイヤル・ファミリー、政府主要機関への納入実績を誇り、ヨーロッパを代表するラグジュアリー・ブランドとしての地位を築きあげたマリネールは、ブランドの骨格を成すブロンズや上質な素材づかい、クラフトマンシップを大切にしながら、これまでにない魅力的な商品をつくり続けています。その素晴らしいデザインを多くの人に見て頂きたい。


これまで18年にわたりマリネールの家具を輸入して参りましたが、このたび2015年4月より、日本での専属代理店として新たなパートナー協定を結びました。今後商品を拡充するとともに、今夏には今年発表された新作がユーロ・カーサのショールームでご覧頂けます。








下の写真は製作途中の新作、Gatsbyシリーズのテーブル。磨き工程の途中で白くなっていますが、マカッサル・エボニー(黒檀)材をベースにシカモア材を組み合わせたマリネールの王道スタイル。


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これから何度も磨いてピカピカになって、下の写真のモデルとなります。(今夏ユーロ・カーサのショールームへ展示予定。お楽しみに!)


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最後にマリネールのコーポレイトビデオをリンクさせて頂きます。
英語となりますが、素晴らしいマリネールの世界をご堪能ください。


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「Exclusiveであること」




アーネストさんにお声掛け頂きブログを寄稿させて頂きます、 EURO CASA / ユーロ・カーサ代表のマルコ・ムリロと申します。


まずは簡単に弊社について。
ユーロ・カーサは高級輸入家具の専門店です。
"ファーストクラスのインテリア"をコンセプトに、艶やかで華のある家具を取り扱っています。
お客様に『自宅が一番贅沢=ファーストクラス』だと思って頂ける、家に帰ったときに一番リッチな気分を味わえるような、素敵な家具と出会えるように。そのためにイタリアとスペインを中心に厳選したブランドの逸品家具をセレクトしています。


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EURO CASA東京ショールーム






具体的には次回以降、スペインのMariner(マリネール)とイタリアのTurri(トゥーリ)、Formenti(フォルメンティ)という3社の家具の魅力を、製作風景を交えてお伝えします。


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Mariner / マリネール社(スペイン)


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Turri/ トゥーリ社(イタリア)


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Formenti / フォルメンティ社(イタリア)






さて、自ら"高級"や"ファーストクラス"と謳っていますが、ユーロ・カーサが考える「高級」とは「Exclusive(エクスクルーシブ)である」ということです。Exclusiveとは、「唯一の」「選ばれた人だけの」「本当に特別な」という意味の形容詞です。その家具に唯一無二の価値があるか、そして、お客様にその家具を「私だけの特別な宝物」と思って大切にして頂けるか。このたび計4回にわたる連載の機会を頂き、"Exclusive(エクスクルーシブ)"ということをテーマにお話したいと思います。






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マリネール工場にて、焼印を押しているところ。 製作最終段階の厳しいQCチェックを経てスタンプを押します。






高級車やケリーバッグなど、高級なものは時間をかけて丹念に作られており、膨大な時間をかけて積み上げた伝統、独自製がExclusiveなブランド価値となります。家具も然り。長い歴史の中で培われてきた伝統的な技法のもと、手間隙かけてハンドクラフトで作られる家具には、唯一無仁=Exclusiveな魅力があります。
ユーロ・カーサに並ぶ家具も、一目見てその魅力や価値を強く感じて頂けるはずです。素晴らしいデザインや上質な素材はもちろんですが、各ブランドが長い歴史の中で積み上げてきた伝統や、職人が丹念に作り上げるクラフトマンシップが商品の随所から溢れ出ています。その魅力に思わず溜め息が出てしまう、そんな体験をお客様に味わって頂けるよう、素敵な商品をたくさん展示しています。
(是非お店にきて、確かめてください。)


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マリネールのセンターテーブル。ブロンズ飾りとSICIS社のモザイクタイルを組み合わせており、本当に美しいのです。






Exclusiveとは「自分だけの特別なもの」という意味でもあります。このブログを読まれている皆さんも、世界にひとつたけの家を建てたい、という思いでアーネストさんを選ばれているはず。自分だけのExclusiveな家を建てるのはとっても楽しいことですよね(大変でもあるけれど!)
自分の椅子、自分のダイニングテーブルで食べるディナーの味は格別に美味しい。自分のためのベッドルームは、世界中のどんなホテルのスイート・ルームよりも、落着いて心地よく眠りにつけます。そんな愛着のわく家具を、ユーロ・カーサで見つけてください。


大切な家族と家(CASA)で過ごす時間をExclusiveなものにしてくれる、そんな特別な家具に出会える場所であること、それがEURO CASAの使命です。






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ユーモラスなカエルの置物。クラシカルな白家具を作るSILIK社(イタリア)のモダンラインです。可愛らしいけれど、丁寧な塗装の美しさはSILIKならでは。




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