2014年8月アーカイブ

「広がる世界」




茶道を始められると、最初は作法の習得や決まりごとが気になり、なかなかお茶を楽しむ余裕がないと感じる方もいらっしゃると思いますが、お稽古を重ねれば、徐々に考えなくても自然に作法などが身について参ります。その頃になりますと、自分の道具に対しての好みも分かるようになってきます。このお茶碗が好き、この水指が好き、この茶器が好き、その「好き」という気持ちが大切だと思っています。茶道は使用するお道具だけではなく、床に掛けられた掛軸や書、お花、露地など茶室の庭、着物などさまざまな世界に触れることができるのも、茶道の良いところ。始めは見極める力が無いのが当たり前なのですから、まずは自分が好きなものがどんなものなのか、それを知っていくこと。それが、世界が広がる第一歩なのではないでしょうか。


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お茶碗と茶器


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お花と掛軸






茶道は季節をとても大切にする文化です。寒い時期は畳の一部を切った炉と呼ばれる中に釜を使い、暑い時期には炉を閉め、風炉を使います。また、お道具やお菓子も季節を感じさせるものを用います。お茶碗も夏は涼しさを感じさせ、通常のお茶碗より広口のお茶が冷めやすい平茶碗。冬には逆にお茶が冷めないように、口が狭く深さのある筒茶碗があります。お稽古では毎回違うお道具を使うようにしていますし、同じものでも組み合わせを変えるなどして楽しみます。現代は季節を感じることが少なくなったといわれていますが、四季を重んじる日本人の心を大切にしたいと考えます。季節の変化を巧みに取り入れる茶道と接することで、普段の生活では見落としがちな季節の移り変わりを感じ、愉しめるようになることは、日々の生活にも潤いを与えてくれるはずです。


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11月~4月の寒い季節に使う「炉」


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5月~10月の暑い季節に使う「風炉」






お花も季節を取り入れる代表ですが、茶道で使うお花は和花です。ただ、和花は手に入りにくく、お花屋さんではなかなか見かけません。ですから、花を自宅の庭などで育てています。茶道では、お花は豪華なものではなく、素朴なものを好みます。花で良く使われるのは、椿です。椿の種類は数千種類以上あると言われており、このことをお話しすると驚かれる方が多いですね。花色や花形、花の大きさもさまざまなものがあります。椿ひとつでも、こんなに世界が広がるのです。茶道をきっかけに、「好き」見つけ、世界を広げてみてはいかがでしょうか。思いも寄らない世界が広がるかも知れません。


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ご存知の方も多い「寒椿」


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名前は体を現す可憐な「乙女椿」


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小さくかわいらしい「白玉」


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中国の神話上の女神の名が付いた「西王母」






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「もてなしの心」




400年余り前から伝わる日本の伝統文化の茶道ですが、なかなか、実際に体験したことがない方が多いのではないでしょうか?
茶道と聞くと「なんだか敷居が高そう...」と思われがちですが、実際には色々なお道具に触れ、感じることが大切。また そのしきたりは普段の生活の中にそれぞれの所作として生かされております。畳の上を歩くこと、襖の開け閉め、器を持つ手、他人への気配りなど特別なことではなく毎日の生活の中に茶道はあります。是非 ご興味を持っていただける方は、一度お茶室にいらしてみてください。


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お茶を点てているところ。






また、茶道の正式なもてなしは茶事です。そこには、亭主(招いた者)と客の交流の場があります。よく「一期一会」という言葉を用いて表現され、たとえ同じ人々が会する席が他にあったとしても、今日という日は一度限り、その茶事をとおした出会いを大切に致します。亭主と客が一体となり、その時、その空間を共有することを、「一座建立」といい、心の交流を行う場でもあるのです。






見方によっては茶道は、非日常の世界でもあります。露地(茶室の庭)に入ると独特の空間が広がります。「市中の山居」という言葉があるとおり、街中に居ながら山里の風情を味わうことができ、その風情を重んじ、大切にしています。そこでは、鳥の声、葉が風に揺れる音などが聞こえ、松風と言われるお湯を沸かす音など、お点前の所作に耳を傾ける静かな時間が流れます。表千家の茶の湯の象徴とも言われる茶室「不審菴」は、千利休が理想とした山里の草庵を体現した茶室で、千利休のわび茶が凝縮した空間です。茶室に向かう道には、露地口や中潜という小さな戸があり、誰もが頭を下げて通る潜り戸は、茶の湯の世界では皆平等という意味が込められています。


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自宅にある茶室の庭
奥に腰掛、手前は蹲(つくばい)。






正式な茶事は初座と後座に分かれ、席入り、懐石、初炭、菓子、中立ちを挟み濃茶へと進み、後炭、薄茶の流れとなります。濃茶は茶事の中心で、客人数分をひとつの茶碗で練ります。一椀を分けあって戴く濃茶は、そこに同じ時間を共有する者の一体感が生まれます。また、ひとり一椀を戴く薄茶は、亭主と客との間で会話が交わされ和やかな雰囲気です。静寂の中、心地よい緊張感が漂う濃茶とは異なり、くつろぎのひと時を楽しみます。亭主がもてなしの心を込める一椀。客は一服を戴きその心を味わいます。凛とした空気と、くつろぎのひと時。異なる雰囲気を味わえるのも茶道の魅力だと思います。


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茶事の懐石ではお膳のほかに、お酒も振舞います。






茶道の「もてなし」は、招かれた客のみが受けるものではなく、客と亭主が互いにもてなすものです。亭主は客を迎え入れる準備から始まり 庭の掃除の他、敷石を綺麗に一つ一つ拭きあげ、樹木の葉を一枚ずつ清めていく。最後に打ち水をし、準備が整った頃手掛かりとして戸を少し開けて客をお待ちする。客は亭主の最上のもてなしに応え、招かれたことに対する礼を述べ、時を過ごす。このひと時が互いの共感を高め、心を交わすことができるのです。これこそ「一期一会」「一座建立」ということに繋がっていくのだと私は思います。






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「心の交流」




茶道との出会いは、嫁ぎ先の義理の父が茶道を教えていたこと。その父の弟子になったきっかけは、主人が外資系の企業に勤めており、年に4~5回は同伴で海外に行く機会を通じ、観光目的ではなく海外に出てみると、現地の方から日本の歴史や文化について聞かれることが多く、自分自身日本についてこんなに知らないことがあったのだと、気が付きました。そこで、身近に日本文化の茶道を学ぶ場があるのだからと思い、義父に指導を受けることにしたのです。


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先代の父






義父は2013年に99歳で亡くなったのですが、95歳までお茶室に出て茶道に携わり、一生を茶道一筋とした人生を歩んだ人でした。また 茶道を通して陶芸にも興味を持ち、陶芸家としても作品を多く残しています。今でも義父の作品をお稽古に使うことが多く、この世を去った今もなお、義父の偉大さを弟子共々感じております。


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先代の作品






そんな義父の姿を見ていたので、「跡を継がないか?」といわれた時はとても無理だと思い、始めのうちは断っていました。しかし、「人に教えるということはとても勉強になるよ。」と勧められ、確かに人に教えるということは、質問される立場になり、それに応えられるようにならなければいけません。お稽古で何かをしようと思えば、調べるようになります。
人に教えるということは、それは私自身の勉強に繋がることだと、改めて思っています。


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自宅の茶室にて






その義父から跡を継ぎ、現在20代~70代と年齢層の広いお弟子さんがお稽古に通ってこられます。男性の方もいらっしゃいますし、ご家族でお稽古に見える方もおられます。義父は師弟の関係を超えていると思うほど、お弟子さんとの強い結びつきを感じました。それだけ、義父も温かい気持ちで接していたのだと思います。私も、ただ茶道を教える、教わるという関係ではなく、お弟子さんとの間に、暗黙のコミュニケーションが培われていくのを感じるようになりました。弟子と師匠との間で、大切なのは心の結びつきではないでしょうか。指導する立場になって、お弟子さんのちょっとした変化に気づくようにもなりました。いつもできていることが出来なかったり、動作にゆとりがなかったりすると、疲れているのかな?心配ごとでもあるのかな?と気になります。直接話を聞くことがなかったとしても、気に掛けることが大切です。お弟子さんと心を通わせることができるようになる第一歩だと思っています。茶道を通して、さまざまな方と心の交流ができたらうれしいですね。


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お茶事の席にて








【お茶教室のご案内】
毎週木曜日と土曜日に関様のご自宅(東京都世田谷区)の伝統ある茶室にて、お茶の教室を開催しています。ご興味のある方は、アーネストグループの代表番号(03-3769-3333)広報担当あてにご連絡ください。
ご紹介させて頂きます。


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「アーネストコラム酒酒落落」第29回目の連載がはじまります。




アーネストとご縁が繋がった方々が、それぞれの視点で自由にテーマを設定し執筆いただく連載コラム「洒洒落落」。
次回より第29回の連載を開始いたします。
今回のゲストは、茶道家 表千家教授の関 博子さんです。




*** プロフィール ***




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関 博子さん




ご結婚を機にお茶の世界に入られた関様。
お茶一筋の生涯を歩まれたお義父様のご指導を受け、平成16年に、今は亡きお義父様の跡を継がれました。
お茶会の主催やお稽古の実施など広くご活躍され、日本の伝統文化である茶道を海外の方にも実際に触れて頂きたいと、ネパールやオーストラリアなどの海外諸国でもお茶会を開催され、伝承に尽力されています。




【お茶教室のご案内】
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「3Dのコンピュータグラフィックス」




大きな買い物である住宅の購入を考えた時、プレゼンテーションで提案されている家を「実際に訪れることが出来たら・・・」誰もが願うことではないでしょうか?図面や模型、二次元のCG(コンピュータグラフィックス)では空間を理解することは中々難しいことだと思います。どうしたら実際の建物を訪れた感覚に近づけることが出来るのか、アーネストでは、より分かりやすいご提案を行なうべく、新しい技術を取り入れようと模索中です。


現在、2Dでご提案しているCGを3Dでご提案ができないか、パナソニック映像様と打合せを重ねています。実際のご提案に使用した2DのCGをパナソニック映像様の技術で3Dに変換を行なって頂き、先日「完成した」とのご連絡を受け、パナソニック映像様を訪れました。


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試写室には200インチのスクリーンがあり、ダイナミックな映像を体験することが可能です。3D映画でも取り入れられている技術を用いており、左目用映像と右目用映像にそれぞれパナソニックのプロジェクターが割り当てられます。左右の映像を二台のプロジェクターで上映し、専用のメガネをかけることで映像が立体的に見えます。


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上下に設置されたプロジェクターがそれぞれの画像を映し出します


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メガネは3D映画で掛けるメガネと同じ印象






いよいよ上映が始まりました!
やはり200インチのスクリーンは、実際の建物の大きさとまでは行きませんが、迫力があります。こちらの技術は、飛び出してくるような立体感よりも、どちらかといえば奥行きを感じさせることに優れているので、建築に向いているそうです。


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音も入るので飽きることなく映像を楽しめます


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実際の画像はこのように二重に見えます






上映を終え、パナソニック映像様から説明を受けます。


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まだ検討段階ではありますが、アーネストのプレゼンテーションに取り入れられる日も近いかもしれません。アーネストでは新しい技術を積極的に取り入れ、お客様に分かりやすいサービスをご提供したいと思っております。
今後のアーネストの展開にご期待ください!



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