アーネストコラム酒酒落落 ギンザベルエトワール代表 岡本憲将さん 第一回 「宝石とロマン」

「宝石とロマン」




私は、大学卒業後に単身ヨーロッパとアフリカを巡る旅に出た際に、海外の魅力に魅せられ、海外に行ける仕事に就きたいと模索して、輸入雑貨店を始めました。そこに知人が宝石を置かせてくれないか?と持ちかけてきたのが宝石との出会いです。
宝石は単価が高いため、飛ぶように売れる商品ではありませんでしたが、宝石がひとつ売れれば、雑貨店のひと月分の売上げを上回ったのです。
そこで私は宝石を自分で仕入れたいと思い、友人を介して問屋を紹介してもらいました。当時、日本の宝石業界はいくつもの卸売り業者が仲介している複雑なもので、価格も他国と比べると非常に高く、適正価格とは思えない値段で公然と販売されていました。私は、大問屋から直接仕入れたいと申し出ましたが、小売店には売れないと断られ、大問屋はどこから仕入れているのか聞いたところ海外だと言うので、じゃあ海外から直接仕入れればいい!と海外に渡ったのが始まりです。


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当初は現地のパートナーにだまされたり、1年近く採掘をしても良い宝石が出なかったりと苦労もありました。ただ、失敗も悪いことばかりではありません。だまされることがあっても、それは人を見る目を養う教訓となりましたし、宝石が採れなくても知識が得られ、現地のコネクションをつくることができました。そう考えれば、無駄なことなんて何一つ無いのです。


宝石は採れるか採れないかだけではなく、例え沢山宝石が採れたとしても、価値の無いものばかりかも知れませんし、1gで数百万円の価値を生む宝石が採れるかも知れない。そこがおもしろく、ロマンがあると思っています。


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宝石の原石






宝石が採れる鉱山は危険な地域にある場合がほとんどです。戦争や内戦、ゲリラや山賊など治安が悪く、現地の警察や軍隊に護衛を頼まないと入れない場所や、マラリアやペストなどの病気の危険、整備された道なんてないので、進む道は悪路が続き、崖から落ちた経験もあります。特にビルマ(現在のミャンマー)にあった鉱山に向かった時は非常に危険で、そこに日本人が居るということが分かった時点で、捕まったり、殺害される危険を伴い、語りつくせないエピソードが起こりました。
採掘には危険がつきもの、だから楽しい。映画だって危険があるからハラハラドキドキしておもしろいのであって、何も事件が起こらない話なんてつまらない。人生も同じだと思っています。危険を顧みない姿に現地の人々からは、私の名前を一文字とって「インディーケン」と呼ばれています(笑)。経営者となれば、現場に行く必要なんて無いのかもしれませんが、現地に出向けばどうしても鉱山に入り、自分の目で確かめたくなるのです。


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護衛を頼んだ地元の警察官と


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現地の方々と








今の日本の経営者は、楽しそうに見えないですね。業界で一番になりたいとか、会社を大きくしたいとか、お金を稼ぎたいとか、それも大切ですが、それだけではつまらない。会社を大きくしてどうしたいのか。お金を稼いで何がしたいのか。大切なのはどういう生き方をするのか、そのポリシーだと思っています。私のポリシーは『人生を楽しむ』ということ。そのためには、まず好きなことをする。それは経営者でもサラリーマンでも同じです。好きなことは続けられるし、楽しい。嫌なことがあっても好きなことなら乗り越えられるはずです。
宝石と出会い、その魅力に魅せられて仕事をしていますが、はじめから好きだった訳ではありません。当時の宝石業界は玉石混淆。中には、人を騙してでも利益を得たいと考えるような人々が沢山いました。なぜこんな業界に入ってしまったのだろうと思うこともありましたが、宝石は海外からやってきて、採れる場所は人が立ち入らないような未開の地。そこにロマンを感じるようになり、好きになりました。


仕事が生き甲斐。それも素敵なことです。ただ、仕事だけの人生が豊かと言えるでしょうか。私は平均して月20日しか働かないと決めています。もっと働けば、もっと会社を大きくし、もっと利益を得ることができるかも知れません。会社にとって経営者が不在ということは、マイナスな面が大いにあると思います。ですが、私はもっと働こうとは思いません。私は仕事以外にもやりたいことが沢山あるのです。
生きている上で、何を目的にしているのかということが大切です。自分の良さを活かし見出すこと。それは、他者との比較では無く、自分が決めたポリシーを貫くこと。それが、人生を豊かにするのだと思います。




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銀座店のショーケース
原産地の写真と共にディスプレイされています。








宝石は、その昔から人々の幸せを彩る特別なものとして大切にされてきました。その方に相応しい宝石を身につけた時のお客様の笑顔が、そのすべてを物語っています。宝石を通して社会を幸せにしたい。
それがギンザベルエトワールの変わらぬ思いです。


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